2.3 ケーブル固定用材料
2.3.1 ケーブル押えバンド
ケーブルを固定するのに使われる。船用電線帯金(黄銅の帯状のもの)を所要の長さに切断し, 形打ち, 止めねじ穴の穴あけ加工したものを使用する。バンドの種類は, 0号から5号まであり, ケーブルの本数によって使い分けるが, 本数が多くなると, 形打ちなどの加工工数が多くかかるので, 最近特殊な場合を除き, 使用されていない。
図2.2 ケーブル押えバンド
2.3.2 ケーブル巻バンド
軟鋼又はSUS(ステンレス)のテープ状のもので, ケーブルを固定するのに使用する。あらかじめ所定の長さに切断し, ケーブル群に巻付け, 止め金具(バンドバックル)と工具により締付け, 巻止めを行い, 余長を切断して体裁を整える。電線馬, ハンガによる布設に使用される。
表2.4 巻バンドの材質及び寸法等
材質 |
寸法(mm) |
引張強さ
(kg/mm2) |
幅 |
厚さ |
軟鋼板
(SS-400)
亜鉛めっき |
14 |
0.4 |
38以上 |
16 |
0.6 |
52以上 |
SUS 304 |
14 |
0.4 |
52以上 |
16 |
0.6 |
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2.3.3 樹脂バンド(インシュロック)
非金属製のケーブルバンドは, 2.3.2の金属製のバンドの補助的なものとしての使用が認められている。表2.5にNKの承認を得たものの概要を掲げておく。
表2.5 樹脂バンドの材質及び寸法など
材質 |
寸法(mm) |
引張強さ
(kg/mm2) |
備考 |
幅 |
厚さ |
66ナイロン |
9.5〜10.2 |
1.6〜1.7 |
25〜40 |
2種 |
7.5〜13.2 |
1.6〜2.0 |
50〜55 |
6種 |
8.9〜13.2 |
2.0 |
75〜100 |
2種 |
12.7 |
1.9〜2.1 |
110〜120 |
2種 |
テフロン系の樹脂 |
4.8 |
1.4〜1.5 |
50〜55 |
2種 |
7.6 |
1.9 |
110〜120 |
1種 |
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(注)備考欄は承認数である。
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2.3.4 バンドバックル
ケーブル巻バンドの締付け, 巻止めに使用される。軟鋼又はSUS製で, O型, D型, L型などがある。
図2.3 バンドバックル
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