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「谷津田フォーラムin丸山町」シンポジュウムの結果報告と感想
昨年11月23日(日)・24日(祝)南房総(千葉県安房郡丸山町のシェークスピアカントリーパーク・シアターホール)で「谷津田フォーラムin丸山町」と称しシンポジュウム(主催・ちば谷津田フォーラム・ぼんた里やまの会・後援として丸山町・地元安馬谷里山研究会・NPO法人ちば環境情報センター・協力として日本財団)を開催しました。23日は、安馬谷、三島地区にかけてのフィールドを、雑木林コース(参加者16名)・たんぼコース(参加者17名)・海辺のコース(参加者13名)計46名、それぞれ班ごとに分かれて見学しました。雑木林、たんぼコースは、地元、安馬谷里山研究会のメンバーに案内していただき、海辺のコースは、河口から海岸(砂浜)・植生・防風林と散策し、地元の大川さんより三島神社・半農半漁のころの地引網など、生活文化にかかわる話を聞きました。夕方の懇親会までの間、各班にて良かった点(青)、悪かった点(赤)など感じたことを地図上にマーキングし、まとめていただきました。懇親会(農産物交流センターにて)には、見学会に参加しなかった地元の方々も参加していただき、地元の料理(鯨の勝田揚げ・落花生・地酒・など)を囲んで有意義な交流が出来たと思っています。2日目は、シアターホールにてシンポジュウムを開会しました。丸山町行政からの報告(取り組み・ビジョン)を丸山町役場小宮企画課長さんよりしていただきました。その後、地元の活動報告として
(1)歓迎の踊り(小野派の心・その他)を保存会の方々・(2)安馬谷里山研究会(代表横山武さん)より安馬谷町有地12ヘクタールの維持管理の活動報告・(3)丸山町大井地区で取り組んでいる「いきいき館」の代表朝倉さんより、体験学習・(牛の乳しぼり・ジャムづくり・イチゴ狩り・など)農産物販売を通じて地域と都市との交流を図っている報告がなされました。また、(4)地元県立安房農業高等学校(飯島政義教諭)の生徒たちからクレソンを使った水質浄化の研究発表がなされました。(5)ぼんた里山の会からは、谷津田・雑木林・ため池など、保全するには生活との関係が必要性であると報告がありました。
そして、「丸山町の良さ・価値の発見と再確認」をテーマにフィールド見学で気付いた点、今後の提案など、各班で発表(雑木林・たんぼ・海辺)していただきました。
午後は、「ちば・谷津田フォーラム」代表でもあり、県立中央博物館の中村俊彦さんによる「里やま・里うみ・と丸山町」をテーマに・千葉県の地理的現状から丸山町の地理的現状・雑木林・谷津田・海辺と、つながりの必要性など、話をしていただきました。そして、パネルディスカッションに入り、コーディネーターは、ちば・谷津田フォーラムの川本さん、特別講師として中村俊彦さん、ちば・谷津田フォーラムの小西由紀子さん、地元参加者は、丸山町役場の小宮企画課長、有機農業に20年以上取り組んでいる八代利之さん、安馬谷里山研究会の横山武さん、高齢でありながらまだまだ現役で農業をしている遠藤まちさん、参加者、それぞれの方たちから、各班で発表した内容や、地域の現状・課題・について多くの気付きを与えていただき、新たな展開の期待を込めて無事閉会しました。
今回のシンポジュウムによって沢山の気付きや提案をいただきました。概略に整理すると次の様な事が伺われます。
◆人の手が関わることの出来ない空間は、自然で美しい。
例・河口付近で河川が流動している形状。
◆自然で美しいものに、“ほっと”するものを感じる。例・営みの中で人の手の加わった機能的なもの。オダ掛け・掛け干し・わらぼち・わら塚・境界木・オダ掛けなどの材料置き場・山裾の緩やかに曲がった農道(里道)等。
◆好奇心(珍しいもの)・地域ならでは・・・拠り所を感じる(風車・ハツタケ・松露・砂風呂・地引網・イグサの栽培・食べ物など)
◆歴史・生活文化には、興味があり必要性を感じる。(綱つり・庚申講・八幡神社・三島神社・福正院・四季の行事・など)
◆山野草・照葉樹林(スタジイ・マテバシイ・ヤブツバキ・ヤマモモ・カシ・ユズリハなど)砂浜の植生などに伴う生物の生息環境が豊か。)
これらの要素は、農の近代化になる前は、農の営みの中で意識しなくても結果として成立していました。近代化によって、生産効率は良くなったのですが負の遺産を多く残しています。今回のシンポジュウムによって、近代化で失われた生活文化や歴史・自然・景観・地域性(拠り所性)などを再認識する機会を与えてくれた事に感謝しています。今後、地域の活動・会の活動に活かしたいと思います。
里やま・里うみ・ネットワーク
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