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第二次文化財取得保護計画対象(3)
駒井家住宅の修理 【京都府京都市】
 
正面より望む
 
居間を照らす当初からの照明
 
今年度復元整備した居間
 
 駒井家住宅は、日本のダーウィンと呼ばれ、遺伝学研究の権威であった駒井卓博士の自邸として、建築家ヴォーリズの設計により昭和2年に建設されたスパニッシュスタイルの洋風建築で、京都市指定文化財です。住宅内部には建具や家具、博士の研究資料や夫妻の生活品が数多く残されており、当時の生活風景を偲ばせています。所有者のご厚意で平成14年に当財団に寄贈され、今年は屋根等を修理しており、庭園や温室など邸内250坪の保存修理を実現するため、募金を行います。現在は毎週金曜日に、会員によるボランティアで掃除や庭の手入れを行い、来年5月より本格的な一般公開をおこないます。
 
●ボランティアの皆さまの声
 元来、古い建築物に興味があったことで、一年前にJNTの呼びかけで念願到来したと直感しました。活動初日にして気に入り、今日に至っている。活動の特徴は自主性を支える情熱、そして楽しむことがモットーです。一方、疎水の流れを横にどっしりとした建物の中に入ると木のぬくもり暖かく見学者を迎えます。また、庭では木々や多種の苔・草花が語りかけて無の心境になります。2階からは大文字山が眺望できることも魅力絶大です。訪れる見学者一人ひとりにJNT事業に対するご理解等、あたたかい心で接し『また訪れたいという雰囲気作りと』駒井家住宅がJNT文化としての小さな発信基地になればと願っているところです。
 それからお手伝いをしてくださるボランティアを募集中です。一緒に楽しみませんか。そして建物の修理保存には多くの皆様のお力添えが必要です。ぜひぜひ募金にご協力ください。
(会員ボランティア 亀井英胤)







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