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1、目的
 人材の確保と人材の流動化を円滑に促進するために技能技術を具体的定量的に表現した求人・求職表(受入・送出表)のフォーマット案を作成する。
 
 2003年1月10日〜2003年2月21日
 
 株式会社日本能率協会コンサルティング 森本晋
 同上 池田裕一
 
 雇用流動化におけるシステムは、求人(受入)サイドとしては、求める人材について、できる限り詳細に要求する条件、技術、技量を伝達するものであり、求職(送出)サイドとしては、保有する人材の条件、技術、技量をできる限り客観的に伝達する必要があります。求人サイド、求職サイドの情報を開示していくものです。受入・送出双方においてスムーズな人材の融通が可能になるといえます。
 ただし、実際の雇用に当たっては、雇用条件や各種の調整が必要であり、この調整はあくまで当事者同士が実際の話し合いの場でなされる必要があります。
 
 「人材融通システム」用求人・求職表フォーマットは、受入サイド、送出サイドにとって正確な情報を相手に伝え、判断させることが不可欠です。そのためには、できる限り、要求する、もしくは保有する技術、技能、技量を詳細に定量的に表現することが必要です。さらにその技術、技能、技量に対する価格、労働条件を明示することで両者の判断を正確かつ迅速に行うことができます。
 つまり受入サイドとしては求める人材の技術、技能、技量の要求仕様を定量的に明確化することであり、送出サイドとしては技術、技能、技量について何ができるか、どれだけやれるかを定量的に表現することにあります。そのことで双方の能力・条件のミスマッチを避け、スムーズかつ迅速な人材の融通が実現できるのです。
 それを実現するためには、職種別に技量評価表をつくり、仕事や管理の目的に応じて内容を詳細化することが有効です。
 
 
 職種を溶接、艤装(溶接)、艤装(鉄艤・配管)、船殻(組立・船台・鉄工)、現図、電機艤装、鋼材加工、曲げ加工、仕上・運転塗装の10種に区分し、多能工的枠組みをサンプルとして次のとおり、それぞれ求人・求職表フォーマット案を作成しました。
 なお、各企業によって、職種の定義、作業区分は異なると思われるので、そうした内容を自由に追記、修正できるフォーマットとしました。
求人表フォーマット案 表1−1〜表1−10
求職表フォーマット案 表2−1〜表2−10
 
(拡大画面:14KB)
 
表1−2 求人表 艤装(溶接)
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表1−3 求人表 艤装(鉄艤、配管)
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