3)全有機炭素(TOC)の分析結果
全有機炭素(TOC)の分析は、下記の排水時処理のケースで実施した。
表II.2.3.4-7及び図II.2.3.4-5には、各航海中の変化を示した。
<全有機炭素(TOC)の分析を実施した航海と実験>
第1航海:ロサンゼルス漲水→バンクーバー排水時処理
第2航海:東京漲水→ロサンゼルス排水時処理
第1航海:東京漲水→太平洋上交換→ロサンゼルス排水時処理
第2航海:東京漲水→太平洋上交換→ロサンゼルス排水時処理
変化傾向は、いずれも航海中には低下するが、処理による低下は特に認められない結果となった。 この理由は、海水中の有機物の大半は溶存態のものであり、粒子態とは異なり沈降して排出されやすくなることや、処理によって粉砕されることが無いためと考えられる。
表II.2.3.4-7(1) 排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第1航海:ロサンゼルス→バンクーバー)
|
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/1
18:30
Los Angeles
No.2WBT(P) |
2003/12/5
12:25
Vancouver
No.2WBT(P) |
ロサンゼルス原水 |
バンクーバー
排水時処理前 |
バンクーバー
排水時処理後 |
TOC(mg/l) |
1.6 |
1.1 |
1.1 |
|
|
注)バンクーバーのデータは、2回測定の平均値。
|
図II.2.3.4-5(1)排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第1航海:ロサンゼルス→バンクーバー)
|
第1航海,ロサンゼルス−バンクーバー TOC(mg/L)
|
 |
注)バンクーバーのデータは、2回測定の平均値。
|
表II.2.3.4-7(2)排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第2航海:東京→ロサンゼルス)
|
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/29
18:30
Tokyo
No.5UWBT(S) |
2004/1/7
9:20
Los Angeles
No.2WBT(S) |
東京原水 |
ロサンゼルス
排水時処理前 |
ロサンゼルス
排水時処理後 |
TOC(mg/l) |
1.4 |
1.1 |
1.0 |
|
|
注)東京のデータは2回測定の平均値、ロサンゼルスのデータは3回測定の平均値。
|
図II.2.3.4-5(2)排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第2航海:東京→ロサンゼルス)
|
第2航海,東京−ロサンゼルス TOC(mg/L)
|
|
注)東京のデータは2回測定の平均値、ロサンゼルスのデータは3回測定の平均値。
|
表II.2.3.4-7(3)排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第1航海:東京→太平洋上交換→ロサンゼルス)
|
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/11/22
19:30
Tokyo
No.2WBT(P) |
2003/12/1
8:30
Los Angeles
No.2WBT(P) |
東京原水 |
太平洋上海水の 排水時処理前 |
太平洋上海水の 排水時処理後 |
TOC(mg/l) |
1.5 |
1.3 |
1.3 |
|
|
注)表中のデータは、3回測定の平均値。
|
図II.2.3.4-5(3)排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第1航海:東京→太平洋上交換→ロサンゼルス)
|
第1航海,東京−太平洋上交換−ロサンゼルス TOC(mg/L)
|
|
注)表中のデータは、3回測定の平均値。
|
表II.2.3.4-7(4) 排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第2航海:東京→太平洋上交換→ロサンゼルス)
|
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/29
18:30
Tokyo
No.5UWBT(S) |
2004/1/7
9:20
Los Angeles
No.7DBWBT(S) |
東京原水 |
太平洋上海水の 排水時処理前 |
太平洋海水の 排水時処理後 |
TOC(mg/l) |
1.4 |
1.1 |
1.1 |
|
|
図II.2.3.4-5(4)排水時処理ケースの全有機炭素(TOC)の分析結果
(第2航海:東京→太平洋上交換→ロサンゼルス)
|
第2航海,東京−太平洋上交換−ロサンゼルス TOC(mg/L)
|
 |
|