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写真5−7 実証システム本体の外観
 
写真5−8 実証システム本体の外観
 
写真5−9 実証システム本体の外観
 
写真5−10 実証システム本体の外観
 
6. まとめ
 本年度は、昨年度選定した実施海域である尼崎市の北堀運河を対象として、実証システムの設計、製作及び設置を行った。
 実証システムの基本設計では、実施海域にシステムを適用するに当たって、昨年度実施した水質シミュレーション計算結果をもとに、システムの基本設定を行った。
 システムの基本配置として、原水の取水位置を北堀運河の港橋から約350mの位置に設定し、処理水の放水位置を港橋近傍に設定した。さらにシステム本体(ろ過装置)は、港橋近傍の護岸上に設置するものと設定した。
 処理水量は、3,800m3/日で、目標水質は、SS(浮遊性懸濁物質)で2.0〜7.0mg/l(現状水質の60〜80%除去)と設定した。さらにシステムの浄化効果を明確に把握するために対象水域の両端に水域閉鎖シートを設置するものと設定した。
 これらの基本設定をもとに、基本設計計算を行い、システム本体、ポンプ、配管、水域閉鎖シート等の基本仕様について設定を行った。
 実証システムの詳細設計では、基本設計をもとに兵庫県及び尼崎市との調整を行い、現地へのシステムの設置条件について設定を行った。
 設置条件に基づいて、基本配置を見直し、システムの配置としては、原水の取水位置を港橋近傍に設定し、処理水の放水位置を港橋から200mの位置に設定した。さらに、システム本体は、基本配置と同様、港橋近傍の護岸上に設置するものと設定した。水域閉鎖シートについては、実施海域が小型船舶の航路となっていることから、中心部を開口して設置するものとした。
 また、システム本体、配管、水域閉鎖シート、受電設備等の詳細設計を行い、システム本体を製作し、現地へ設置するとともに配管や水域閉鎖シート、受電設備等の設置を行った。
 今後の予定として、平成15年度は、設置した実証システムを稼働させ、実証試験を実施し、システムの稼働性能及び対象水域の浄化効果について確認を行い、さらに、システムの応用方法についても検討を行う。
 本事業で開発する技術は、比較的狭い水域を対象として、水域内の汚濁場所に移動して処理を行う、移動式で小型の浄化システムの技術として応用することも考えられる。
 また、本システムを適用するにあたっては、基本的には流れがなく汚濁した閉鎖性の海域を対象としているが、潮汐の水位変化によって生じる往復する流れがある場合でも、本課題で開発した技術をベースとして適切な浄化システムの計画を行うことが可能となる。







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