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レーダー講習用指導書(船舶自動識別装置、航海情報記録装置、衛星航法装置編)

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


4・1・3 構成と性能
(1)構成
 運航データや船舶固有のデータを記録する最終記録媒体の組込みと水中音響ビーコンを取り付けた保護カプセル、各入力信号機器からの信号を変換するデータ収集機、最終記録媒体へ記録するための制御を行う記録制御機及びマイクユニットが主な構成品である。データ収集機と記録制御機が一体になっているものもあり、メーカーによって機器の構成及び機器名称は異なる。
 下記にVDRの構成例を示す。
(A)保護カプセル
・最終記録装置
・水中音響ビーコン
(B)中継箱(保護カプセルと記録制御機との中継用)
 記録制御機
・データ処理ユニット
・データ分配器
・無停電電源ユニット
(D)データ収集機
(各入力信号機器と接続され、その信号を規定の信号に変換し、記録制御機へデータを送る)
(E)マイクユニット(船橋音響収録用)
 オプションではあるが、次のものなどがある。
(F)データ表示装置
(G)トランス
(H)再生装置(船内装備の義務はなく、かつ、型式検定の対象でもない。)
(2)性能
 各構成機器の機能及び性能の例を下記に示す。
(A)保護カプセル
(a)機能
 回収用保護カプセル内の記録媒体へ運航データ及び船舶固有のデータの記録を行う。
(b)性能
(イ)インターフェース
(1)規格:IEEE802.3(イーサネット10Base−T)又はRS422
(ロ)記録時間:12時間更新
(ハ)データ記録
(1)運航データ:1秒毎
(2)船橋音響データ及びVHF音声データ:リアルタイム
(3)レーダー画像データ:15秒/フレーム
(ニ)水中音響ビーコン
(1)動作周波数:37.5kHz±1kHz
(2)作動時間:30日(最小)
(B)記録制御機
(a)データ処理ユニット
(イ)機能
(1)運航データ及び船舶固有のデータの保護カプセルへの記録制御
(2)船橋音響データ・VHF通信会話データ・レーダー表示画像データの収集と保護カプセルヘの記録制御
(3)DVD−RAMへの保護カプセル記録データのバックアップ
(4)システム動作監視・制御
(ロ)性能
(1)保護カプセルとの通信
・規格:IEEE802.3(イーサネット10Base−T)又はRS422
(2)運航データ入力
・規格:IEC61162
(3)船橋音響入力
・入力チャンネル:(チャンネルの数は仕様の打合せによる。)
・入力感度:7kHz
・再生音声レベル変動:6dB以内(150Hz〜6000Hz)
・作動チェック信号
(4)VHF通信会話入力
・規格及び基準信号レベル:IEC61097−7及び0.775V RMS
・入力チャンネル:(チャンネルの数は仕様の打合せによる。)
・入力感度:4kHz
・再生音声レベル変動:6dB以内(150Hz〜3500Hz)
(5)レーダー表示画像入力
・入力チャンネル:(チャンネルの数は仕様の打合せによる。)
・入力インターフェース:RGB Hs Vs
・記録周期:15秒/フレーム
(6)接点信号入力
・入力接点数:(入力接点の数は仕様の打合せによる。)
・入力接点仕様:無電圧接点
・接点分配機能:入力の分配機能
(7)記録のバックアップ
・メディア:DVD−RAM
(8)メンテナンス装置との通信
・インターフェース:RS232−C
(9)停電復旧所要時間:1分以内
(ハ)表示・操作
(1)操作
・記録再開(保護カプセルへのデータ記録停止後の再開)
・記録停止(保護カプセルへのデータ記録を停止)
・バックアップ開始(保護カプセルデータのバックアップ開始)
・バックアップ中断(データバックアップの中断)
・警報停止
(2)表示
(i)電源表示
・電源ON(パイロットランプ、データ処理ユニットの電源LED)
・停電(無停電電源作動中、UPSのバッテリー動作中LED)
(ii)システムステータス表示
・システム動作
・記録制御(保護カプセルへのデータ書込み中)
・バックアップ(データのバックアップ中)
(iii)システムエラー表示
・初期設定エラー:保護カプセルと記録制御機のシステム設定の不一致
エラー
・記録エラー:保護カプセルの記録が正常に行われなかった場合
・カプセルメモリエラー:保護カプセルのデータ書込みにおいて、1×10−8bitの確率で、ビットエラーが検出されたとき
・データ収集機接続エラー:データ収集機との通信エラー発生時
・データ収集機エラー:データ収集機に異常が発生した場合
・マイクエラー:接続されたマイク入力に異常がある時(12時間に1回のチェックによる。)
(iv)データバックアップエラー表示
・書込みエラー:メディアへの書込みエラー
・データフルエラー:メディアに書込みの空き容量がなくなったとき
(v)無停電電源ユニットステータス表示
・バッテリー劣化
(3)警報出力(接点)
・システムダウン(ノーマルクローズ)
(b)無停電電源ユニット
(イ)機能
(1)記録制御機、データ収集機及び保護カプセルに電源供給を行う。
(2)船内電源停電時には、船橋内音響を2時間まで収録するための電源を供給する。
(ロ)性能
(1)入力電源:AC80V〜AC130V 1相
(2)出力電源:AC100V
(3)電池容量:12V 9Ah×12(2時間以上の船橋音響を収録可能な容量)
(c)データ分配器
(イ)機能
(1)記録制御機、データ収集機、保護カプセルをイーサネットで接続する。
(ロ)性能
(1)ポート数:4ポート
(2)規格:IEEE802.3
(C)データ収集機
(a)機能
(イ)IEC61162−1による、運航データ及び船舶固有のデータを収集する。
 収集する運航データ
(1)日付と時刻(協定世界時UTC)
(2)電子測位機器による船位
(3)船速(対地・対水)
(4)船首方位
(5)船首磁気方位
(6)キール下水深余裕
(7)船橋内主要アラーム
(8)操舵命令及び応答舵角
(9)主機操作命令及び応答
(10)船体開口部の状態(Ro−Ro船・フェリーにのみ)
(11)水密扉・防火扉の状況
(12)加速及び船体応力
(13)風速・風向
(ロ)信号変換器を経由して、次のデータを収集する。
(1)ステップ信号による船首方位データ
(2)パルス信号による船速データ
(ハ)アナログ入力信号変換器を経由して次のデータを収集する。
(1)電流信号:4―20mA
(2)電圧信号:±1V/±5V/±10V
(ニ)インターフェースユニットを経由して、次のデータを収集する。
(1)シンクロ信号による風速・風向データ
(2)シンクロ信号による応答舵角データ
(b)性能
(イ)データ記録間隔:1秒間隔
(ロ)入力インターフェース
(1)IEC61162−1(RS−422 NMEA0183):8ポート
(2)信号変換機入力用シリアル入力:1ポート
(3)アナログ信号入力用シリアル入力:1ポート
(4)インターフェースユニット入力用シリアル入力:1ポート
(5)IEC61162−1以外のシリアル入力:1ポート
(ハ)データ出力インターフェース
(1)規格:IEEE802.3(イーサネット10−Base−T)
(ニ)メンテナンス装置との通信
(1)インターフェース:RS232−C
(2)コネクタ形状:D−SUB 9ピン
(ホ)入力電源:AC100V〜AC260V
(c)表示・操作
(イ)操作
(1)ランプ輝度調整
(2)ユニットID設定用スイッチ
(3)センサー接続設定スイッチ(各入力ポート)
(ロ)表示
(1)電源表示
(2)システムエラー表示
・接続エラー:記録制御機との通信エラー発生時
・データ収集機エラー:データ収集機に異常が発生した場合
(3)ラインモニタ表示
・データ入力正常
・データ入力/データフォーマット異常
(D)マイクユニット
(a)機能:船橋内音響収録用マイク
(b)性能
(1)形状:天井埋込型、露出形
(2)マイクタイプ:バックエレクトレットコンデンサ型
(3)指向特性:半球無指向性
(4)供給電源:DC12V
(5)テスト機能:マイクのテスト用スピーカ内蔵







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