おわりに
〜ボランティア活動に参加しよう〜
ボランティア活動というと、経済的、時間的に余裕のある人が、恵まれない気の毒な人のためにする慈善活動というように考えられてきました。しかし、これはボランティア活動を誤ってとらえています。正しい意味でボランティア活動とは、同じ社会の一員同士が、自分の意志で、自発的にお互いに助けあい手をとりあって、能力を最大限に発揮し、自分たちの社会をよりよくする働きということができます。
ですから、人に強制されたり、経済的な報酬を期待するのは、ボランティア活動の本道からは、はずれるものといえましょう。
まず、これからボランティア活動をしようと思う場合は、「さあ、どこの施設ヘボランティア活動に行こうか」とか、「これから老人ホームへ奉仕に行こう」というように大きくかまえるよりは、第一に地域に住む人たちが、同じ地域社会の一員であるという意識をもって、自分たちの地域の問題に関心をもち、その問題解決に参加していくことが必要と思います。例えば、バスの中で障害のある人に席をゆずるとか、まず自分のできるところからボランティア活動は出発していくものではないでしょうか。
どんなに有意義な活動でも、一回きりで終わってしまうのでは、本当の成果をあげることはできません。何をする場合でも無理なく、長く続けることが大切です。
皆さんが、今すぐできるボランティア活動はたくさんあります。
あなたもボランティア活動に参加して下さい。
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