日本財団 図書館


6・6 衝撃による応力
 
(拡大画面:24KB)
 
 実際には許容応力の基礎強さ=安全率×許容応力を考えねばならない。
1. Eの値
 
参考:
物質 E〔kgf/cm2
鍜鉄 2.17×106
2.0×106
鋳鉄 1.0×106
黄銅 1.05×106
 
2. 安全率(アンウインによる)
 
  安全率
物質 静荷重 繰返し荷重 可変及び
衝撃荷重
片振 再振
鋳鉄 4 6 10 15
錬鉄及び鋼 3 5 8 12
 
3. 1kgf/cm2=0.098〔MPa〕
〔例題〕
 上図において重錘10〔kg〕が、3〔cm〕直径の丸棒の高さ50〔cm〕が下部にしっかり固定されている所へ丸棒の先端から30〔cm〕の所から落下した場合の最大応力を計算せよ。
 また、急激荷重の場合と静荷重の場合とを求めよ。
 ただし、E=2.1×106とする。
〔解〕
6・7 振動加速度
           重力の加速度  G:9,800〔mm/s2〕、α:倍数
    f:振動数〔Hz〕、A:複振幅(全振幅)〔mm〕
  
(説明)
 式α=0.002・A・f2はどうしてできたか調べる。上図のような単振り子をまず考えてみる。
 糸の長さlの一端におもりmをつけて、これを鉛直面内で振動すれば、この単振り子は完全に一往復してもとの状態にもどる。この時間を周期という。
 そしてこの周期は振幅が余り大きくなければおもりの質量mや振幅には無関係であるが、糸の長さを4倍、16倍と長くすれば、実験上周期は2倍、4倍となる。
 したがって、周期Tと糸の長さlとの関係は
となる。
 この場合kは比例定数で一定の場所では定まった値をとる。
 詳細な計算によれば
となる。
 いま物体の振動を単振動と考えれば、振動加速度は上式(4)を応用すればよい。
 
(拡大画面:19KB)
 
〔例題〕1kgの物体を起振機にかけ16.7Hz(1,000cpm)の振動数で3mmの複振幅をかけた場合の振動加速度を求めよ。
〔解〕α=0.002×3×(16.7)2=0.006×278.89=1.67〔G〕







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION