第1部 南風の視線 漁村港川 1997〜2002
坂井和夫写真展
港川漁港
船着き場
入港
本写真展は1997年から2002年まで、私がカメラを通して見た港川の原風景である。どうして港川の写真にこだわるのかと聞かれても一言では答えにくい。
多くの都会では、それぞれの地域の特徴が消えつつあるのに対して、港川には港川の確かな匂いがあり被写体が豊かに満ち溢れている。顔に刻み込まれた年輪や節くれた手、一見強面に見える海人たちも、一度心を許し合えると気の優しい穏やかな人々である。