7.4 ケーブルの接地
すべてのケーブルの金属被覆(がい装、金属シース)は、ケーブルの両端で設置するが、最終支回路は給電側のみでよい。
しかし、制御用回路、計器用回路などのケーブルは、誘導障害防止のため上記と異るので、注意を要する。
ケーブルの接地工事は、ケーブルグランドの内部で行う方法、及びアースクランプ(ラジアスクランプ)と接地線で接地する方法とがある。
なお、金属製ケーブルバンドでケーブルを金属支持金物上に固縛して布設する場合には、自然設置と認められる場合がある。
ケーブル金属被覆の接地箇所の具体的な例を下図に示す。
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図7.9 ケーブル接地箇所例
(1)がい装ケーブルの場合
(注) |
がい装を広げてグランド内部の座金とメタリックガスケットの間に挟み締付グランドを締付ける。 |
図7.10 がい装ケーブルのグランドでの接地例
(2)がい装ビニル防食ケーブルの場合
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グランド内でビニル防食部を切取り図7.10と同様に工事する。
図7.11 がい装ビニル防食ケーブルのグランドでの接地例
(3)鉛被がい装ビニル防食ケーブルの場合
(注) |
グランド内でビニル防食部を切取り、締付けグランドを締付けることにより、がい装及び鉛被をメタリックガスケットでグランド本体に接触させる。 |
図7.12 鉛被がい装ビニル防食ケーブルのグランドでの接地例
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