7・4 単相交流回路の計算
1・9・1で述べたオームの法則は, 主として直流回路についてであるが, 交流回路(線形回路)においても, この法則は成立する。
しかし, 交流回路の場合には, 電流, 電圧の大きさだけでなく, 抵抗に相当する後述のリアクタンス, インピーダンス等の大きさ及び位相角関係も出てくるため, 直流回路のように単純でなく, 複雑な計算となる。そのため, ベクトル又は複素数表示によって計算することになる。
ベクトル表示で, オームの法則を表せば, 次のようになる。
図7・19において
実用的には7・2・3(3)で述べたように, 電流, 電圧, 抵抗, リアクタンス等は計器によった実効値で示されているから, 単純な電気回路の計算には, 実効値を用いた次の式による。
なお, インピーダンス及び位相角については, 各種回路毎にその都度後述する。
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