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2.3 活動実績
 
2.3.1 STEP/船用AP専門分科会の開催状況
 次の国内会議を開催した。また、それぞれの分科会の主な審議事項を併記する。
平成15年度第1回 STEP/船用AP専門分科会の開催 平成15年5月16日(金)
[審議事項]
1. シュトゥットガルト会議対応について
2. AP227 Ed.2. DISへの正式回答について
3. 今年度作業計画について
4. 平成16年度以降の事業見直しについて
平成15年度第2回 STEP/船用AP専門分科会の開催 平成15年7月16日(水)
[審議事項]
1. シュトゥットガルト会議出席報告について
2. AP227 Workshop出席報告について
3. 今年度作業計画について
平成15年度第3回 STEP/船用AP専門分科会の開催 平成15年10月3日(金)
[審議事項]
1. ポアティエ会議対応について
2. 今年度事業計画について
3. 今後の課題について
平成15年度第4回 STEP/船用AP専門分科会の開催 平成15年11月20日(木)及び21日(金)
[審議事項]
1. ポアティエ会議出席報告について
2. 今年度事業計画について
3. 今年度活動報告書について
4. 今後の課題について
平成15年度第5回 STEP/船用AP専門分科会の開催 平成16年2月17日(火)
[審議事項]
1. フォートローダーデール会議対応について
2. 今年度活動報告書について
3. 今後の課題について
平成15年度第6回 STEP/船用AP専門分科会の開催 平成16年3月18日(木)
[審議事項]
1. フォートローダーデール会議出席報告について
2. 今年度活動報告書について
3. 今後の課題について
 
 平成15年度は、次の国際会議に出席した。
シュトゥットガルト会議 平成15年6月22日(日)〜27日(金)
出席者:神永委員(MES)、松村委員(Kawasaki)
ポアティエ会議 平成15年10月26日(日)〜31日(金)
出席者:宇治川委員(IHIMU)、平木委員(MHI)
フォートローダーデール会議 平成16年2月29日(日)〜3月5日(金)
出席者:上野委員(USC)、笠原氏(小林委員代理)(NK)
 また、次のワークショップにも出席した。
AP227ワークショップ(チャールストン) 平成15年7月9日(水)〜10日(木)
出席者:井上委員(富士通九州)
 
 それぞれの会議の審議内容は、会議報告書を下記の通り発行しているのでそれを参照して頂きたい。
 
シュトゥットガルト会議報告書/平成15年8月発行
AP227ワークショップ チャールストン会議報告書/平成15年10月発行
ポアティエ会議報告書/平成15年12月発行
フォートローダーデール会議報告書/平成16年3月発行
 
 STEPのAP規格は、各応用分野ごとの例えば船舶分野の情報交換のために必要な情報を規定するものである。このAPは、各適用業務の情報モデルをその分野の概念と用語を用いて作成し、つぎにそれを汎用情報即ちリソースを用いて表現し直す。これにより、その分野の情報を汎用的に表現することが可能になるようにしたものである。
 SHIP AP規格は、先に記した4規格があり、それぞれAP開発段階の種々のstageにある。これらの規格は、それぞれが数百ページにのぼる量の文書で構成されている。
 そこで、これらの文書を調査解析して、適用範囲、AAM、UoF、ARMの状況を明確に把握することによって、その規格を正しく理解し、規格構成としての適否の判断、我が国の方法論との差違の判別、問題点の摘出などを行うこととした。調査研究の対象としたAP規格と作成担当した会社名を次の表に示す。
 
AP Title Doc. No. 担当会社
215 Ship Arrangements IS登録依頼用文書 MES NK
216 Ship Moulded Forms IS文書 USC SHI
218 Ship Structures DIS文書 IHIMU MHI
227 2nd Ed. Plant Spatial Configuration N 1144 Kawasaki FQS
 
 なお、今年度は上記規格文書解析に加え、実装調査としてShip STEPファイルの解析を行った。
 これらの詳細は別添資料のCD-ROMに収録している。
 
 ISO/TC184/SC4国内対策委員会が次のように開催され、リエゾンボディーとして出席した。
 
平成15年度第1回 ISO/TC184/SC4 国内対策委員会 平成15年4月15日
平成15年度第2回 ISO/TC184/SC4 国内対策委員会 平成15年6月13日
平成15年度第3回 ISO/TC184/SC4 国内対策委員会 平成15年7月17日
平成15年度第4回 ISO/TC184/SC4 国内対策委員会 平成15年10月2日
平成15年度第5回 ISO/TC184/SC4 国内対策委員会 平成15年11月12日
平成15年度第6回 ISO/TC184/SC4 国内対策委員会 平成16年2月18日
 
 今年度の活動の中で特に新しい動きのあった事項について以下に列記する。
▼Ship AP規格化動向
・AP215は2003/01にDIS ballotが終了し、2003/04からAP Owner及びConvenorによるreviewが行われている。2004/04にIS発行が予定されている。
・AP216は2003/08にISとして発行された。
・AP218は2002/11にDIS ballotが終了し、その後表立った動きはないが、2004/08にIS発行の予定となっている。
・AP227 2nd Editionは2003/07にDIS ballotが終了し、ballot commentsに対するResolution workshopがCharlestonで開催された。2003/10よりAP Owner及びConvenorによるreviewが進められている。FDIS ballotを経ずに2005/01にIS発行が予定されている。
▼他のAPのShipへの適用検討
 Ship APが何れも上記の通りISまたはIS化のphaseを迎えており、今年度のISO MeetingのT23(Ship Team)ではShip APに関する議論は沈静化し、AP238(STEP NC)、AP239(PLCS)、AP233(System Engineering)等の他のAPとのJoint MeetingによるShipへの適用検討に重点が移ってきた。
▼本専門分科会活動の終結について
 現行のShip AP規格化の収束に伴い、本専門分科会活動の終結並びに今後のShip APに関する対応方針などについて本専門分科会内での議論を重ねると共に、関連する社団法人日本造船工業会IT推進部会、日本造船学会 情報化推進部会との意見交換も行い、下記の方向付けを行った。
・本専門分科会は今年度末をもって解散するが、ISO TC184/SC4/WG3/T23(Ship Team)及びECOM/STEP国内対策委員会の窓口はこれまで同様財団法人日本船舶標準協会が務め、Ballot対応などの実作業は社団法人日本造船工業会 IT推進部会が窓口となり必要な活動は継続する。







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