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第21号
[財]日本太鼓連盟
NIPPON TAIKO FOUNDATION
会報
発行・編集 2003年1月
        〒107-0052 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル5F
        財団法人日本太鼓連盟 副会長 塩見 和子
        Tel.03-6229-5577 Fax.03-6229-5580
        URL:http://www.nippon-taiko.or.jp Email:info@nippon-taiko.or.jp
 
 
年頭のごあいさつ
財団法人日本太鼓連盟
会長 津田 正
 
 新年明けましておめでとうございます。早いもので当財団にとって設立6年目の春を迎えます。昨年は、会員をはじめとする関係各位の皆様のご協力と日本財団のご支援により各種事業は軌道にのり、所期の成果を挙げることが出来ました。先ず、支部につきましては、北海道道西支部と鳥取県支部が開設され37支部となりました。日本太鼓の全国大会は順調に回を重ね、第4回総務大臣杯日本太鼓ジュニアコンクール(3月福島県支部主管)、第6回日本太鼓全国フェスティバル(6月神奈川県支部主管)、第4回日本太鼓全国障害者大会(9月岐阜県支部、たんぽぽ福祉会主管)は関係者の熱意と努力により円滑に行われ、日本太鼓の力強い響きが、多くの観客に大きな感動を与えました。特に、全国フェスティバルは全国から選抜された伝統、創作太鼓12チームにより「2002FIFAワールドカップ」優勝戦前日に満員の観客を集め盛大に行われました。日本太鼓チャリティーコンサート(5月東京)とともにこれらの大会は、日本太鼓の普及、振興に着実に結びつくものと期待しております。当財団主催の日本太鼓全国講習会は年3回の開催が定着する一方(2月愛知県支部主管、6月石川県支部主管、11月千葉県支部主管)、支部主催の講習会も5支部の地域で開催されました。受講生は年々増加の傾向にあり、公認指導員、技術認定員の資格取得者数はそれぞれ198名、2,945名と着実に増えてきております。海外公演に目を向けますと、先ず1月に日韓国民交流年を記念して韓国、9月にはアメリカの拠点作りを進めていくため、サンフランシスコで行われた太鼓キャンプに太鼓チームを派遣するとともにアメリカ側の太鼓チーム関係者32名が出席し、2回目の日米太鼓会議を開催いたしました。また、10月には日中国交正常化30周年を記念して、中国に大人チームと子供チームをそれぞれ派遣いたしました。特にクラシック音楽の祭典といわれ、世界的にも有名な第5回北京国際音楽祭で、史上初めて日本の太鼓チームが公演し、日本文化の紹介と友好関係に努めてまいりました。
 2003年は、組織基盤がほぼ整備され、各種事業も軌道にのっていることを踏まえ、さらに日本太鼓の普及、発展を図っていくため国内外を問わず多くの太鼓愛好者を視野に入れ、新たな視点で事業を積極的に展開してまいります。ご承知のように今年4月から中学校に引き続き高等学校でも太鼓などの和楽器の音楽学習が始まります。昨年、群馬県支部において、県教育委員会の正式事業として68名の先生方を集め太鼓実技研修会を実施し、多くの受講者の方から感謝の声が聞かれました(会報20号参照)。各支部におかれましては、学校教育のなかで音楽時間にとり入れられている日本太鼓の素晴らしさを、多くの先生方に体験していただくため、研修会等を実施して下さるようお願い申し上げます。支部未開設の12府県については、引き続き関係者の協力を得て鋭意開設を目指すこととしております。また、海外の拠点づくりの第一歩として、アメリカの組織化が間近に迫っております。全国大会等定例の事業につきましては、実施内容等を研究し、前年以上の成果を挙げるため支部並びに加盟団体との協調連携をさらに強め、前進してまいる所存でありますので、会員の皆様の協力を重ねてお願い申し上げます。
 終わりに、皆様のますますのご健康、ご繁栄を心からご祈念申し上げ、新しい年を迎えてのご挨拶といたします。
 
 
日中国交正常化30周年記念日本太鼓公演
〜北京国際音楽祭で、日本伝統音楽を初めて披露〜
(2チームによる合同演奏)
 
 当財団では、昨年日中国交正常化30周年を記念し、日中文化交流として、ゆふいん源流太鼓(大分県支部)と子供チーム共栄太鼓風雅(石川県支部)を10月18日から26日にまで中国に派遣いたしました。中国では広州、北京でそれぞれ太鼓公演を実施、併せて、日本総領事館からの要請を受け、韓国の大邱(てぐ)でも、10月27日に太鼓公演を行いました。
 広州市では、完成したばかりの広東外語貿易大学雲山会堂で、こけらおとしとして公演が行なわれました。舞台や客席は近代的な立派な建物であり、大学を挙げて公演に力を注いでくれた結果、1,200名収容の客席は大学生のみならず、学外から多くの市民で満員となりました。
 翌日の公演は、広東省随一の音楽施設であるコンサートホール星海音楽庁で行われました。音響は室内楽にあわせて造られており、良い響きの会場でメンバーも張り切って演奏していました。中国にも太鼓はあるものの、日本太鼓の独特な重量感のある響きは初めて太鼓に接する人にとっては驚きの連続で、1曲ごとに大きな拍手に包まれました。演奏の最後には塩見副会長と在広州総領事館の若山総領事の音頭で、観客とともに手締めで幕を閉じましたが、終了後も太鼓に興味をもった多くの人々が舞台に上がり、写真を撮ったりメンバーにサインを求めたりしていました。中国人は感情をあまり表に出さないといわれており、領事館関係者によると大変珍しい光景だったようです。
 なお、両公演とも、開演中途から入場者が相次ぎ終演時にはほぼ満席となっていました。出足が遅く、面白くなければ途中でも帰ることは、中国ではそう驚くことではないとのことでしたが、今回の公演では、観客が途中で退席するということは一度もありませんでした。
 北京での公演は、共栄太鼓風雅も加わり2チームで行われました。今回の主目的である第5回北京国際音楽祭における太鼓公演は、10月23日に中国随一と言われている保利劇場(1,200名収容)において行われました。クラシック音楽の祭典といわれ、世界的にも有名な北京国際音楽祭において、日本の伝統音楽が演奏されるのは画期的なことで、舞台関係者も初めて見る太鼓に興味を示していました。
 公演は、ゆふいん源流太鼓長谷川代表の初っ切り太鼓から始まり、共栄太鼓風雅の可愛らしい演奏へと続きました。風雅の平均年齢12才とは思えないしっかりとした演奏に、観客も大変感心していました。観客の興奮が冷めやらぬまま、ゆふいん源流太鼓の演奏へ移りました。今回の公演のために夏から厳しい練習を重ねてきた源流太鼓の演奏は、1曲ごとに大きな拍手に包まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。フィナーレは、両チームの合同演奏でしたが、息も合い最高の盛り上りを見せました。今回の北京音楽祭には、中国国際友好聯絡会・蕭榕(しょうよう)副会長、日本財団・尾形常務、東京財団・益子常務をはじめ日中両国から多くのご招待客がお見えになっておりました。
 翌24日の公演会場となった北京大学100周年記念講堂は、2,000名収容の立派なホールで、学生や地元の住民で満員となりました。集客を含めて、東京財団、許智宏大学長のご尽力のおかげで、無事成功裡に終了することができました。本公演は、日本財団から支援を受けた奨学生の同窓会と併せて行なわれ、お見えになられた日本財団・笹川理事長と同窓会出席者が旧交を深められておりました。
 韓国大邱市での公演は、同市で行われるJapan Weekにあわせ大邱芸術文化会館で実施しました。本公演は、ゆふいん源流太鼓の単独公演で、余田首席領事の挨拶に続き演奏を開始しました。大邱での太鼓公演は初めてということで、1曲ごとに大きな歓声があがっておりました。公演終了後は、サインや写真を求める人たちが並び、なかには翌日の学校休みを利用し、3時間かけて釜山のホテルまで訪れる女子高校生まで現れました。このような熱狂的な雰囲気には、総領事館の方達も驚いていました。
<派遣メンバー>
<ゆふいん源流太鼓>
長谷川義(代表)、河野勝巳、佐藤貢一、堀江利彰、長谷川準、田中俊亮、佐藤豊
<共栄太鼓風雅>
(第1回ジュニアコンクール優勝チーム)
島田将嘉(代表)、山下美幸、吉田千尋、竹本和騎、稲垣亜美、村戸蘭
付添(吉田明美、竹本小百合、板垣伽美)
<財団法人日本太鼓連盟>
塩見和子(副会長)、浅野義幸(理事)
大澤和彦(総務部長)、印出公平(職員)
 
日中国交正常化30周年記念太鼓公演を終えて
ゆふいいん源流太鼓代表 長谷川 義
 財団からの要請で中国11日間の太鼓公演。また、新たな気持ちと大成功できるのかという不安な気持ちでの旅でした。特に、今回は、クラシック・オペラといった世界的なアーティストが挙って参加する北京国際音楽祭という舞台での大役です。今まで一度も日本の太鼓チームが出演していない、世界的にも有名な舞台での公演です。
 まず、広州での初舞台では、大使館、財団の方々との打合せで舞台はいつもの完璧なセッティング。私たちは打つことにのみ専念できるという、本当にありがたい。思いきり力を出し切ろうと心に決め、メンバーと力演、無事大成功を収めました。
 中国は人種的には全く私たちと変わらず、心温まるおもてなし、とても感動いたしました。いよいよ北京に到着、早朝からリハーサル、セッティングの繰り返し、周りを見ても何か雰囲気の違った会場、そして国交正常化30周年記念公演という大役、少々のプレッシャー。しかし、私たちが本気で日本の伝統音楽の代表であるという気持ちで頑張らねばならないという思いで打ち込みました。皆様からの大声援、また、財団の関係者にもよろこんでいただき、無事に終了することができました。これも(財)日本太鼓連盟をはじめとする関係者の皆様のお陰と感謝いたしております。私たちも今後より一層の努力をし、勇気と誇りをもって頑張っていきたいと思います。
 
日中国交正常化30周年記念太鼓公演の成果について
共栄太鼓風雅代表 島田 将嘉
 財団より中国公演への参加について打診があり、チーム内で話し合いが持たれ、メンバーの様々な考え、問題点が表れました。子供5名の参加となると、まず身の回りの世話役の人選・準備・強化練習日程等など項目を洗い出すと問題点のボリュームはかなりのものでした。基本的に5名の親が分担し、これに当たることとしましたが、仕事の都合等思うに任せない事情で途中幾度となく停滞し、大きな役割、目的のあるイベントヘの参加取り組みは大変な作業となりました。本来なら趣味の会として発足し、時たま隣町のイベントに参加する程度で自己満足していたチームに、この活動はお互いが協調しなければ、なし得ない意識を植えつけました。
 成功させるという目的は、「より良いものにしよう」というチームメンバーの目標レベルを次第に向上させ、他のメンバーを巻き込むように風雅全体のこととして捉えられるまでになり、また、その姿を見ていた子供に「礼」の意識が芽生え、週4〜5日の練習に愚痴も言わず、励む姿を見ることができました。短期間に実力をつけていく姿にメンバーも感動とやる気を与えられ大きな収穫でした。
 中国では、親から子へのメッセージ、子供は自分の気持ちを話し合う、親子の討論会のような滅多にない機会に恵まれて、夜中の3時まで熱い話をすることもできました。その結果、子供たちが自分の意志で規律を守り練習等を行なう、小さな自立心を持つことができました。
 この公演全てにおいて財団ほか多くの皆様にご配慮いただき、風雅としても大きな成果を生むことができました。深く感謝申し上げます、ありがとうございました。
 
中国公演の思い出
共栄太鼓風雅 稲垣 亜美(小学校5年生)
 私は、中国へ日中国交正常化30周年記念行事のなかの太鼓公演に、日本代表として参加させていただいたことがとても嬉しかったです。なぜかというと、外国で太鼓を打つことができるからでした。
 めったに入れないという保利ホールでの演奏は、初めての源流太鼓さんたちとの合同練習の時から、「間違えないかな?」と心配で心配でなりませんでした。でも、どうにか間違えずに打てて、本当によかったと思います。
 北京大学での練習では、足袋を履いて打ったため、ズルズル滑って、あまり太鼓に集中できなかったのが、残念でなりません。でも、本番ではちゃんと集中できて良かったです。
 二日間の公演で学んだことは、自分たちの加賀太鼓と違うバチさばき等、太鼓に関することはもちろん、大人のチームと合同で演奏する難しさや楽しみを学びました。また、団体生活では欠かせない規則、礼儀、話し方等、多くのことも学ぶことが出来ました。
 みんなで行った観光地(万里の長城、天安門広場)では、太鼓のことを忘れ、思いきり楽しむことができ、そのことを学校の授業で1時間を使い、クラスのみんなに説明出来たことがとても嬉しかったし、先生方に感謝しています。お世話して下さった財団の皆様、チームの島田さんや保護者の方々には大変感謝しています。
 また、このような機会がありましたら、中国で学んだことを参考にし、発揮したいと思います。ありがとうございました。
 
 
日本太鼓と学校教育―(12)
 
 昨年9月、当財団主催による第4回日本太鼓全国障害者大会(岐阜県恵那市)が開催されました。本体会に出場された大分県糸口学園糸口太鼓の相本雄一郎氏より、学園での日本太鼓による療育活動について、また、大会に出場したメンバーから感想を寄稿いただきましたのでご紹介します。
 
―『飛天』〜糸口太鼓の新たな可能性に向けて―
大分県糸口学園 児童指導員 相本 雄一郎
 
 「ありがとうございました!」と、太鼓演奏後の挨拶が響いたとき、館内の人々からは大きな拍手が沸き、私の中にも熱いものがこみ上げてくるのを感じました。『第4回日本太鼓全国障害者大会』、昨年9月に岐阜県恵那市で実施された大会に光栄にも九州代表として出場することができました。チーム創設から8年、地域の演奏会は年間20回近くをこなすものの、このような大会での演奏はようやく念願叶ってのことでした。
 私たち糸口太鼓は、大分県宇佐市にある知的障害者(児)施設の利用者で結成して8年目となります。施設の運営方針の一環として、『伸びる芽を育てよう』を合言葉に文化活動として日本太鼓、スポーツ活動として陸上競技に取り組み始めたのが8年前でした。当初は施設に太鼓もなく、練習は専ら裏山から切り出した竹を使用。発表会の本番では、近隣の保育園にお願いして太鼓を借りに行っていました。また、取り組み始めたものの、きちんとした指導者がいなかったのも当時の実状です。
 利用者の太鼓練習と並行して、携わる職員が太鼓活動を行なっている保育園等に出向いて指導を受けたり、太鼓連盟主催の講習会に参加しながら指導力を培ってきました。3年程が経ち、自前の太鼓も現在16基となり、指導する職員の技術も向上してきました。職員の技術向上に伴い利用者の技術も向上し、当初は職員との混合チームでしたが、その頃より利用者だけのチームヘと成長していきました。利用者だけのチームとなった頃は失敗も多々あり、演奏途中で曲が止まったり、パートごとの掛け合いが上手くいかなかったりもしました。失敗した演奏後に利用者同士がお互いに反省して練習に取り組む場面を見たとき、「やはり、これでいいんだ。職員に頼るのではなく、自分たちの力で物事に取り組み、乗り切ることこそが、社会自立への一歩なんだから。」と利用者を信じて太鼓練習に取り組んでいき、現在への形へと繋がったのだと今思います。
 利用者の障害は様々で、自閉傾向・多動性や幼少期に虐待を受けて心に傷を負ったメンバーなどです。気持ちは誰も皆同じです。そうして太鼓に取り組むなか、利用者の大きな変化が見られるようになってきました。それまで心の傷から全く話そうとしなかったメンバーが話せたり、大きな声で挨拶ができるようになったり、友人同士の付き合いができてきたりと、個人の差はあっても利用者の成長が伺えます。また、利用者の保護者からも大きな理解と協力も得られてきました。
 今年度は、日本太鼓を通じての地域理解を深めるために近隣の小学校や中学校との太鼓教室にも取り組み始めました。そうしたなかで、健常者と知的障害者の関わりが太鼓を一緒にすることでスムーズにできているような気がします。太鼓の一打一打が響くたびに、健常者と知的障害者の垣根が無くなっているような気がします。全国大会出場後、地元のジュニアコンクール予選を兼ねた「チャリティコンサート」にも昨年初めて参加しました。一般健常者の太鼓演奏を目の当たりにし、利用者も大いに影響を受けたのか、日々の練習にも力が入るようになりました。そうした利用者の気持ちを受け、私たちは新曲作りに取り組みました。利用者の新たな可能性を見出すために、そして、糸口太鼓の次のステップのために。
 今年6月には、緑化推進キャンペーンの一環としてサッカーワールドカップが行なわれた大分ビッグアイスタジアムでの太鼓演奏も決定しています。周囲の計りで利用者の限界を決めるのではなく、大きな未来を掴めるように、これからも共に歩み、一緒に手にマメを作りながら感動を分かち合っていきたいと思います。『飛天』、これが新曲です。利用者の可能性が天に繋がることの思いを込めて作りました。彼らの無限の可能性を信じ、私たちはこれからも心に響く太鼓を打ち続けていきたいと思います。
 
 次回(第22号)は、北海道道西支部事務局長青木裕行氏(夕張太鼓保存会)より、地域と学校が一緒になって実施している日本太鼓による町おこしの実状を掲載する予定です。
 
 
糸口太鼓出場者の感想文・第4回日本太鼓全国障害者大会に出演して
木村 紘子
 私は初めて日本太鼓全国障害者大会に出場しました。
 最初は全国大会のメンバーに選ばれて糸口ばやしの練習を始めたとき、正直全国大会に行っても、上手く演奏できるか不安でした。
 全国大会まで日にちもあまりなく、『新・糸口ばやし』を夜まで猛練習した日もありました。キツイ練習から逃げたい、楽になりたいと何度も思ったことがあるけど、「でも逃げたら今までしてきたこと全て無駄になる。まだ自分を信じて、もう少し頑張ろう」と思い直して乗り越えてきました。
 しかし、本番前日の夜、全体練習をしている時にリズムが分からなくなり、手が動かなくなって、先生たちから叱られ泣きながらリズムを確かめたこともありました。
 今度の全国大会で、自分の実力もよく解り、他県の人たちの私たちとは全く違った演奏を見て、とても勉強になりました。
 最後に岐阜県で私たちに忙しいにも関わらず、たくさんの持て成しをして下さった方々、誠にありがとうございました。とても嬉しかったです。
 これからも大好きな和太鼓を一生懸命練習して、次の全国大会も行けるように、頑張っていきたいです。
 
八木 智美
 私は、初めて太鼓の全国大会に行きました。電車を3回くらい乗り換えて、岐阜県まで行って民宿の藤太郎に泊まりました。
 1日目の夜はみんなで本番前のために何回も練習しました。そして、2日目の本番の時は、すごく緊張して、とても不安でした。そして、糸口太鼓の演奏が始まって、ずっとドキドキしていたけど、太鼓の音は、みんなの心と一つになって広い会場いっぱいに響き渡りました。
 演奏が終わると、たくさんの人たちから大きな拍手をもらって、とてもいい演奏ができました。糸口太鼓は、他のチームの太鼓に負けないくらいに、演奏のときにも太鼓の鼓動が身体中に響いて、すごく感動しました。九州代表で、今年最初で最後の全国大会は大成功でした。これからも、色々なことがあると思うけど、卒業までのあと少しの間、ちょっとでも多くの思い出ができるように、みんなとがんばっていきたいと思っています。
中野 友彰
 ぼくは、9月21日(土)〜23日(月)まで岐阜に行きました。最初の1日目は柳ヶ浦駅を出発して、小倉に到着して、ソニックに乗りました。小倉〜名古屋へは、新幹線に乗りました。名古屋を出発して、次は恵那に到着しました。恵那文化センターで練習をして、そしてリハーサルをして、ぼくの音は少しよかったけど、みんなも頑張りました。次に恵那たんぽぽ作業所で交流会をしました。ぼくは、コーラとお菓子を食べました。それから、民宿藤太郎に行って、僕はゆっくり寝ました。2日目は朝7時に起きて、朝食を食べました。そして恵那文化センターに行って、控え室で練習をしました。本番でのぼくは、力強く叩きました。夕食を食べて、そしてカラオケに行きました。民宿藤太郎に行って寝ました。最終日は民宿藤太郎を出ました。駅では、恵那〜柳ヶ浦まで到着しました。それから、学園に到着しました。
 今回の全国大会の経験を活かして、とてもよかったです。ぼくは、来年の全国大会に向けて頑張りたいと思います。
(本番前、控室での練習)
 
今年は第5回目を記念して9月に東京・青山劇場で開催
 障害者団体からの強い要請と2003年全国障害者大会が第5回目にあたることを記念して、9月6日(土)に東京の青山劇場(東京渋谷区)で開催いたします。なお、宿泊場所は国立オリンピック記念青少年総合センター(東京渋谷区)を予定しております。各支部からの、積極的な障害者チームの推薦を期待しております。
 
主催:財団法人日本太鼓連盟
協力:社会福祉法人富岳会
後援:厚生労働省、文化庁、東京都ほか(予定)







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