8 Test Case Synario(テストケースシナリオ)
8.1 INTRODUCTOIN(はじめに) [SHI-ME]
この章では、下記の文書を解析した結果を報告する。
「ISO TC184/SC4/WG3 N1143 2001-12-18
Integrated Shipbuilding Environment Consortium(ISEC)
Evolution of STEP(ESTEP) Task Subtask 4.1.5
AP216 Test Case Definition Rev C」
8.1.1 目的
この報告書はAP216のテストケースを開発しているISE ESTEPタスクメンバーの成果をドキュメント化し、報告されている。テストケースはISO AP216プロジェクトのテストケースとして扱われると同時に、ESTEP translatorのテストケースとしても使用される予定である。
8.1.2システム認証
Evolution of STEP(ESTEP) はNSRP ASEの"Intergrated Shipbuilding Environment(ISE)"プロジェクト内のタスクの一つである。3年間のプロジェクトにはUSAの造船所、ソフトウェアベンダーそして研究期間の協力的努力があった。ここで造船所という言葉には商船の造船所だけでなく、US NavyとNAVSEA CAD-2によって表現される仮想の造船所も含まれている。
ESTEPチームはABS(American Bureau of Shipbuilding)と次のような組織により構成されている。
・Electric Boat Corporation
・Northrop Grumman Ingalls Operations
・Intergraph Corporation
・Atlantec Enterprise Solutions(AES)
・STEP Tools Inc.
・SENER, Kvaerner Philadelphia
・National Steel and Shipbuilding Company(NASSCO)
・Naval Surface Warfare Center Carderock Division
8.1.3 スコープ
8.1.3.1 検証
AP216 test case定義ドキュメントはテストケースとその目的を定義する。テストケースはtranslation能力が複雑になっていくように表されているが、テストケースとは無関係な大きなデータ・ファイルで負荷を与えることは行わず、ソフトウエア開発者が個々の形態について着眼できるように意図されている。
テストケースの仮定
1. AP216スキーマ(AIMバージョン)をテストケースのために変更する事を要求しない。すなわちTranslatorはtest caseのために必要な実体例を上げなければならない。
2. 特記がない限り、それぞれのテストケースはデータの適用範囲を制限して定義し、前のケースのデータを構築しない。テストケースの定義はテストの中で使われる構成要素の詳細なリストを含む。
3. いくつかのシステムは、先進機能(例えば複雑な幾何)をサポートしないかもしれない。従ってプリプロセッサのために全ての試験をすることはできない。
8.1.3.2 システム概要
ISE ESTEPのタスクの下で、DARPA MARITECHの下で構成されるMariSTEPチームは、造船産業のためのプロダクトモデル基準をつくり、このデータ交換をサポートするtranslatorをインプリメントするため、NSRP ASEの下でその努力を続けている。下記にそのチームを紹介する。
造船所
・Electric Boat Corporation(EBC)
・National Steel and Shipbuilding Company(NASSCO)
・Northrop Grumman Ingalls Shipbuilding(Ingalls)
・Kvaerner - Philadelphia
造船所や他のアメリカの造船所をサポートしているソフトウェアベンダー
・Intergraph Corporation
・SENER
・STEP Tools Inc.
・Atlantec Enterprise Solutions(AES)
またこの他、ABS(American Bureau of Shipping)は、STEP形式のデータのインポートをサポートするための変換について言及し、Naval Surface Warfare Center (NSWC)は、CADシステムに含まれるライブラリ部品を変換するメカニズムを実現するための専門的知識と技術的な貢献を行った。また、重要なリエゾンであるISE Electronic Commerce (EC)はParts Libraryの成果を提供した。
Table 1 Translator Development Participants
Shipyard |
Software Vendor |
CAD Environment |
Electric Boat |
STEP Tools |
CATIA v5 |
NASSCO |
Atlantec Enterprise Solutions |
TRIBON |
Northrop Grumman Ingalls Operations |
STEP Tools |
CATIA v5 |
NAVSEA |
Intergraph |
GSCAD |
ABS |
ABS |
ABS Analysis Software |
Kvaerner - Philadelphia |
SENER |
FORAN |
|
A 120魚雷輸送船(TWR)はESTEPプログラムのためにテストデータが提供された船であり、これらのデータは無制限の利用が認められている。そして図面、主要寸法などの交換用ファイルは http://ships.npo.org/isec-estep/testship.htmlから利用できるとアナウンスされている。しかし既にこのページはweb上に存在しない(2004/1/20現在)。TWRはUSAの空軍に配備され、ミサイル軌道の修正に使用されている。またデッキカーゴには20 long tonの輸送能力が備えられ、最大42 long tonの搭載能力を持つ(フルリキッド、フル搭載の状態で)。図8.3-1、2にTWRの船外及び船内側面図を、図8.3-3にデッキとホールドの一般配置図を示す。
図8.3-1 TWR Outboard profile
図8.3-2 TWR Inboard profile
図.8.3-3 TWR General Arrangement
|