バウスプリット巡りにて
展帆作業
★武甕邦彦
今は夢がかなった嬉しさと満足感で一杯です。クルーの皆さんやボランティアスタッフの皆さんには本当にお世話になり、ありがとうございました。
小さい頃から海や船が大好きで、小学生時代の作文に、将来の夢は「船長」と書いて以来、船乗りになることを夢見ていました。しかし、残念ながらちがう道に進みましたが・・・。しかし今でも船は大好きで、公園のボートからカヌー、遊覧船、フェリーと機会があれば水に浮ぶものには何でも乗って楽しんでいます。
しかし夢は帆船で航海することで、一生の内に一度でいいから体験したいものと思い続けていましたが、まさか実現出来るとは。帰宅してからニコニコ航海の土産話しをする姿を見て、家族からは「まるで子供だね」とあきれられています。
セイルトレーニングやマスト登り、食事当番にタンツーとあっという間の二日間でしたが、充実した時間を過ごすことができました。中でもマスト登りは良い思い出となりました(今でも思い出すと手に冷や汗が浮びますが)。出航式の時に「マストに登りたい人は手を上げて下さい」と言うと、小学生からご年配の方まで男女皆さん全員が手を挙げられました。実は乗船前にはマスト登りだけは止めておこうと思っていたのですが、自分ひとりだけ手を上げないわけにもいかず、おずおずと遅ればせながら手をあげました。高所恐怖症の私には冷や汗でびっしょりになるほど怖かったのですが、挑戦してみて良かったです(でも次の日のヤード渡りはもちろん棄権しバウスプリットからの見学にまわりましたが)。あのマストに登ったんだという勲章は一生の思い出であり、自慢のひとつとなりました。そのほか船内での数々の体験や、デッキから眺めた若狭の景色も修学旅行の思い出のようにいつまでも忘れないと思います。
次にこの様な機会があれば今度は家族で参加できればと思っています。こんどこそヤード渡りに挑戦しようかな・・・。皆さんに感謝、感謝です。
ガスケット掛けも体験
みごとに並んだヤード渡り
★田中明子
1泊2日の「あこがれ」での1番の思い出は、何をおいてもやはりマスト登り! 参加させていただいたきっかけも“マストに登れるから”。格別高い所が好きというわけではないのに、平気だと思い込んでいる自分自身に驚いています。
いよいよ登る! という時、安全ベルトがなかなかつけられずに手まどり、自分でわかるぐらい口数が減り・・・。そんな私の前を小学生がはずむように登っていきました。自分の番が来て、ビレイに足をかけ、体が海側に出た時はさすがに手に力が入りました。なぜかひざを次の足場にあてて感覚をとりながら上がっていました。翌日両ひざにはしっかりアザが。よほど力を入れていたようです。
周りの景色を見たい・・・けど視界に入れたくない。かといって目の前の今つかんでいるロープだけを見ていると向かい側のロープが重なって遠近感がなくなっていくような錯覚を起こしそう。そんなことを考えているうちに「三日月形」のあのボードが見えてきました。同時に体を海側に傾けないとそこにたどりつけないということも知ってしまいました。
そうしてあがれたあの場所から見えた景色、見おろした船、今でもはっきり思い出せます。上から見ると広い海原に人が歩ける甲板をもつ船はとても細く小さく見えました。1泊とはいえ、この空間で生活してるんだと思ったら、単純に「仲良くしないとやっていけない」と感じました。
いったん海に出てしまったら船って異空間ですね。その空間を私は今回、予想以上に楽しむことができました。帆船の、優雅でそれでいて力強い姿が大好きになりました。機会があったらぜひぜひまたマストに登りたいです。ありがとうございました。
★宇野ひとみ
楽しくあっという間に過ぎた2日間でした。天候に恵まれて暑いくらい。それに船内でのみんなの雰囲気も良かった。最初から最後まで本当に楽しい事ばかりで、ずっと笑顔でいられた気がします。
乗船して分かった事の1つに、帆船を動かすにはかなりの体力が必要。陸で船を見るのと海へでて自分達で力を合わせ船を走らせるのでは大違い! 1枚の帆を広げるだけでもかなり大変です。でも、順を追っての作業の全てが興味深く楽しめました。自分たちの広げた帆に風を受けて海を走る「あこがれ」に大満足。
そしてもう1つ。普段当たり前に使っている水が船内ではとても貴重だという事。カランをひねっている間しか水が出ない蛇口や、食器洗いの方法等ヘェーっと感心するばかり。普段の生活で多くの水をムダにしているなぁと再認識。これからは水を大切に使っていこうと思っています。
楽しい2日間の内、特にマスト登り、ヤード渡りは挑戦して良かった。登る時は下を見るのも恐いくせに、上から見る景色は最高。そういえば、ケイさんに「あなたが登るのを見て私も挑戦してみようと思った」って言われたなぁ。へっぴり腰でマイペースに登る私をフォローしてくれる、クルーをはじめとしたみんなに挑戦する意欲が沸いたのかも? 私もみんなにつられて頑張れた、感謝しています。
機会があれば、また乗船してみたい。その時は船酔いの本当のツラさを体験してみるのもいいかも?楽しい2日間を過ごすことが出来、クルーをはじめ全ての人に感謝しています。本当にありがとうございました。
ロープワーク
★三久保敬司
社会人になってから13年間船に関する仕事をしておりましたが「大型6級と小型1級有」「日本丸海王丸船内見学だけ」、一度帆船で短い航海がしたいと「35年ぶり」あこがれておりましたら、今度名前の通りあこがれに乗船出来て良き思い出が出来ました。ワッチが星の名前で時々星の本を見ていたので、皆様に星のいわれを説明してあげられた。老若男女の色々な職業・趣味の持ち主と一緒に行動出来、種々のお話しが見聞出来勉強になった。キャプテンの世界一周のお話しが聞かれて良かった。
ワールドセイル2000世界一周航海誌を購入、下船の夜はイルミネーションを見に来て美しかった。翌日また「あこがれ」を見に行き二代目船長北仁氏様、三代目船長瀬川彰彦様に本にサインを貰い感激、宝物が1つ増えました。驚いたのは船のヘッドがばっき方式の環境保全に気を使っている事。
良きリーダーの指導で10才位の女の子男の子、若い女の人達がマストに全員登ったのには驚いた。小生は高所恐怖症ですが、皆様に連られマスト登りが出来、自分ながらびっくり。その上料金がびっくりする位安く思いました。
夜寝られないので35年ぶりに釣りをして体長14、5センチ位の鯵が28尾釣る。子供達が喜んで持ち帰った。
良き思い出が出来有難う御在ました。
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