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『生命・きずなの日』(Bridge of Life Day)記念祭
―ドナーファミリー・レコグニション・セレモニー―
実行委員会代表挨拶
Greeting from the Executive Committee Representative
 
 
大久保通方 Michikata Okubo 日本移植者協議会理事長
Japan Transplant Recipient Organization Chairman
 ドナー、ドナーファミリー、私たち移植者にとって特別の響きがある言葉です。しかし間澤さんご一家とお会いするまでは、私にとって実感の伴わない言葉でした。それから3年、2000年6月のUS Transplant Games、01年8月の世界移植者スポーツ大会、名古屋での慰霊祭、北海道での全国移植者スポーツ大会、皆さんと共に時間を共有し、いましっかりと実感として心の中に刻まれています。そして今日という日が、私にとって忘れ得ぬ特別の日となりました。
 The words of donors and donor families convey invaluable meanings to us transplant recipients. Yet I have to admit that those words had been unrealistic until actually meeting the Mazawa family. During the next three years, I had been able to share with them many unforgettable experiences. The US Transplant Games in June 2000, the World Transplant Games in Kobe in August 2001, the Memorial Ceremony in Nagoya and Japan Transplant Games held in Hokkaido had all become special days to deepen my understandings towards organ donation and transplantation. And I believe today will become another special occasion to recognize the quality of life.
 
 
間澤洋一 Yoichi Mazawa 日本ドナー家族クラブ会長
Japan Donor Family Club President
 ドナーファミリーとしての経験はその家族を、ドネーションの経験から様々に学ばせる。喪失の痛みや、悩み、苦しみも与えるが、私たちの涙のむこう側でセカンド・チャンスを得た人、その家族の笑顔も想像することが出来る。想像だけでなく、私たちは彼らと共に生命の賛歌をうたい、こうして共に“生命ときずなを考え合う”記念日を迎える。私たちは何より“生命の大切さ”こそ至上の価値として、その意義を社会的な共感の輪に広げていきたい。
 The experience of being donor families will enable each family member to learn lots of things about organ donation. They will be able to envisage the second life of recipient families with great comfort and happiness despite many challenges they encounter in losing the loved one. By sharing personal experiences, donor and recipient families come to communicate with each other at the Recognition Ceremony to embrace the quality of life. We would like to contribute to let more and more people be aware of its social significance through the Gift of Life.
 
造形作家 sueko MIYAMOTO 作品展
Modern Art Exhibition 宮本寿恵子
'89 日本創作人形協会展「新人賞」
'92 個展(銀座 ギャラリー近江)
'94 個展(銀座 アートプラザ)
'96 個展(同上)
'99 新世紀人形展「四谷シモン賞」
(ストライブハウス美術館)
'99〜'01 個展(プロモ・アルテギャラリー)
'00 STP展=スウェーデン・日本芸術交流展
(埼玉県近代美術館)
'01 個展(プロモ・アルテギャラリー)
'02 個展(パペット・ハウスギャラリー)
'03 記念祭協賛特別展示(大田区 プラザPio)
 
 
祝辞 Addresses
Tommy G. Thompson
United States Secretary of Health and Human Services
 5月17日をBridge of Life Dayにするために支えて来られた人々にお祝いの言葉を贈ります。それから、ドネーションというすばらしいギフトの認識がたかまるよう、お祈り申しあげます。あなたの娘はアメリカの人々に架け橋をかけましたし、教科書にも載りました。彼女の寛大さはあなたのテーマ、「You're Forever」にピッタリです。彼女の臓器を受け取ったレシピエントたちや、あなたの家族やJDFCがされてきたことを知った我々は、あなたが示してくれた愛や思いやりの心のありかたを忘れることはないでしょう。
 あなた方を、たたえます。素晴らしい記念日になりますように。
 
Joy Engle Demas
Education Branch Division of Transplantation
 生命・きずなの日について、アメリカの保健社会福祉省長官であるトミー・G・トンプソンに知らせました。彼からイベントのパンフレット用に手紙が届くと思います。彼はわが国のGift of Life Donation Initiativeの創始者であり、毎年何千人もの人たちを相手に臓器提供について話をしているからです。そして、あなた方の記念日が、命の贈り物の尊さを分かち合うことの素晴らしさを人々に知らせる日となることを願っています。
 
Mary L. Ganikos
Chief, Education Branch Division of Transplantation
 Joy Damasと私はあなたが日本でドナー家族のために果たしている仕事を興味と賞賛をもって見ています。私たちはドナー家族が彼らの人生に起きたことと同様な経験をした他の家族とコミュニケーションを取ることがいかに重要なことか知っています。あなたはとても大きな心と溢れるエネルギーと指導力をお持ちです。開拓者の仕事は賞賛されるべきです。私たちはあなた方にとって最善を望んでいます。
 
Sarah Ockler
National Donor Family Council
 親愛なる間澤ファミリー。三年目を迎えられるJDFC、おめでとう。朝子が日本とアメリカに残してくれたギフトは、なんて素敵なものなのでしょう!あなたたちが臓器、組織のドネーションにむけてなさっていることはとても感動的です。U.S. National Donor Family Councilはこれからも喜んで日本のドナーファミリーをサポートさせていただきます。
 
David Lively
Donor Family
 私はTransplant Speakers Internationalというグループでボランティア活動をしています。私たちが共通に経験している悲劇が起こらなければ、私たちや他の本当に素晴らしい人々と出会うことはなかったでしょう。私たちは実に残酷なことから、美しいことを探さなければならないのでしょう。ご家族の平安と幸福を祈ります。
 
Reg Green
Donor Family
 生命を救う移植医療の力への理解が、世界中で大きく広がりつつあります。それには多くの理由がありますが、最も主要なものはドナー家族の強さと他者を思いやる心です。あなた方は、最も困難な時でさえ、人は自己中心に陥ったり、絶望に支配されるばかりではないことを世に示しました。あなた方のその行動が、あらゆる人々に希望と勇気を与えているのです。
 
Pamela L. Albert
Director, Donor Family Services New England Organ Bank
 親愛なる間澤様。今日あなたからのお便りと教科書が届きました。なんて、うれしいサプライズでしょう。ドナーファミリーはお互いに話し合い、日本における臓器移植に対する認識が高まりました。このような一人一人のつながりが、残された我々がやるべき事があることを思い出させてくれます。あなた方は、未来にかける架け橋を築かれていることに誇りを持ってください。
 
Helen Heineman
Framingham State College President
 フラミンガム・ステート・カレッジにおいて、間澤朝子さんは今でもとても大切な大学の一員です。朝子さんの笑顔が、ここを訪れる人を出迎えてくれます。彼女の素晴らしい人生や、今やそれを共有しているドナーについてのストーリイが書かれている教科書とお便りをお送り頂き、ありがとうございました。ご連絡を頂き、私たちは心から感謝しております。
 
Martha Flinter
Framingham State College
 私のオフィスから窓の外に目をやると、そこには美しい間澤朝子の祈念公園が見えます。桜の木に花が咲き、周りにはたくさんの植物が記念碑を囲んでいます。学生達がベンチに座り、人々は永遠に、朝子を心に刻むでしょう。
 朝子は今も生きています。実際、私自身も朝子に学びドナー登録をしました。もしかしたら、いつの日か自分自身も朝子のようにどこかの誰かの生命を救うことができるかもしれないと考えたからです。
 
Doris Kalohn
Recipient
 間澤さんご一家へ。みなさんお元気でいらっしゃることと存じます。最近、私はナース・オブ・ザ・イヤー表彰式と感謝の夕食会、という催しでスピーチをしました(タケダさんのように)。みな、私たちの話にとても感動していました。私はJDFCの活動についても話をしました。みな、関心を寄せてくれました。







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