(4)エラーの検出と処理
リスナはデータ通信に以下のような内容が含まれている場合エラーを認識する。
− チェックサムエラー
− 無効文字
− トーカの識別子とフォーマッタの両方、あるいはどちらかの長さが正しくない
− 時間切れ
リスナは正しいセンテンスのみ採用する。
(5)センテンスの例
(A)ロランCの緯度・経度の場合
$LCGLL,4728.31,N,12254.25,W,091342,A,A*4C
これはロランCによって決定された現在地の緯度・経度を与える場合の例。
$
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:
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センテンスの始まり
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LC
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:
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ロランCの測位結果
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GLL
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:
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現在地の緯度・経度
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4728.31,N
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:
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北緯47°,28,31′
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12254.25,W
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:
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西経122°,54,25′
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091342
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:
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測位した時間、午前9時13分42秒(世界標準時)
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A
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:
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受信機の状態:警告なし
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A
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:
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モード表示:独立モード
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*4C
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:
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チェックサム 16進数で4C
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<CR><LF>
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:
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センテンスの終り
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(B)質問センテンスの例
質問
$GPCRQ,MSK*2E
GP
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:
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GPS受信機の質問センテンス(トーカ)
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CR
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:
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データ受信機に対する質問(リスナ)
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Q
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:
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質問のアドレスを表す文字
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MSK
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:
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MSK受信機(ビーコンレシーバ)インターフェース
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*2E
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:
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チェックサム16進数で2E
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回答
$CRMSK,293.0,M,100,A,10,1*6F
CR
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:
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データ受信機
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MSK
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:
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MSK受信機(ビーコンレシーバ)インターフェース
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293.0
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:
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ビーコン周波数(kHz)
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M
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:
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ビーコン周波数のオート/マニュアルの区別、マニュアル
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100
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:
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ビーコンのビットレート、100ビット/秒
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A
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:
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ビーコンのビットレートのオート/マニュアルの区別、オート
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10
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:
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通信の間隔
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1
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:
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チャンネルナンバー
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*6F
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:
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チェックサム 16進数で6F
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(6)その他.:
トーカの操作マニュアルあるいは付属の印刷物には通信に必要な情報として以下の項目を記載することになっている。
a)信号線A、B、共通の接地線Cの識別
b)トーカとしての出力ドライブ能力
c)承認したセンテンス、使用しないフィールドの注釈、トーカから送信された占有センテンス、データ通信間隔(レイテンシ)及び各センテンスの送信間隔のリスト
d)リスナとして負担すべき要求事項
e)リスナとして要求されるセンテンスと関連するデータフィールドのリスト
f)インターフェースに関連する現行のソフトウエアとハードウエアの改定の内容
g)実際に使われている構成部分とデバイスに関連するリスナ/トーカについて、入出力回路の電気的記述と図。コネクタタイプと部品番号も含める。
h)この規格のアップデートの日付とバージョンナンバ
以上の記述の他に、通信時間間隔、フィルタリング、エラーの扱い及びデータ通信間隔はシステムの性能に重大な影響を与えるので、製造メーカはこれらの事について十分な考慮を払うこと。
製造メーカの操作マニュアルあるいは附属の印刷物には可能な限り、上述のデータ含めるべきである。
したがって、通信に関して必要な情報は機器付属の文書から得られる。基になっている規格の詳細については、 6・1項に掲げたホームページなどを参照するとよい。
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