02/1
(米国)
(2) |
GHS/TDGの標札に関する研究結果 |
前回SCETDG及びGHSの会合において米国は、GHSの赤色菱形形象とその輸送規則の効力、輸送中の応急措置、輸送の安全、適合性及び実施への影響に関する研究について説明した。これに対する意見を基に米国は研究の方法を修正し、資料調査、方法論及び調査計画は付録として添付した。研究方法はILO
GHS W/Gが策定したものに整合させている。調査研究は、安全性及び作業者等の責任の分担に影響を及ぼさないようなGHS形象及びこれと輸送の形象とを作業者や緊急時対応者が区別できるかどうかを決定するために実施している。この研究結果は7月の会合に提出できるであろう。この提案はSCETDGにも提出している(C.3/2002/46)。 |
適宜 |
情報 |
02/2
(加/米他)
(3) |
今後作業の実行範囲 |
本提案は次の2つの事項を内容としている。(1)GHS策定中にフォーカルポイント、特にOECD及びILOが同定した今後の作業の実行範囲を同定すること。及び(2)次期2年間の本小委員会の作業計画において検討すべき問題点リスト準備すること、である。検討すべき事項は次のとおり(詳細省略)。 (A)健康有害分類(1)急性毒性:急性毒性の新試験法(2)呼吸及び皮膚感作性:感作性のカットオフ値/濃度限度、感作性の強弱(3)発がん性:表示(標札)の限度のための推定潜在力、発がん性危険評価の場合に考慮すべき要素(4)生殖細胞変異原性:授乳による影響を有する物質を含有する混合物の分類、潜在力及びカットオフ量、制限量、用語(5)分類例(B)環境有害分類(1)慢性毒性:カットオフレベル、慢性毒性試験、分類手順の見直し(C)有害通報:標準予防ステートメントの調和、SDSの準備に関する指針 |
趣旨賛成 |
採択(修正) |
02/3
(加/米他)
(2) |
GHS文書の編集上の変更 |
カナダ、フィンランド及び米国が共同して作成したGHS文書(10/20、01/22、01/23、10/25及び10/26)に対する編集上の詳細な変更事項の提案である(詳細省略)。 |
適宜 |
採択 |
02/4
(加/米他)
(2) |
GHS文書の修正提案 |
ベルギー、カナダ、フィンランド、ドイツ、オランダ、ノールウェー、スウェーデン及び米国が共同して作成したGHS文書(10/20、01/21、01/22、01/23、01/24及び01/28)に対する変更提案である。(1)第4章(GHSの実行に関する総合考察)の全面削除(01/24)、付録12(今後検討すべき分野)の全面削除(2)第1.1章para.18からロッテルダム条約関連事項を削除する、para.28に世界的なGHSの実施が完全調和を導く趣旨の文言を加える。(以下詳細省略) |
賛成 |
採択 |
02/5
(EIGA)
(2) |
引火性ガスの定義 |
GHSの引火性ガスの定義(C.4/2001/21)に関して、(1)GHSの分類基準、2.2章第1表「(b)下限界の値に係わりなく引火性限界が12%以上のガスはカテゴリー1とする」を削除する。(2)注1の“Ammonia
and”を削除する。アンモニアの除外について、引火性限界が12%以上は引火性ガスであり、濃度が13%未満で発火性のないガスであるアンモニアは、2.2章第1表(b)の削除により自動的にカテゴリー2に分類される。臭化メチルの場合は複雑で資料によりその分類が異なるので、現在のままとする。この物質はオゾン破壊の問題で2005年までに段階的に生産がなくなる。この提案はSCETDGにも提出している(C.3/2002/53)。 |
適宜 |
取り下げ |
02/6
(EIGA)
(3) |
シリンダーへの警告文字の使用 |
シリンダーはそれ自身がその有害性を警告しており、これら容器への警告文字の表示にあまり意味がないと考える。加圧ガスには他にも引火性や酸化性等を有しており、危険/注意の警告文字は利用者に混乱を招く。関連章に於ける標札要素表の後に「シリンダーに加圧して充填されたガスの場合には警告文字の使用は任意とする」趣旨の注記を加える。 |
適宜 |
不採択 |
02/7
(EIGA)
(3) |
GHSの今後の作業 |
EIGAは12月の会合においてガスに関して次期2年間に検討すべき問題点を指摘した。現時点のGHSはガスの特性及び空気との相互反応についてはその一部しか実行できず、ガスに関する全ての問題について述べられていない。EIGAは次の問題ついて検討すべきと考える。(1)複数の危険性を有するガスの作業場所における危険性の優先順位を含む容器上の標札要素(2)ガス及び混合物の腐蝕性:全身的急性毒性による相互作用、毒性及び腐蝕性ガスの包括的カットオフ値 |
適宜 |
不決定 |
02/8
(EIGA)
(2) |
有害分類における固有の性状 |
第1.1章には有害分類に関する原則的合意事項が示されている。この中で、有害分類手順は基本的には化学成分及びその化合物の固有の性状に基ずくとしているが、ガスの場合にはガス本来の固有の性状ではなく、その物理的状態により有害性が分類され、空気や湿気との反応性による有害性もある。 第1.1章para.6の2つ目の黒丸に「しかし、ある場合には、物質等の物理的状態のよな他の性状をも考慮する必要がある」趣旨の文言を加える。 |
適宜 |
採択(修正) |
02/9
(EIGA)
(2) |
形象決定の優先順位 |
ガスは全身的毒性、生体腐蝕性又はこの双方を有することがある。腐蝕性ガスは水溶性であるので、それらは自動的に水質毒性となる。このことは、毒性(髑髏)及び腐蝕性の形象を付すとされたガスには感嘆符及び環境有害形象ガ不要であることを意味している。形象決定における優先順位に関する第1.3章
para.46にこの趣旨の文言を加える。 |
適宜 |
不採択 |
02/10
(事務局)
(2) |
UN危険物試験マニュアルの改正 |
2SCEGHSは、物理化学危険性の分類に関する試験及び判定基準を危険物輸送の試験マニュアルによることとしてGHS勧告案から引火性エアゾールの試験及び判定基準を削除した。これに伴い試験マニュアルに引火性エアゾールの試験及び判定基準を加えなければならないので、先にSCETDGで合意され、SCEGHSに送った試験及び判定基準を試験マニュアル案“SEECTION
31”として作成した。 |
適宜 |
採択(21SCETDGによる修正を含む。) |
02/11
(IOHA)
(6) |
IOHAの会合参加 |
International Occupational
Hygiene Association(IOHA:国際職業衛生学協会)の本小委員会への参加要請である。 |
適宜 |
採択 |
02/12
(加/米)
(2) |
呼吸器又は皮膚感作性の分類基準の追加規定 |
呼吸器又は皮膚感作性に関するGHS案(01/22)第3.4章の分類基準については混合物の濃度閾値がILO
W/Gにおいて問題が提起されていた。これを解決するために第3.4章para.25の濃度閾値表をより明確化する必要があるので、提案のように2段階に分けて分類基準を設ける。(1)皮膚感作性については全ての物理的性状について「 0.1%」を加える。(2)呼吸器感作性については固体/液体及びガス夫々について「 0.1%」を加える。 |
適宜 |
採択(修正) |
02/13
(スウェーデン)
(2) |
強健康有害に対する新GHS形象 |
1SCEGHSにおいてわが国は慢性毒性を有する物質に対する形象として「!!」に代えてより明確にその危険性が理解できる形象を提案した、各国の意見を踏まえて4種類の形象候補を提案する。これらの形象候補についての各国に対する事前調査の結果ではNo.4が最も賛成が多く、「!!」よりもこれらの候補形象に賛成する意見が多数を占めていた。これらの候補形象のうちの何れかを慢性毒性危険の継承とする検討を要請する。 |
反対 |
継続 |