「観光資源としての鳴き砂(鳴り砂)の浜の総合調査」報告会 鳴き砂ってなんだろう?
砂浜を歩いているとき、
砂に触れると音が鳴く体験をしたことはありませんか?
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音を出す砂を鳴き砂(鳴り砂)」といい、
かつては日本全国に鳴き砂の浜があったといわれています。
しかし汚染などの影響で減少し、
現在は数十箇所しか確認されていません。
今回は日本財団の助成で今年度実施した調査から、
「鳴き砂と人の関わり」、「鳴き砂の浜のメカニズム」について
わかりやすく映像や音でご紹介します。
日時 3月12日(金)18時30分〜21時(18時開場)
会場 日本財団ビル2階「大会議室A」
資料費 JNT会員 500円・一般 1000円
プログラム
18時30分 開会
18時40分 ヴァイオリン・コンサート
19時10分 休憩
19時20分 報告会「鳴き砂ってなんだろう?」
鳴き砂(鳴り砂)とは?
鳴き砂(鳴り砂)と人の関わり
鳴き砂(鳴り砂)の浜のメカニズム
20時40分 閉会
◆報告者profile◆
◆鳴き砂(鳴り砂)と人の関わり
白幡勝美〔「十八鳴浜研究会」会員〕
宮城県唐桑町出身。現職は宮城県立鼎が浦高校校長で専門は物理。地域の宝物として、気仙沼市の十八鳴浜(くぐなりはま)・唐桑町九九鳴浜(くくなきはま)の鳴き砂の保全に取り組む。
松尾省二〔「琴引浜の鳴り砂を守る会」会員〕
京都府網野町出身。漁業協同組合青年部長、網野町観光協会副会長。祖父・父とともに3代にわたり地域のリーダーとして、海の環境保全に関わる活動に取り組む。
松本清〔フリーコンサルタント〕
東京都出身。財団法人日本ナショナルトラスト在職時より、自然保護に関わり、新潟県・群馬県境の巻機山の保全活動をライフワークとする。
◆鳴き砂(鳴り砂)の浜のメカニズム
西山徳明〔九州大学教授〕
福岡県出身。専門は都市計画、観光計画であるが、幼い頃より海に親しみ、海外を含め、砂浜の景観に強く興味を持つ。1999年の福岡県二丈町姉子浜の鳴き砂の調査に関わり、鳴き砂の浜のメカニズム解明に、大学院生とともに取り組む。
池ノ上真一〔九州大学大学院生〕
大阪府出身。西山教授のもと、姉子の浜調査にも関わり、鳴き砂の魅力のとりこになっている。
日本の鳴き砂
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※赤字の浜は、今年度(2003)の詳細調査地です。 ※黒字の浜は、開発等で現在は鳴きません。 ※近年、鳴き砂の浜はあちこちで見つかっています。 新しい鳴き砂情報があれば、お知らせください。 |
◆全国鳴き砂(鳴り砂)ネットワーク◆
財団法人日本ナショナルトラストのよびかけで、1995年に発足した団体。鳴き砂(鳴り砂)の浜を保全している行政や団体が情報を交換し、将来にわたり保全活用を推進していくことを目的とし、毎年1回、各地で総会・シンポジウムを開催している。現在、小清水海岸(北海道小清水町)、イタンキ浜(北海道室蘭市)、十八鳴浜(宮城県気仙沼市)、九九鳴浜(宮城県唐桑町)、夏浜・小屋取浜(宮城県女川町)、竹浜(宮城県鳴瀬町)、飯豊参詣の鳴き砂の地層(福島県飯豊町)、豊間海岸(福島県いわき市)、角海浜(新潟県巻町)、琴ヶ浜(石川県門前町)、琴引浜(京都府網野町)、青谷浜・井手ヶ浜・水無瀬浜(鳥取県青谷町)、琴ヶ浜(島根県仁摩町)、青ヶ浜(山口県阿武町)、姉子の浜(福岡県二丈町)の保全活用に関わる行政・団体が加盟している。
財団法人日本ナショナルトラストでは、ネットワークの設立以来、事務局を担当している他、全国鳴き砂サミット IN 網野(1994*地球環境基金助成)、全国鳴き砂サミットIN東京(1995*地球環境基金助成)、全国鳴き砂(鳴り砂)調査(1996*地球環境基金助成)二丈浜姉子の浜調査(1999*日本財団助成)を実施している。
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