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 セミナー開催中に、セミナー出席者に対して、現在考えられる都市交通問題の改善策の整備優先度を検討する目的で、大津専門家はアンケートを実施した。
 
 大津専門家は、TDSIを代表して各項目の必要性を3段階に評価し(◎:緊急整備の必要性、○:段階的整備の必要性、△:その他)、セミナー参加者との意見の相違を調べた。
 
 アンケートの質問内容と結果は以下の通りである。
 
都市交通問題 対策案 優先度
交通事故
の増加
交通渋滞 道路網
未整備
TDSI 回答者
    道路整備(舗装、排水溝など) 31 7 1
  交差点改良 30 8 1
    立体交差道路整備 11 25 3
  歩行者用施設整備(陸橋、街灯など) 11 21 7
    都市部での既存道路拡幅 1 12 26
    放射道路の整備 2 19 18
    環状道路の整備 6 26 7
    歩行者用道路整備 12 20 7
    駐車場整備 12 20 7
  バス専用道路の整備 19 16 4
  鉄道や路面電車などの公共交通整備 3 15 21
  交通モード別道路整備 25 12 2
  交通標識の整備 26 13 0
    交通信号機の整備 3 18 18
    バス専用信号機の整備 3 11 25
  交通標識と路上標識の改善 19 17 3
    自家用車保有の許可制 32 7 0
      自家用車保有税の導入 6 14 19
    トラック通行禁止 7 17 15
    シクロ通行禁止 2 22 15
  歩道や路上での営業禁止 13 24 2
交通法違反に対する罰則の強化(免許不携帯) 36 3 0
交通法違反に対する罰則の強化(制限速度超過) 36 3 0
交通法違反に対する罰則の強化(走行車線無視) 34 5 0
交通法違反に対する罰則の強化(信号無視) 38 0 1
交通法違反に対する罰則の強化(過積載) 17 16 6
交通法違反に対する罰則の強化(ヘルメットの未着用) 15 14 10
  免許制度の強化(取得試験の強化、トレーニングなど) 32 7 0
    バス乗降時の安全確保 12 24 3
  バスサービス網の拡大、運行頻度の増加など 30 9 0
    バス停へのアクセス性向上 24 14 1
    バス利用に対する手当 10 26 3
    バス運行表示の明確化 2 16 21
    Other (Instoll Information at Bus stops, Deliver Bus Maps,..) 27 11 1
  運転マナーの向上 28 9 2
    交通安全に対する意識向上        
     その1交通安全キャンペーンの実施 28 8 3
     その2学校での安全教育の実施 33 6 0
    公共交通への認識 34 5 0
  オフピーク制度の導入 23 14 2
  車検制度の強化 9 29 1
    車輌保険制度の導入 4 3 32
都市交通データベースの整備 6 29 4
 
 アンケートの結果、TDSIが考える都市交通問題への対応策の優先度は、セミナー出席者と殆ど相違が無いことが解った。







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