(4)平成15年度実験のKGPS測線図
KGPSによる測線図を図72に示す。
図72. 伊予灘実験KGPS航跡図
(平成15年6月13日)
四角で囲まれた範囲は音響画像データの収集位置
(3)水深データ及び音響画像データ処理
瀬戸内海伊予灘実験で収録した水深及び音響画像データについて、データ処理を実施した。
(1)地形図作成
収録した水深データについて、表15に示すピングデータ処理及び最適曲面近似法による補間処理を実施し、地形図を作成した。
表15. 伊予灘実験のSeaBat8101水深データの処理内容
項目 |
処理内容 |
SeaBat8101測深機の取付方法 |
船底取付 |
動揺センサー |
POS/MV |
補正 |
音速補正 |
実施 |
ノイズ除去 |
実施 |
バイアス補正 |
Roll 0.42deg Pith 0.78deg Yow 1.17deg Position
Latency 0.0sec |
動揺補正 |
Roll |
各ビームの受信時 |
Pitch |
送信時 |
Heave |
送信時と各ビームの受信時の平均値 |
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(2)海底音響画像作成
斜距離補正、放射量補正、地形データを用いた地形歪み補正、幾何補正を実施し、音響画像を作成した。斜距離補正は、Seabat8101が収録した最大151個の水深データの中から、音速補正を実施した最短スラントレンジ値を使用した。
図73−図76に地形図及び海底音響画像を示す。地形歪み補正により、実海底面と仮想海底面に水深差が生じた個所において、探査幅の変動が見られる。図中の海図記載底質の記号は、それぞれ以下の底質を示す。
S: 砂
Sh: 貝殻
SSh: 砂及び貝殻
R: 岩石
図73. 釣島水道付近海底音響画像と地形図
(拡大画面:102KB) |
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図74. クダコ水道付近海底音響画像と地形図
(拡大画面:78KB) |
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図75. 梅木出し付近海底音響画像と地形図
図76. 情島南東方付近海底音響画像と地形図
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