日本財団 図書館


鉄道事業者ヒアリング調査 【Y社】
I. 情報障害者(視覚障害者・聴覚障害者など)に対する情報提供の基本的考え方について  
(1)情報障害者に対する情報提供の対応がどのように行われているのか。 (情報案内)発車時刻、行先、乗り場、編成車両、種別
(機器)LED、CRT、字幕式発車標 →廃止の方向  日本サイン
CRTに焼き付けがある→液晶にしたい
(設置状況)178駅/573駅  228(無人駅)+16(委託)
(接遇)研修センターでの研修→ 2002年からスタート(リーダークラスに対して年間50名程度)
(2)情報提供の方法・位置・内容などについて、仕様・基準などがあるのか。 (仕様)それぞれの機器の標準的仕様は決まっている。
(基準)駅利用者の動線を考慮する。駅設備の明確な位置の案内が出来る。
必要最小限の案内標識の設置。案内標識等のデザイン・形状の統一化を行う。
盲導鈴など実施しているが基準なし。その程度。
(3)「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」に基づいて整備しているのか。 ガイドラインに基づいて整備している。
(4)主要駅だけの対応の場合、その対象を決める基準があるのか。 特になし。
(5)平常時及び緊急時の情報提供について、対応方針などが定められているのか。 特になし。
(6)マニュアルを作成しているかどうか。 特になし。勉強中。
※放送用のマニュアル分割後はあったが、現在はない。(人間が覚えているので)
II. 駅構内(改札口付近、昇降施設付近、ホームなど)における情報提供の状況について  
(1)サインシステムについて  
(1)設置しているサインの種類・位置・内容など ○誘導サイン
・改札口付近(出入口、乗降場、乗り換え口、エレベーター、便所、案内所 など)
・ホーム(改札口、乗り換え口、エレベーター、便所 など)
・改札口外(改札口、便所、乗車券等販売所、案内所、タクシーのりば、商業ビル、地下街 など)
○位置サイン
・改札口付近(改札口、乗り換え口、エレベーター、エスカレーター、傾斜路 など)
・改札口外(改札口、乗り換え口、エレベーター、エスカレーター、コインロッカー など)
○誘導案内サイン
(位置と種類)
・ホーム(路線図)
・改札口外(構内案内図)
(内容)
・構内案内図(出入口、改札口、乗降場、階段、乗り換え口、エレベーター、エスカレーター、傾斜路、便所、乗車券等販売所、案内所、コインロッカー、公衆電話、事務室 など)
・路線図(当該路線の駅名表示、関係路線の駅名表示 など)
○規制サイン(禁煙)
(2)サインの種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 仕様は有ります(ガイドライン)
(3)どのような旅客を対象として想定しているか。 駅等をご利用される全てのお客さま
(2)可変式情報表示装置について  
(1)設置している装置の種類・位置など ・改札口付近(機械式)
・ホーム(機械式)
字幕式は20駅位しかない
(2)どんな内容の情報を提供しているのか ・平常時(発車番線、発車時刻、車両種別、行き先 など)
・異常時(車両運行の遅れ状況、遅延理由 など)
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 LEDは自由度はあるが、その他の機器には自由度なし。
LED:各駅で情報入力できる(併せてホワイトボードも)
・遅延情報等
※813系からドア開閉時の音声案内がある(ピン) LED表示なし。
(4)装置の種類・内容・大きさ・位置などについて共通の仕様・基準があるのか。 (仕様)標準仕様はある
(基準)お客様のご利用人員、動線等を勘案する
(5)異種装置との連携が行われているか。 連携が行われているものとそうでないものがある。(接近案内等は連動している)
(6)どのような旅客を対象として想定しているか。 視覚障害者以外のお客様
(3)点字情報について  
(1)設置している点字情報の種類・位置・内容など ・視覚障害者誘導ブロック(通路、自動改札口、発売機、階段、エスカレーター、エレベーター など)
・点字・触知板等による案内(手すりの点字表示、点字運賃表、発売機の点字表示→ボタンの上に貼付 など) 案内板の点字表示→小倉は駅前整備と併せて整備した。水前寺にもあり。
(2)点字の種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 点字運賃表の作成の仕方のマニュアルはあるが、大きさ、位置などの基準は特になし。
(4)音案内(音響案内・音声案内)について  
(1)実施している音案内の種類・位置・内容など 車両などの運行に関する案内放送
(2)案内放送では、どんな内容の情報を提供しているのか ・平常時(発車番線、発車時刻、車両種別、行き先 など)
・異常時(車両運行の遅れ状況)
ホーム:通過・停車の音案内を進めている(文字情報なし)今年20駅くらい
(3)音案内装置の内容・位置・ボリュームなどについて標準の仕様・基準があるのか。 なし。
(4)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 自動放送の自由度はない(遅延時の放送はインプットされている) 乗り場変更など LEDも対応
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 耳の不自由なお客様以外のお客様
(5)駅員による対応について  
(1)無人改札口における窓口対応に代わる対応方法 自動改札機設置駅には監視カメラを設置している。その他なし。
・統括駅から放送を入れるのは可。
・集中指令から。
(2)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか 社内報に掲載するなどして接遇の対応方法は周知しているが、役割分担は具体的には定めていない。
(3)ろうあ者対応の窓口があるか 基本的に一般のお客様用に筆記具は所持するよう指導している。特にろうあ者用を意識してではない。
筆記用具は常に持参(筆談ということではないが)
つばめ、ソニックの乗務員では勉強会をやっている。基本事項は対応可。
(4)ろうあ者対応として手話または、筆談用の器具を準備しているか  
その他  
III. 車両内における情報提供の状況について  
(1)設置・実施している情報提供の種類・位置・内容など ・サイン(路線図、車両番号、トイレ、優先座席)
・可変式情報表示装置(次駅名、乗り換え案内時刻)LEDのみ 813、815、817系はOK。新車は標準
・車内放送(発車到着時刻、車両種別、次駅名、乗り換え案内、時刻)
(2)どんな内容の情報を提供しているのか 平常時(発車・到着番線、発車時刻、車両種別、行き先、停車駅、緩急列車接続)
異常時(車両運行の遅れ状況、遅延理由、運転再開予定時刻)
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 その場で対応はできない。
(4)車両内の情報提供に関する標準の仕様・基準があるのか。  
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。  
(6)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか  
IV. 各種情報提供の検討手順・主体などについて  
(1)各種情報提供を設置・実施する際の、情報内容・設置位置などの検討手順 年に1回行うお客様アンケート調査(3万サンプル以上)が調査、日常のお客様の声が主たる情報源である。
バリアフリー対応は以前は「何で付けないんだ」という声が、今は「早く付けてくれ」という声に変わってきている。
(2)検討主体  
(3)メーカーとの関係 メーカーからのプロポーザルは常にある。
V. 各種情報提供の管理方法・主体などについて  
(1)各種情報提供の管理方法  
(2)検討主体  
(3)メーカーとの関係  
(4)管理・変更等の頻度  
VI. 利用者(特に視覚障害者、聴覚障害者など)からの要望・課題などについて 「○○駅にEVを付けて欲しい」等の要望はあるが、特にそれに合わせた対応をしたことはない。折尾駅には、階段の手すりを付けた例はある。
(1)実際に障害者からの要望・指摘で改善した例はあるか  
VII. 情報提供施設に関する今後の整備計画について  
 
鉄道事業者ヒアリング調査 【Z社】
I. 情報障害者(視覚障害者・聴覚障害者など)に対する情報提供の基本的考え方について  
(1)情報障害者に対する情報提供の対応がどのように行われているのか。  
(2)情報提供の方法・位置・内容などについて、仕様・基準などがあるのか。 特別な仕様・基準はない
(3)「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」に基づいて整備しているのか。 ガイドライン以前に整備した路線である。しかし、全駅にエレベーター、視覚障害者誘導用ブロック車いす対応トイレ等を設置し、全駅で「らくらくお出かけ度」は「単独利用可能☆☆☆」と評価されている。
(4)主要駅だけの対応の場合、その対象を決める基準があるのか。 なし
(5)平常時及び緊急時の情報提供について、対応方針などが定められているのか。 なし
(6)マニュアルを作成しているかどうか。 サイン類について当初建設的に作成した。現在工事中の3号線についても委員会により検討している。
II. 駅構内(改札口付近、昇降施設付近、ホームなど)における情報提供の状況について  
(1)サインシステムについて  
(1)設置しているサインの種類・位置・内容など 誘導、位置、案内、規制サイン
(2)サインの種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 標準図がある。
(3)どのような旅客を対象として想定しているか。 全ての人
(2)可変式情報表示装置について  
(1)設置している装置の種類・位置など 各駅ホーム上に可変式表示装置を設置
(2)どんな内容の情報を提供しているのか 列車発車、到着案内(発車時刻、行き先、接続、最終電車)
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 各駅で入力は可能だが使用していない。
(4)装置の種類・内容・大きさ・位置などについて共通の仕様・基準があるのか。 2社の製品を使用。規格はことなる。
(5)異種装置との連携が行われているか。 運行システムと連動
(6)どのような旅客を対象として想定しているか。 全ての人
(3)点字情報について  
(1)設置している点字情報の種類・位置・内容など 点字表示の運賃表
(2)点字の種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。  
(4)音案内(音響案内・音声案内)について  
(1)実施している音案内の種類・位置・内容など 発着案内(自動放送)
(2)案内放送では、どんな内容の情報を提供しているのか  
(3)音案内装置の内容・位置・ボリュームなどについて標準の仕様・基準があるのか。 消防法の基準により設置した。
(4)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 ない
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。  
(5)駅員による対応について  
(1)無人改札口における窓口対応に代わる対応方法  
(2)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか ない
(3)ろうあ者対応の窓口があるか ない
(4)ろうあ者対応として手話または、筆談用の器具を準備しているか メモと筆記具は携行している。
その他  
III. 車両内における情報提供の状況について  
(1)設置・実施している情報提供の種類・位置・内容など 可変式情報表示装置をドア上に設置(未設置車両についても新設工事中)
(2)どんな内容の情報を提供しているのか 次駅案内、行き先案内、乗換案内、到着案内
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 ない
(4)車両内の情報提供に関する標準の仕様・基準があるのか。 ない
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 全ての人
(6)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか  
IV. 各種情報提供の検討手順・主体などについて  
(1)各種情報提供を設置・実施する際の、情報内容・設置位置などの検討手順 発注仕様書にもとづきメーカーが提案
(2)検討主体  
(3)メーカーとの関係  
V. 各種情報提供の管理方法・主体などについて  
(1)各種情報提供の管理方法 出荷時はメーカーが行い維持管理は事業者がチェックする。
(2)検討主体  
(3)メーカーとの関係  
(4)管理・変更等の頻度  
VI. 利用者(特に視覚障害者、聴覚障害者など)からの要望・課題などについて  
(1)実際に障害者からの要望・指摘で改善した例はあるか 特にない
VII. 情報提供施設に関する今後の整備計画について 3号線ではホームドアの設置との連動を計画







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION