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(7)Ship moulded form
 
図5.5a ARM階層図
ARM
 
 
図5.5b Ship Moulded Formの構造[AIM]
AIM
 
 ship_moulded_formのARMでのエンティティ関係を示すと図5.5aのようになる。これをAIMにマッピングする場合サブタイプエンティティを作らずにCLASSによって表現したのが、図5.5bである。(#700-#750)は、図5.5aにおけるship_ moulded_formをマッピングした結果のインスタンスである。
 
#115=APPLIED_CLASSIFICATION_ASSIGNMENT(#970,#1130,(#89,#750,#760,#1016));
#116=APPLIED_CLASSIFICATION_ASSIGNMENT(#980,#1130,(#89,#750,#760,#1016));
#1200=APPLIED_CLASSIFICATION_ASSIGNMENT(#1020,#1130,(#55,#12,#56,#750,#660,#100,#1006,#1001));
#124=APPLIED_CLASSIFICATION_ASSIGNMENT(#1060,#1130,(#750));
#125=APPLIED_CLASSIFICATION_ASSIGNMENT(#1070,#1130,(#750));
 
 ところで、図5.5aが示すように、ship_moulded_formは、そのメンバーとしてmoulded_formエンティティを有する。このメンバーとしてのmoulded_formが、(#710-#760)と(#1012-#1016)である。このメンバーの関係をAIMにマッピングしているのがGROUPとGROUP_ASSIGNMENTである(図5.6参照のこと)。
 
#700=PRODUCT_DEFINITION_FORMATION('ship moulded form',$,#89);
#750=PRODUCT_DEFINITION('.UNUSED.','',#700,#90);
#540=NAME_ATTRIBUTE('Ship Moulded Form',#750);700
#160=APPLIED_GROUP_ASSIGNMENT(#108,(#750));
#108=GROUP('item and item_structure instance',$);
#140=ROLE_ASSOCIATION(#120,#160);
#120=OBJECT_ROLE('equivalence',$);
 
#710=PRODUCT_DEFINITION_FORMATION('moulded form',$,#89);
#760=PRODUCT_DEFINITION('.UNUSED.','',#710,#90);
#550=NAME_ATTRIBUTE('Moulded Form',#760);
#40=APPLIED_IDENTIFICATION_ASSIGNMENT('STI.sti-6',#20,(#760));
#170=APPLIED_GROUP_ASSIGNMENT(#108,(#760,#1016));
#150=ROLE_ASSOCIATION(#130,#170);
#130=OBJECT_ROLE('item structure',$);
 
(8)Moulded form (Frame 12)
 
図5.6 Moulded Formの構造
 
 先に述べたように、(#710-#760)はship_moulded_formのメンバーであるmoulded_formの一つであり、そのクラス階層関係をマッピングしたものは図5.6のようになる。また、moulded_formは、図5.7に示すようにdesign_representationとfunction_representationの2つの内容を表しており、design_representationがその下位に幾何形状データを持つ。
 
図5.7 Design representationとFunction representation
 
 ここでは、Frame12番目のmoulded formの形状を持っている、図5.8の(1)に相当する部分がそれである。なお、形状はFACE_BASED_SURFACE_MODEL、つまりサーフェスにて表現されている。
 
#100=PRODUCT_DEFINITION_SHAPE('.UNUSED.','Moulded form design definition', #760);
#620=SHAPE_DEFINITION_REPRESENTATION(#100,#110);
#570=NAME_ATTRIBUTE('moulded form design representation',#620);
#110=NON_MANIFOLD_SURFACE_SHAPE_REPRESENTATION('',(#31890),#45450);
#31890=FACE_BASED_SURFACE_MODEL('',(#31880));
 
(9)Moulded_form (Hull)
 ここでは、Hullのmoulded_formを表現している。エンティティの構造としては、前記の場合に全く同じなので説明は省略する。図5.8の(2)がそれを意味する、上記と同様に、FACE_BASED_SURFACE_MODEL、つまりサーフェスにて表現されている。
 
図5.8 hull_bulkhead.stpの形状
 
 
 現行のShip STEPの規格化は最終段階に入りつつあり、今後はTest Caseによる実装検証、トランスレータ開発、SEDS(Standard Enhancement & Discrepancy Information)を通したバグ対応など実用フェーズ、コマーシャルフェーズに移り、また他の既存APs(AP212、236、 239、 238)のShipへの適用検討などの活動に移るものと予想される。
 米国ではSTEPトランスレータの開発やその実装検証、ISEやISPE Projectを通した実用フェーズへの展開、韓国ではShip STEP実装テストの拡大展開が進められつつある。
 日本では現行のShip STEPの規格化が一段落した事により本専門分科会の役割であった標準化活動は今年度をもって一旦終えることになるが、これまでの成果を利用した実装検証や活用検討など海外のShip STEPの規格化から実用化への進展にあわせた継続的な活動が必要である。またこの展開に合わせ、活動母体は規格化の役割を担う財団法人日本船舶標準協会から実用する立場の造船業界に自ずと移行していくこととなる。
 今後は「STEPの実用性に対する技術面の評価」や例えば「船のライフサイクルを通した情報による付加価値/顧客サービス向上といったビジネス面での利用価値」等について、造船並びに関連業界での技術面/ビジネス活用面での具体的な検討が望まれる。これらについて社団法人日本造船工業会 IT推進部会と今後の対応方針について協議し、平成16年度より以下の体制でShip STEPの活動を継続していく事になった。
 
今後(平成16年度以降)のShip STEP活動体制と役割







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