北海道 東北
北海道青少年自立援助センター
ホッカイドウセイショウネンジリツエンジョセンター
代表者名●工藤 定次[クドウ サダツグ] 常駐責任者●菊池 伸二[キクチ シンジ]
所在地●〒098−1331 北海道上川郡下川町一の橋268
電話番号●01655−6−2023 FAX番号●01655−6−2023
URL●無し E−mail●simokawa@cream.plala.or.jp
北海道という地域性を軸に東京センターと連携
●報告―工藤 啓
[NPO法人青少年自立援助センター]
今年(2002年)6月に開設した北海道青少年自立援助センターは近隣住民からも歓迎され、順風満帆のスタートを切ったと言えるでしょう。過疎化と高齢化に悩む下川町では、ちょっとシャイだが一生懸命に仕事をしてくれる寮生たちへの期待は大きく、町役場からの仕事(作業)の依頼も多くあります。「様々な依頼がありますので、その中から寮生が実際に自分のやりたいことを見つけることができればうれしい」と代表の菊池さんはおっしゃっていました。
地域との交流にも積極的に参加し、夏祭りや収穫祭にもセンターとして顔を出している。小さい町ではあるが、その分だけ溶け込めたときの温かさは都会では味わえないものだと思います。夜には地域の方が通りがかりに顔を出しては、寮生と会話をしていました。そんな会話から人間関係の構築と維持の方法を学べるというのは、個人同士の関係が希薄となっている現代日本では稀な環境ではないだろうか。
宿舎「しもかわ寮」・・・名寄よりバスで約30分の所にある下川町は自然豊かな農業地である。過疎化するこの地に来る若い寮生は、町の活性化と共に、マンパワーとしても住民から歓迎されている。 |
寮生はそれぞれ個室を持つことができる。4.5畳から6畳の部屋がほとんどで最大10名の寮生を受け入れ可能。 |
居間・・・スタッフ、寮生が話をしたり、食事をする。窓が大きく非常に明るい感じのするつくりになっている。 |
作業の中心は農業で、食べ物の面からも生活の面からも季節というものを感じられる。晴れた日には外で汗を流して労働する。雨が降ればゆっくりとした時間の流れの中で体を休め、みんなで話をしながらゆっくりと過ごす。そういった「人間本来の生活」を体験できるのも北海道青少年自立援助センターの大きな特徴の一つだと思います。
現在は立ち上げたばかりで、途上中という感じであるが、今後は北海道という地域性を生かし、バラエティーに富んだ取り組みをしていくことだろう。基本的なノウハウは連携しているNPO法人青少年自立援助センターから学び、この地でしかできないことを組み合わせ、不登校やひきこもりといった青少年のサポートをしていく・・・。そういった意味で北海道青少年自立援助センターは大きな可能性を秘めた場所ではないかと思った。[調査日―2002.05]
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