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5.1.8 心線識別
結線作業における誤結線を防止し, 又, 保守点検の便宜を図るためケーブルの心線識別をすることが望ましい。その方法には, 色別表示, 心線番号の利用, 端子番号表示などがある。
(1)色別表示
色別表示には, 線端処理に使用する粘着ビニルテープ又はビニルチューブを使用するのが一般的である。IEC及びJEMによる色別表示基準を表5.1に示す。
表5.1 色別表示
| 回路別 |
相又は極性 |
IEC |
JEM |
| 三相交流回路 |
R相(又はU相) |
規定なし |
赤 |
| S相(〃V相) |
規定なし |
白 |
| T相(〃W相) |
規定なし |
青 |
| 絶縁中性線 |
薄青 |
黒 |
| 接 地 線 |
黄又は緑 |
緑 |
| 直流回路 |
P極 |
赤 |
赤 |
| N極 |
青 |
青 |
| 中性線 |
自 |
黒 |
| 接地線 |
黒 |
緑 |
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(2)記号表示
記号表示には, ケーブルの心線番号をそのまま利用する方法, 端子番号をビニルチューブに記入(又は印刷)したもの, 又はプラスチックに印刷したものをクランプする方法などが行われる。図5.16に記号表示の一例を示す。
図5.16 心線識別処理(通信用)
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