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3 視覚障害者の歩行介助
視覚障害者の移動手段として、介助、誘導(ガイドヘルプ)、白杖の使用、盲導犬の誘導、電子機器の使用、自力での移動の5つがありますが、最も安全・確実なのはガイドヘルプによる方法です。
ガイドヘルプの第一の責務は、目的地まで安全・確実に誘導することです。
(1)基本的な介助
(1)介助者は、視覚障害者の横に並び、そのまま半歩前に移動します。
(2)視覚障害者に介助者のヒジの少し上をはさむように軽く握ってもらいます。このようにすると、二人が同じ方向を向きます。
(3)介助者は、握られた腕を軽く下げ、振らないように、また、握られた腕と体の間を開けないようにします。
(4)周囲の状況に応じて、視覚障害者が安全な側に立つようにします。
(2)階段の昇降
(1)階段に正面からむかいあうように近づきます。
(2)介助者は、階段のふちで一旦停止し、階段にきたことを伝えます。このとき、早めに伝えると、視覚障害者は不安になって、足取りが遅くなることがあります。
(3)介助者が一歩先をゆっくり昇降します。
(4)白杖は上がるときは短く、降りる時は少し長めに持たせ、身体のななめ前方にかまえて衝突を防ぎます。視覚障害者が手すりを持ちたいと言った場合は、あいてる手で手すりにつかまらせて、階段を昇降します。
(5)階段の終わりを伝えるタイミングは視覚障害者が昇降し終わったときです。
(3)いすへの誘導
(1)視覚障害者を椅子の後ろに誘導して、いったん立ち止まります。
(2)どのような椅子かを説明し、椅子の後ろにいることを伝えます。
(3)背あてのある椅子の場合は、背あてに触れてもらいます。背あてがない場合は、座面に触れてもらいます。
(4)視覚障害者は、椅子の向きを確認して座ります。
(4)車の乗り降り
(1)車のドアの前で立ち止まり、車の向きを伝えます。
(2)視覚障害者の手をドアのノブに誘導します。
(3)視覚障害者は、ドアを開けてドア側の手でたどって進みドアの上端または屋根などを手で確認して乗り込みます。このとき、腰から入ってもらうようにすると、スムーズに乗れます。
(4)車を降りる時には、前後から来る自動車や自転車などの通行物に注意し、また、視覚障害者が車道と歩道との段差でつまずかないようにします。
(5)方向を変えるとき
(1)歩く方向を変えたり、道を曲がったりする時には、徐行または一旦停止します。
(2)そして、角度をはっきりつけて曲がります。円弧を描くように曲がると、その円弧のカーブがゆるけばゆるいほど、視覚障害者は曲がったことに気づきません。
引用文献・資料
・「交通バリアフリー介助マニュアル」
交通エコロジー・モビリティ財団 発行
・「福祉移動運営マニュアル」
NPO法人NPO事業サポートセンター 発行
・「おでかけマップかがわ」
香川県健康福祉部障害福祉課 発行
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