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10.2.2 電路の貫通
(1)水密隔壁及び甲板を貫通する場合
 ケーブルが水密隔壁や甲板を貫通する場合には、グランドを単体で取付けるか、あるいは本数の多い場合にまとめてグランド板に取付ける。
 なお、グランド板が周囲の条件により取付けられない場合(例えば開口に制限がある場合、あるいは狭い場合)には、ケーブル貫通金物箱を使用する。ケーブル貫通金物箱には必ず手入れ口を設ける。
 ケーブル貫通金物の取付け例を図10.4及び図10.5に示す。
 
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図10.4 水密甲板などへのグランド取付け例
 
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図10.5 水密甲板などへの貫通金物箱の取付け例
 
(2)非水密隔壁及び甲板を貫通する場合
 特に水密を必要としない甲板や隔壁を貫通する場合は、図10.6、図10.7の要領で行うことが望ましい。
 
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図10.6 非水密甲板などへのコーミング取付け例
 
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図10.7 非水密隔壁などへのブッシングなどの取付け例
 
(3)電路は、ビーム、ガーダなどの強度部材を貫通して布設してはならない。やむを得ずこれらの部材を貫通しなければならないときは、船体部主務者と十分協議すること。
 
10.2.3 電気機器の装備
 電気機器は、FRPの水密隔壁、暴露甲板に直接取付けることを避け、木製ライナーを介して取付ける。機器の取付ボルト、小ねじ類は、SUS製が望ましい。
 
図10.8 スイッチのFRPへの取付要領







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