栃木県吟剣詩舞道総連盟では去る六月二十三日（日）、栃木市の文化会館大ホールに沢山の客席をうめつくした中で、恒例となった第六回大会が開催された。

　この大会は、やや下火となった吟剣詩舞界を何とか盛んにしたいという考えから、会長、理事長を始めとする執行部全員の理解と協力で立ち上げ、やっと定着したといえる。

　今大会は今までと違い、希望をすればどなたでも、出演ができ、しかも他流と合同で各流派の個性を認め、互いに刺激しあい触れ合いを通してクリエイティブな舞台ができる喜びを実感できたのではないだろうか。

　更に栗原嶽揚先生の造られた舞台背景の造形物にも関心を示している様子をうかがうことができた。

　いずれにしても画期的な新しい試みに対して、この日の一般市民観衆からも褒めことばをいただき少しずつ執行部の意図するところが、一般会員にも浸透してきたのでは、と内心喜んでいる。

　最後に、本年度は全国大会入賞者の特別吟舞を加えたが、大変好評であり、特に青少年たちの姿に感動した。

（県総連副理事長　鈴木凱悠）

　

　

　七月十二日（金）札幌不二ホテルにて道央総連主催により全道各地より吟詠審査員ならびに吟詠指導者百三十名参集のもと開催されました。

　財団本部からは河田神泉副会長及び箕輪緑崇評議員が講師として参画され有意義な一日となりました。

　平成十四年度からの吟詠コンクール審査規定の改正に伴い吟詠コンクール審査項目並びに審査採点基準が大幅に変更となりましたので、広く吟詠指導者に普及徹底を図ることがねらいでした。

　笹川会長講義録を基に改正審査規定の内容と吟詠審査の詳細について河田副会長から懇切丁寧な講話があり、続いて、財団本部評議員箕輪緑崇先生によって、吟詠コンクール審査の実態について、全道各地から選抜された優秀吟者十一名の吟詠による実地審査を行ない、特に今回変更になった詩心と調和について吟者一人ひとりについてのご指導は、参加者一同に多大の感銘を与えました。本部の先生方には大変ご苦労をおかけ致しました。

（北海道中央吟剣詩舞道総連盟事務局）

　

　

　八月四日（日）、豊橋勤労福祉会館大ホールで、毎夏恒例の日本壮心流全国剣詩舞道大会が盛大に開催されました。午前十時、開会の辞で幕を開け、オープニングの「富士山を詠ず」から「月夜荒城の曲を聞く」まで六十二番の舘員演舞と、全国からお越しいただいた三十三名の来賓諸先生の吟剣詩舞で会場の熱気も徐々にヒートアップしていきました。

　そして大会の最後を飾るのは企画構成番組『スノー・ワンダーランド〜雪に綴る歴史ロマン〜』。入倉昭山宗家演出のこのステージ、今年は舞台をテーマパークに見立て、案内嬢が各番組をアトラクションとしてガイドしていくという趣向を凝らした進行スタイルです。英語曲「ホワイトクリスマス」を入れるなど、バラエティに富んだ内容で斬新なアイディア満載の笑いと感動の一時間でした。フィナーレでは、構成演舞出演者会員で、「ウインター・ワンダーランド」を軽快に踊り、大会を締めくくりました。

（日本壮心流事務局）

　

　

　

十月NHKラジオ

一、和歌・行く秋の（佐々木信綱）

二、和歌・幾山河（若山牧水）

三、菊花（白居易）

四、京に入る使に逢う（岑参）

五、夜坐（藤田東湖）

六、登高（杜甫）