日本財団 図書館


5.6.11 WG15:ライフラフト
 N567(添付資料8)に基づいて報告があり、続いて審議の結果、次のとおりとなった。現行DIS9650の再構成について、スコープを24m以下のライフラフトに拡大し、以下の3パートに分けて規格を作成することが了承された。
 
−Part1: General use この中で、4つのカテゴリーに分類して規定する。SOLAS対応タイプについても、プレジャー用として規定する。
−Part2: Limited use 条件規定する。
−Part: Material 材料の詳細を規定する。
 
5.6.12 WG17:オーナー用マニュアル
 N569(添付資料2)に基づいて、WGコンベナーのMr. Doltoから、DIS 10240, Owner's manualについては投票中である旨報告があり了承した。
 
5.6.13 WG18:スカントリングス
 WGコンベナーのMr. Hartzから、N570(添付資料4)に基づいて報告があり了承した。
 
(1)ISO 12215-1 材料(熱硬化性樹脂、ガラス繊維強化材、基準積層材);
 2000年9月1日制定した。(EN規格整合規格)
(2)FDIS 12215-2 材料(サンドイッチ構造の中心材料);
FDIS 12215-3 材料(鋼、アルミニウム、木、その他の材料);
FDIS 12215-4 製造所要件及び建造;
 各パートともFDIS投票の結果、賛成多数で可決され、ISO規格としての発行準備中。
(3)DIS 12215-5 設計圧力、許容応力、その他スカントリングの決定
 今回審議が行われ、規定内容の組換えと新規区分すべきテーマについて提案があり、構成を次のとおり変更した。
 
 パート6については、設計及び建造の詳細として今後作成する。
 パート7については、多胴艇について規定する。
 パート8として、舵と舵軸について新規提案する。
 パート9として、船体付加物と帆装付属品について新規提案する。
 
5.6.14 WG19:航海灯
 N571(添付資料9)に基づいて、次のとおり説明があった。
 
 CD 16180, Navigation lightsについては、CD投票のコメントを基に審議の結果、国際条約であるCOLREG 1972(1972年の海上における衝突の予防のための国際条約(IMO);1977.7.15発効)の規定と重複する部分は削除することになった。また、CD投票結果では、次回審議段階をDISとすることが可能であったが、再度CD投票を行うことをWG19エキスパートの全会一致で決定した旨の報告があった。
 なお、旧規格であるTR 11447:1994, Interchangeability dimensions of navigation lightsは、廃止することとなった。
 
5.6.15 WG20:窓、ボートライト、ハッチ、デッドライト及びドアー強度と水密性の要求
 N572(添付資料2)に基づいて、Mr. Doltoから、FDIS 12216, Windows, portlights, hatches, deadlights and doors - Strength and tightness requirementsについては、2002年6月1日にISO規格になった旨の報告があった。
 
5.6.16 WG21:水密性コクピット及び急速排水コクピット
 N573(添付資料2)に基づいて、Mr. Doltoから、FDIS 11812, Walertight cockpits and quick draining cockpitsについては、2001年12月15日にISO規格になった旨の報告があった。
 
5.6.17 WG22:復原性
 N574(添付資料10)に基づいて、次のとおり報告があった。
 
ISO/FDIS 12217-1, Non-sailing boats of hull length greater than or equal to 6m;
ISO/FDIS 12217-2, Sailing boats of hull length greater than or equal to 6m;
ISO/FDIS 12217-3, Boats of hull length less than 6m;
 上記3規格は、FDIS投票の結果、賛成多数で可決され、ISO規格として発行手続き中である。
 
5.6.18 WG27:パーソナルウォータークラフト
 N578(添付資料11)に基づいて、Mr. Granholmから、ISO/DIS 13590, Personal watercraft Construction and system installationについては、投票の結果承認され、6/12開催された今回のWGでコメントの処理が行われた。今後訂正の上、FDISとして手続きをはじめる予定。
 
5.6.19 WG28:空中騒音の測定
 N579(添付資料12)に基づいて、次のとおり報告があった。
 
(1)ISO/DIS/DAM 14509, Measurement of sound pressure level of the air borne sound emitted by powered recreational craftは、スターンドライブの騒音測定法を追加して、投票中。
(2)ISO/CD 14509-2(騒音の評価方法)は、今後実際のデータをボートビルダーから集めた上で、再検討することとなり、ICOMIAを中心にメンバー各国の協力を要請することとなった。次回審議は2ndCDを予定。
(3)現行規格のISO 14509について、試験環境などを見直すと共に、体系化を図るため、パート1としたい旨の提案があり、改正作業の手続きをとることとなった。
 
5.7 CENの情報
 CENコンサルタントのMr. Paul Hanleyから、EUコミッションが現状の設計区分4区分の見直しを計画中との情報が提供された。(膨脹式ボート、PWCなどに不満有り、追加の方向で検討、各国から否定的な意見が合った。)
 
5.8 メガヨットの標準化について
 Mr. Abram及びISO/TC 8 Secre.の小郷氏から、TC8でのメガヨット(全長24m以上)の国際規格作成について、TC 8/AG(諮問会議)の概要説明があり、これに対してイタリアなどからTC 188としても関心があり、モニターすべきである点、また小郷氏が双方の連絡を取って欲しい旨の発言があった。また、英国にはメガヨットに関する国家規則が存在するなどの発言があった。
 本件に関しては、イタリア、フランス、イギリス、アメリカが興味ある旨挙手した。
 Mr. Doltoは、フランス産業界の希望としては、メガヨットの国際規格がIMO規則との整合又はIMOに採用されることが重要であり、今後TC 8及び産業界と可能性を検討する旨発言した。
 Mr. Abramは、今後必要であれば産業界の意見を取りまとめる用意がある旨発言した。
 
5.9 次回会議について
 2003年にイタリアのサンタマルガリタで開催したい旨イタリア代表のMr. Lugoから、提案があり決定した。日時は、後日調整を行うこととした。
 
5.10 決議文の承認について
 Mr. Tom Nighyから、本会議の決議文の読み上げがあり、承認した。
なお、正式なレポートについては会議の席上では配布されず、後日、メンバー国に送付することになった。
 →→→後日送付されてきた決議文(添付資料13)参照
 
5.11 閉会について
 TC 188議長のMr. Bjorn Lagerkvistから、今回審議にあたっての各位の協力に対し謝辞が述べられ、閉会した。
 
以上
 
参考資料:PROJECT LIST − OVERVlEW(添付資料14
参考資料:ISO/TC 188傘下作業規格の年度毎の推移(添付資料15







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION