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2・5 小形電動機
交直の別 種類 原理
直流用 直流直巻電動機 直流電動機
直流分巻電動機
直流複巻電動機
交流用 分相始動形単相誘導電動機 単相誘導電動機
モノサイクリック始動形単相誘導電動機
コンデンサ始動形単相誘導電動機
隈取コイル形単相誘導電動機
三相誘導電動機 三相誘導電動機
単相反発電動機 単相整流子電動機
反発始動形単相誘導電動機
反発誘導形単相誘導電動機
単相同期電動機 単相同期電動機
交直両用 単相直巻電動機 単相整流子電動機
 
 前表の外、小形で主に監視、制御系に用いられるものには次のものがある。
直流用 直流サーボモータ 直流電動機
直流シンクロ電機
交流用 二相サーボモータ 誘導電動機
単相シンクロ電機 同期電動機
二相シンクロ電機 誘導電動機
パルスモータ 同期電動機
 
(1)単相誘導電動機
 単相誘導電動機はJISC4203−83〔一般用単相誘導電動機〕に分相始動形、反発始動形、コンデンサ始動形が規定されている。
(a)分相始動形単相誘導電動機
図2.49 分相始動形単相誘導電動機の接続図
 
 主巻線(F1)と位相を違わせた補助巻線(F2)を始動時にのみ挿入し加速後に遠心力開閉器(S)等によって回路より引離す。始動電流は大で始動回転力は少いが構造が最も簡単であるから始動回転力のあまり必要でないものに使用される。回転方向は補助巻線(F2)の接続を逆にすれば変る。
(b)モノサイクリック始動形単相誘導電動機
図2.50 モノサイクリック始動形単相誘導電動機の接続図
 
 図2.50に示すとおり、固定子に三相の巻線を施し、そのうち二相にそれぞれ、抵抗とリアクタンスが接続されて、単相の電源に接続すれば、3端子に不平衡三相電圧が加わり、不完全な回転磁界が生ずる。始動トルクが小さく、50W程度の扇風機等に使用される。
(c)コンデンサ始動形単相誘導電動機
図2.51 コンデンサ始動形単相誘導電動機の接続図
 
 分相始動形の補助巻線(F2)にコンデンサを接続して90°進んだ相にしたもので始動回転力大である。また、始動後にも補助巻線(F2)を回路より切離さずコンデンサの全部又は一部を力率改善用に使用する。
(d)隈取コイル形単相誘導電動機
 固定子は直流機のように突出極で隈取コイルによって不平衡な回転磁場を生じて始動する。始動回転力が極めて小さいので扇風機等の小容量のもののみに応用される。
図2.52 隈取コイル形単相誘導電動機の接続図
 
(e)反発始動形単相誘導電動機
図2.53 反発始動形単相誘導電動機の接続図
 
 固定子に単相巻線を施し、回転子は全く直流電機子と同じ巻線で整流子を設け、かつ、刷子を太い導線で短絡したものである。
 反発電動機として始動し、同期速度の約3/4の速度にすれば、遠心力を利用して、整流子片を短絡し、同時に刷子を整流子より引離すようにする。そうすれば、巻線形単相誘導電動機として動作する。刷子軸をX軸に対して反対にすれば回転方向が反対となる。始動トルクが大で200W〜400Wの小形電動機に適する。
(f)反発誘導形単相誘導電動機
図2.54 反発誘導形単相誘導電動機の回転子のスロット図
 
 図2.54に示すように、回転子に二つの巻線がある。上部の巻線は、整流子に接続され、ブラシで永久に短絡されている。下部の巻線はかご形巻線である。始動時には上部の整流子巻線に電流が流れて、反発電動機として、始動トルクが出るが速度が上ると下部のかご形巻線に電流が流れ誘導電動機の特性を示す。構造が複雑で、高価となる欠点がある。







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