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(1)トランジッション接続の場合
・ガイドの取付け:
 ガイドの取付方法の一例を図3・24によって次に説明する。
(a)メーカーの工事用図書の指示に従い、シースをはぎ取り、外部導体を切断する(内部導体はそのまま)。
(b)外部導体の切断面をやすりで平滑に整形する。
(c)ガイドを取り付ける前に、所定の位置にOリングがあることを確認する。
(d)ガイドをねじ込む。外部導体の寸法が正確で、しっかりねじ込むと、導体の端が1〜2mm突き出る。
 
図3・24 ガイドの取付方法
 
・ガイド装着・フランジ取付け:
 ガイド装着・フランジ取付方法の一例を図3・25によって次に説明する。
(a)亀裂が入らないように注意しながら、ガイドの端から出ている外部導体の端をヤットコで引き起こしラッパ状にする。
(b)広がった外部導体をハンマで全周にわたり繰り返し叩き、ガイドの金属面に密着させるように加工し、ガイドからはみ出した部分はやすりでガイド端面で削り落とす。この作業はタンピングといい、インピーダンスがミスマッチしないために重要であるので、慎重に行う。
(c)絶縁体を元の位置に戻す(ひも状の絶縁体のみ)。
(d)内部導体の先端部をやすりで角を落として丸くする。
(e)外部導体に取り付けたガイドにフランジを挿入し、スパナでねじ込む。(導波管のトランジッションヘの取付完了)
 
図3・25 ガイド装着・フランジ取付方法
 
・ウェーブカプラヘの装着:
 ウェーブカプラヘの装着方法の一例を図3・26によって次に説明する。
(a)ウェーブガイド・カプラのトランジッションの内部導体が挿入される部分にテフロンなどの絶縁物を装着する。内部導体が絶縁物で被覆されているものはそのまま使用する。
(b)カプラにトランジッションを挿入してねじで固定する。
(c)内部導体の先端とカプラ内面との隙間は、指示どおりであることを確認する(この例の場合、約2mm)。
 
図3・26 ウェーブカプラヘの装着方法







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