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column
 
心のこもった応対が大切
 
 
姫島村役場 船舶課
礒辺理香子
 
瀬戸の姫島
緑の小島
通い船なら
灘一里
 
 これは、姫島小唄の一節です。
 姫島は瀬戸内海の西端、大分県国東半島の北6kmの周防灘海域に位置する東西6.6km、南北2.6km、周囲17km、総面積6.79km2の東西に細長い島です。
 海の青さと山の緑とが調和する美しい景観を誇り、瀬戸内海国立公園に指定されております。
 私は、このすばらしい環境の中で育ち、そして高校を卒業し都会に憧れ就職しましたが、姫島の良さが忘れられず帰島し、昭和61年6月に姫島村役場に採用され船舶課勤務を命じられ、現在、村営姫島丸の乗船窓口業務に携わり17年が過ぎようとしています。
 この間、村民や観光客等多くの人々と接してきました。
 私は、最初戸惑うことばかりでしたが、慣れるにしたがって、この窓口業務の大切さが分かってきました。それは、お客様に対するマナーの大切さと言うことです。お客様には懇切丁寧に対応することです。今私は、このことをモットーにしながら仕事に誇りを持っております。また、このことを後輩にも指導しております。
 窓口業務はお客様と直接会話をかわします。挨拶や態度、機敏性、時には服装など、あらゆることに気配りひとつ間違えば、お客様の印象を悪くし、場合によっては、姫島のイメージすら損いかねません。
 また、見知らぬ人とお話ができるのも大変楽しみです。
 フェリー姫島丸は、対岸の国見町伊美港とを結ぶ唯一の交通機関です。航路距離は6kmで、所要時間は20分、1日12便運航しております。生活物資、産業資材の搬入、水産物、農産物の搬出そして、通勤、通学等村民にとって必要不可欠な生活航路です。
 私は、高校時代に初めてフェリーにのりました。それから5隻が建造され今は大型化し最新の機能を備えたすばらしいフェリーです。
 姫島には年間約5万5千人の観光客が訪れます。そのほとんどは、島の魅力と七不思議をはじめとする観光名所、旧跡そしておいしいお魚を食べに来ます。
 夏には、盆踊りが行われます。姫島の盆踊りは、鎌倉時代の念仏踊りから発展したものと言われております。8月14日から17日までの4日間行われますが、特に15日・16日には、キツネ踊り、アヤ踊り、銭太鼓踊り、猿丸太夫踊りの伝統踊りと、タヌキ踊り等の創作踊りが2日間で70組も繰り広げられます。
 5月には“姫島カレイ”を村外の皆さんに広くPRする「姫島カレイ祭り」、10月には「姫島お魚祭り」を開催して姫島の“カレイ”や“お魚”を賞味していただき、そして「キツネ踊り」や「アヤ踊り」を食後に披露いたします。
 また姫島には、観光名所、旧跡が多くあります。日本書記にも登場する比売語曽社(ひめごそのやしろ)や島内随一の景勝地である観音崎、姫島庄屋古庄家、お姫様にまつわる拍子水、逆さ柳、かねつけ石等の七不思議、姫島灯台、島内で最も美しい砂浜の海水浴場があります。そして豊かな海の幸に恵まれ鯛やタコ、スズキ、車えび等の生きの良い魚が沢山とれます。旅館では、その日に水揚げされたお魚料理が出されます。
 この素晴らしい姫島に多くの方々に来ていただきたい。私たちは、お客様を真心を持ってお迎えしたい。そしてお客様が、姫島に来て良かった、また行ってみたい、そのような気持にさせるような対応をして行きたいと思います。
 フェリー姫島丸は、今日も村民を乗せて出航し、そして沢山の観光客を姫島に運んできます。
 これから季節は冬へとむかいます。お客様に事故があってはなりません。そのために船員と陸上作業員が一緒になって万全を期しております。
 これからも姫島の表玄関として恥じないよう努めてまいりたいと思っております。
 
第一姫島丸







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