出発
1. 招聘状がきて、ビザも取って、中国での教育・生活の準備も整いました。いよいよ出発です。
中国の新学期は9月からです、当センターからの派遣も8月に集中しています(大学側の事情によって9月や2月に派遣する場合もあります)。
2. 大量に渡航する8月の派遣では、当センターでは、出発日を決め、当センターが誘導して訪中するようにしています。
なお、出発日の前日には「派遣前日のミーティング」を行い、旅券、航空券(注)、「添付資料」の返還を行います。
(注)当センターは派遣する教師へ、1年間有効の往復航空券(帰路は搭乗期日を自分で指定するオープン方式)を支給しております。
3. 渡航便は、招聘先の所在地にあわせて、「北京組」「上海組」に分け、新東京国際空港(成田)から出発します。
北京組も上海組も午後2時過ぎの出発ですが、成田空港第2ターミナルの集結時間を正午にしています。周辺のホテルに前白の必要な方は「予約」をお世話します。
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ホリデイ・イン東武成田 |
TEL 0476−32−1234 |
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成田エアポート レストハウス |
TEL 0476−32−1212 |
4. 出発当日は、指定した集合場所(成田空港第二ターミナルJAL○○カウンター)、時間に、遅れないように集合し、直ちに「搭乗手続き」を行います。この際、託送便等で、空港へ荷物を送った方も、荷物を受け取って集合してください。
例年、搭乗手続き終了後予約してある特別待合室で乾杯(見送りの人々も参加)したのち、旅客機に搭乗しています。
5. 北京空港、或いは上海空港には中国国家外国専家局の担当者及び大学・学院の関係者が車を準備して出迎え、派遣教師の名札(予め配付)を頼りに自校の招聘教師をキャッチし、北京の場合は中国国家外国専家局のある友誼賓館か、北京外国専家大厦、上海の場合は同済大学へそれぞれ案内します。
6. 到着後、観光や専家局主催の「歓迎日程」に従ってください。
7. 歓迎行事終了後、招聘した大学側の責任で、招聘教師を任地へ案内します。(中国の交通事情は大変逼迫しており、航空券が入手できないときは、数日を北京或いは上海で過ごすこともあり、或いは長時間の列車の旅を経験することになるかもしれません。)
事前情報
赴任する場合の悩みの種は「携行する荷物」です。日本語教師として、教育上必要な教科書、教材、教育機器、参考書等々、前述のとおり、大学、学院によって異なりますから、個々に確かめるしか方法がありません。(中国国家外国専家局は、93年度より、招聘に際しては必要事項を報告するように学校側に求めていますが、必要かつ充分な情報が得られるかどうかは不明です。)
派遣教師の経験では、日本からチョークと黒板消しの持参が必要と言われています。
日常生活に必要な物資も、或るものは大量にあり、こんなものがと思う物が入手困難であったりします。中国は考えている以上に広大ですから、地域によっては文化も習慣も違います。(大都市では日本の味噌、醤油まで入手できるといいます。)
荷物の搬送
1. 出発時の航空荷物は、機内預けの重量は無料分は通常20kgとされていますが、大勢で出発する8月末には航空会社と交渉し、これを30kgとかに拡大してきました。しかし、最近は厳しくなって拡大できるかどうか不明です。
招聘時期により、単独渡航となる場合は、この交渉は無理ですから、およそ20kgまでを目安としてください。中国の税制では、「文教専家」の教育用のパソコンも課税の対象とされてきましたが、99年中国郵政部第5号の通知では「外国人専門家として、初めて中国へ入国する際、個人使用のビデオカメラ、VCD、携帯型コンピューター等、教育用器機、サンプル、工具等、免税待遇にあたる」としています。しかし、申請手続きが複雑で現実的ではありません。
注〕 |
1. |
大きなスーツケース類は、運送会社に頼んで空港で受け取るようにしておくと便利です。出発便名を言って空港で受け取れるよう手配してください。 (例、日通のABC便、「宅配便」「託送便」等)
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2. |
赴任後も家から、身の回りの品物や缶詰、食料品等を送ってもらうことは可能です。郵便局や運送業者にご相談ください。ただし、船便の場合は、上海とか天津とかの港まで、荷物を取りに行かなければなりませんから、ご注意ください。中国には「宅配便」という制度は、まず無いものと思ってください。(地域によっては大都市中心に宅配便制度があるところもあります。) |
国際航空券
派遣に際して、CA等の航空券のように当センターから支給する「国際航空券(往復は、限られた派遣予算で、できるだけ多くの日本語教師を派遣するために、「格安航空券」を入手しています。(帰路はオープンになっており、事前予約が必要。)
そのため、ノーマル航空券とは異なり、幾つかの制約があります。
(1)キャンセルができません。(帰路、記載された搭乗地以外の空港から乗るために、キャンセルをしようとしても、割戻しがありません。)
(2)他の航空便に乗り換えることができません。(搭乗地をかえることもできません。)
以上のことをご了承いただいて、利用してください。
当センターでは、事前に十分に説明したつもりでも、なかには帰国後、使わなかった航空券の払戻しや、ご自分で購入された航空券代金を請求される方があります。当センターでは、これらのご請求には対応できませんので、あらかじめご了解ください。
3ヵ月以上の居留者は日本国大使館(領事館)へ「在留届」を提出する義務があります。(旅券法第16条。届け出は郵送でもいい。但し罰則はありません。)
駐中国日本国大使館:北京市建国門外日壇路7号 TEL:北京 010−6532−2361
領事部:北京市東三環北路北京南銀大我厦2階 TEL:010−6410−6970
広報文化部:北京市建国門外大街21号北京国際倶楽部弁公大楼 2階 010−6532−2361
駐上海日本国総領事館:上海市万山路8号 TEL:上海 021−6278−0788
駐広州日本国総領事館:広州市環市東路368号花園大厦 TEL:020−8334−3009、3090
駐瀋陽日本国総領事館:瀋陽市和平区十四緯路50号 TEL:024−2322−7490
在瀋陽日本国総領事館在大連出張駐在官事務所:大連市沙河口区黄河路582号 博愛大厦5階 TEL:411−462−5606〜7
在中華人民共和国日本国大使館在重慶出張駐在官事務所:
重慶市渝中区民生路283号 陽光大厦14階 TEL:023−6373−3585
在香港日本国総領事館:香港中環康楽廣場8号光易廣場第一座46楼及47楼 TEL:852−2522−1184〜8
〔大使館の資料の活用〕
中国での教材用に、日本国大使館に準備されている資料を活用する方法があります。
例えば、「日本文化史」、「季刊 日中画報」、「今日日本」(雑誌、いずれも中国語)などは、何冊でも貰えます。
ビデオでは「日本の生活ガイド」「健一、夏子の東京・京都紹介」「向21世紀 日本対華経済合作」(いずれも中国語)などがあり、貸出しをしています。
大使館では、その利用を歓迎しています。
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