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(13)Envisaged_version_creation (4.2.90)
 本アプリケーションオブジェクトは、新しいVersionable_objectへ導くEventであるVersionable_object_change_event (4.2.180) のタイプである。予定されている出来事であり実際にはまだ行っていない出来事を記述する。Eventの対象であるDefinition、Item_structure、Item_relationshipはまだ存在せず、記述的であり形式的でないプロパティにかんして記述されている。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。
- base
- category
 baseは、予定された新しい改訂が導かれるVersionable_objectを特定する。baseは、特定のEnvisaged_version_creationに必ずしも必要でない。Envisaged_version_creationについて1つ以上のbaseがあり得る。
 Categoryは、予定されたVersionable_objectの分類を記述する。
 
(14)Event (4.2.91)
 本アプリケーションオブジェクトは、明確な時間に、明確な人物や組織が、明確な理由を持って行った出来事を記述する。各出来事は、Approval_event (4.2.4)、Check (4.2.26) もしくは、Versionable_object_change_event (4.2.180) のどれか一つである。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。
- caused_by
- caused_when
- description
 caused_byは、出来事を起こした人物または組織を記述する。
 caused_whenは、出来事の起こった日付及び時間を記述する。
 Descriptionは、出来事の起こった理由の記述である。
 
(15)Item (4.2.109)
 ItemはDefinable_object (4.2.79) のタイプで、独立した識別可能な事項であり、一つ以上の設計、建造又は運行活動に於いて使用される。Itemは物理的又は精神的な活動によって作成されたり一つ以上の他のItemから生じる事項であるが、必ずしも物理的実体を表わすわけではなく、活動やタスクのような論理的概念を表わすこともある。Itemは他のItemと関連性があったり、あるItem_structureの構成要素であったりする。各Itemは、Change (4.2.20)、Ship (4.2.141)、Space (4.2.145)、Space_product_structure (4.2.151) の何れかとなる。Itemと関連付けられるデータには以下のものがある。
- description
- documentation
- name
- ship_context
 descriptionはオプション記述であり、自身のための記述を規定する。
 documentationはオプション記述であり、Itemに関して利用可能な書類を規定する。Itemについて1つ以上のdocumentationがあり得る。
 nameは、人が読んでそれ自身の内容が察しのつく名前を規定する。
 ship_contextはオプション記述であり、Shipへ適用される事に関する自信のコンテキストを記述する。
 
(16)Item_relationship (4.2.110)
 Item_relationshipはDefinable_object (4.2.79) 及びVersionable_object (4.2.179) のタイプであり、二つのItem (4.2.109) の関連付けを規定する。関連するItemは、共通の機能若しくは活動を持ち合わせており、またはお互いに依存しあっている場合がある。各Item_relationshipはSpace_arrangement_relationship (4.2.147) である。
注)Item_relationshipに関連づけられるItem事項はローカルな場合か外部の場合であろう。制約はローカル又は外部の場合があることを確認する。
 Item_relationshipと関連付けられるデータには以下のものがある。
- external_item_1
- external_item_2
- item_1
- item_2
 extrnal_item_1は、オプション記述で、それがItemのインスタンスを外部参照している場合に関連するitemを記述する。
 extrnal_item_2も、オプション記述で、それがItemのインスタンスを外部参照している場合に関連するitemを記述する。
 item_1は、オプション記述で、同じインスタンスモデル内にある場合に関連するitemを示す。
 item_2も、オプション記述で、同じインスタンスモデル内にある場合に関連するitemを示す。
 
(17)Item_structure (4.2.111)
 Item_structureはdefinable_object (4.2.79) とversionable_object (4.2.179) の下位型であって、多分、Item_relationships (4.2.110) によって関連付けられるitem (4.2.109) の集合である。各Item_structureは、Space_product_structure (4.2.151) である。
注)Item_structureは、構成要素数や連結性又は周期性に関する制限を持たない。
 Item_structureと関連付けられるデータには以下のものがある。
- external_items
- external_relationship
- items
- relationships
 External_itemsはオプション記述で、それ自信に属する個々にやり取りするファイル以外の物を規定する。Item_structureについて1つ以上のExternal_itemsがあり得る。
 External_relationshipはオプション記述で、それ自身に属する個々にやり取りするファイル以外の物との関係を規定する。Item_structureについて1つ以上のExternal_relationshipがあり得る。
 itemsはオプション記述で、それ自身に属する個々にやり取りするファイルに限った物を規定する。Item_structureについて1つ以上のitemsがあり得る。
 relationshipsはオプション記述で、それ自身とそれ自身に属する個々にやり取りするファイルに限った物との関係を規定する。Item_structureについて1つ以上のrelationshipsがあり得る。
 
(18)Revision (4.2.139)
 本アプリケーションオブジェクトは、関係のあるオブジェクトとその構成の定義、連結している部品間のリンクを提供するVersionable_object (4.2.179) のタイプである。各RevisionはRevision_with_context (4.2.140) となる場合がある。
例)−関係のあるオブジェクトは、区画の内容が構造、配管や装置部品のversionになり得る。
注)Revisionはある時点の図面改定や設計のversionの引き写しに相当する。Revisionは、自動的には生成されず、必要時に明示的に作成しなければいけない。
 本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。
- description
- members
- name
 descriptionは、改訂する原因を記述する。
 membersは、Revision内のVersional_objectを記述する。Revisionについて1つ以上のmembersがあり得る。
 nameは、特定のRevisionを定義するためのラベルを記述する。
 
(19)Revision_with_context (4.2.140)
 本アプリケーションオブジェクトは、関係のあるオブジェクトとその構成の定義、背景、連結している部品間のリンクを提供するRevision (4.2.139) のタイプである。
 各Revision_with_contextは、Space_product_structure_revision (4.2.152) となる場合がある。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。
- context_of_revision
 context_of_revisionは、Revisionが適用されるDefinable_object (4.2.79) へのリンクを記述する。
 
(20)Ship (4.2.141)
 Shipは外洋航海する大きな船舶であるItem (4.2.109) のタイプである。新規プロジェクト、初期及び詳細設計、建造エンジニアリング、製造、運行や廃船を含む船舶の一生の多くの段階に対して、製品データは船舶に関連づけられる。船舶は単胴船となる場合や、特定の製品データを共有する同型船の範囲で船体胴の数を表現する場合がある。
注1)船舶はISO10303造船アプリケーションプロトコルにて述べられる基本構造である。船舶の属性、特性、幾何表現を定義する全データはこの製品の定義や特性として交換される。
注2)船舶の名称はversionを定められる場合があるShip_designationにて規定される。
 Shipと関連付けられるデータには以下のものがある。
- single_hull_or_class
- ship_item
- units
 single_hull_or_classは、データ交換が単胴船と多胴船のどちらに適用されるのかを記述する。これは、次の内の一つとなる。
・design_for_multiple_hulls: 製品データが多胴船に適用される。
・design_for_single_hull: 製品データが単胴船に適用される。
 ship_itemはオプション記述で、特定されたshipに適用される構成物を規定する。Shipについて1つ以上のship_itemがあり得る。
 unitsはオプション記述で、船舶モデルに使用される全ての寸法の種類のために、事前に定められた単位への参照を記述する。Unitsは、Derived_unit若しくはNamed_unitの何れかとなる。これは、値を持たない場合もあり、また一つ若しくはそれ以上の重複しない値を持つ場合もある。Shipについて1つ以上のunitsがあり得る。
 
(21)Version_creation (4.2.174)
 Version_creationは、新たにDefinitionや、Item_structureやItem_relationshipを作成するEventを特定するVersionable_object_change_event (4.2.180) の一つの型である。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。
- base
- subject
 baseは1つ又は複数あり得る従属するVersionable_objectが導かれることからVersionable_object対象を定める。Baseは従属属性で参照されるVersionable_objectの直前のバージョンか、同じItemの改訂履歴の以前のバージョンか、従属の生成に寄与した他のItemのVersionable_objectである必要はない。Version_creationについて1つ以上のVersionable_objectがあり得る。
 subjectは、変更によって生成されたVersionable_objectを示す。
 
(22)Version_deletion (4.2.175)
 Version_deletionは、Definitionや、Item_structureやItem_relationshipを削除するEventを特定するVersionable_object_change_event (4.2.180) の一つの型である。本アプリケーションオブジェクトは次の属性データと関連付けを行う。
- subject
 subjectは、変更によって削除あるいは削除予定のVersionable_objectを示す。







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