写真−IV2.1 スプレー・ブーム (ノズルを含む)
写真−IV.2.2 スプレー・ブーム (機体取り付け)
写真−IV.2.3 油分散剤タンク (タンク・アッシィ)
写真−IV.2.4 油分散剤タンク (機体取り付け)
(3)機能概要
本装置はDC28Vの電圧が供給されると、サーキット・ブレーカを経由してコントローラー(写真参照)に電源が供給される。
コントローラーには送電回路があり、電源スイッチを“ON”にするとロータリー・スイッチ(油分散剤散布量調整スイッチ)に電力が供給され、LO、MED、HIの3段階の散布レベル(流量)に調整することができる。
油分散剤を約406リットル使用すると、液体レベルセンサーが残量を感知し、コントローラーにある【FAULT EMPTY】灯(低レベル注意灯)を点灯させる。この【FAULT EMPTY】灯が点灯するとポンプは停止し、自動的に散布作業を停止する。
写真−IV.2.5 コントローラー詳細
(4)特徴
〔1〕油分散剤タンクが客室内に装備されるため、機外への張り出しがない。
〔2〕スプレー・ブーム部の張り出しは、散布作業に差し支えない範囲で最低限に抑えている。
〔3〕スプレー・ブーム部は、エマージェンシー・フロート拡張時に邪魔にならない様な取り回しになっている。
〔4〕同様に、スプレー・ブーム部は係留時においても邪魔とならない取り回しになっている。
〔5〕油分散剤散布量は、3段階(LO、MED、HI)に調節可能である。
分散剤散布終了後にはポンプが自動停止すると共に、コントローラーの【FAULT EMPTY】灯が点灯し、油分散剤が無くなったことを知らせる。
(5)操作方法
本装置の電源は、既存映像伝送システム(TV装置)の機内電源系統を利用してDC28Vを供給することにより作動するものであり、装備された各サーキット・ブレーカを【IN】にした後、コントローラーの電源スイッチを【ON】にする事により作動させることができる。
又、散布量調節スイッチを所望の位置にセットすることで、油分散剤の散布が行える。
(6)主要諸元
〔1〕タンク容量・・・420リットル(110ガロン)
〔2〕使用可能油分散剤・・・約406リットル
〔3〕使用可能時間・・・2分50秒(136リットル/分にて)
〔4〕タンク重量・・・65.5kg(144ポンド)
〔5〕ブーム重量・・・8.2kg(18ポンド)
〔6〕消費電流・・・DC28V/40[A]
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