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1 まえがき
 
 日本海に突き出た丹後半島を擁する京都府には、総延長距離320kmの長い海岸線があります。そして、その沿岸域や沖合海域では古来様々な漁業が営まれてきています。さらには、伊根町を発祥地とする「浦島太郎」や「除福上陸」伝説は人々と海・漁業との深い繋がりを物語っているように思えます。
 青少年の海と漁業に関する体験学習は今年度で3回目になりました。年々参加者数が増加し、作文のテーマも一段と多岐にわたり、かつその内容は深みをおびてきています。
 今年の体験作文の総数は19校から寄せられた138篇に上りました。それらの多くは過去2回と同様、地引き網、水視漁法や定置網漁業の体験をつづったものでしたが、今年はそれに加えて環境にやさしい石けんづくりの体験作文があったのが目を引きます。これは学校そして子供達が地球環境に関心を持ってきているあらわれと思うのです。
 この体験作文集は子供達の主張を尊重して原則、原文のまま、受付順に掲載してあります。これらをご一読いただき、明日の漁業そしてあるべき海洋環境に思いを馳せ、それらを青少年の育成指導に重ねていだだければ主催事務局としても大変嬉しい限りです。
 
見学記念のアワビ・サザエ貝殻を選ぶ子供たち(栽培漁業センターで)
 
 
児童代表のあいさつ
(黒部小学校、6月3日)
 
定置網見学へ元気で出発
(島津小学校、6月12日)
 
先生の質問に答える子供達
(長岡第七小学校、6月6日)
 
定置網体験
(島津小学校、6月12日)







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