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(5)ship_manufacturing_definitions UoF(製造定義)
 製造定義UoFは、部品のエッジの伸ばし評価と開先加工、レイアウトとマーキン情報の追加、曲げ板または折れ板の場合の平板展開などの詳細設計の改正の情報を詳述する。部品の形状は切り出される材料や板(plate brankets)と関係づけられる。構成は材料に部品を配置し切り出すための、手またはNCの利用の為に用意される。NCの属性はレイアウトとマーキン情報とに関係づけられる。部品を組み上げる為に必要な組立治具も特定される。また、このUoFは組立製造に必要な定義を詳述する。定義は組立の原点、組立の外形枠と投影面積、重量・重心とに関係づけられる。溶接による製作のしくみは製作の全段階を通じて行われることになる。
Plate_manufacturing_definition(4.2.159) ;板部品の製造に関する情報
outer_contour;板部品の伸ばしを考慮した外形状のcurve
 
Profile_manufacturing_definition(4.2.177) ;型部品の製造に関する情報
defined_for;対象となるProfile
inverse_bend_trace;型鋼の折り曲げ直線
outer_flange_contour;伸ばしを考慮したフランジの外形状
outer_web_contour;伸ばしを考慮したウェブの外形状
 
Weld_manufacturing_definition(4.2.271) ;溶接方法や環境、手順等
defined_for;対象となるWeld
welding_procedures;Document
weld_test;溶接品質検査を規定
sequences;溶接順番を規定
degree_of_automatizations;溶接の自動化の度合い(automatic,manua1,mechanized robotic,self run,user defined)
environment;溶接を行う場所(shop,field)
welding_deposioton_sequences;溶接盛りの順番(progressive,backstep,wndaring,user_defined)
position;溶接方向(flat,horizontal,overhead,other,vertical)
process;溶接法(FCAW,GMAW,SAW,SMAW,user_defined)
tack_weld_used;タック溶接か否かの表現
number_of_weld_passes;溶接パスの数
torch_vector;トーチの角度を表すVector
 
(6)Structural_features UoF(構造特徴)
 構造特徴UoFでは構造の切り欠きを定義する製品アイテムに専門化して詳細を述べる。構造の切り欠きとは、パネルやアッセンブリといった部分構造や複合構造体のような、構造からの材料の除去という切り欠きの本質を示している。切り欠きは、それらがいくつ境界要素を持っているかによって区別される。エッジ切り欠きは1つの境界を持ち、コーナー切り欠きは2つの境界を持ち、内部切り欠き(ホール)は境界を持たない。
Corner_cutout(4.2.41) ;二辺に影響を与える(頂点での)切り欠き
 
Shear_bevel_design_definition(4.2.201) ;板厚方向に傾斜したコーナーカットの定義
x_z_angle;板厚方向の傾斜角度
 
Edge_cutout(4.2.70) ;Structural_partの辺に沿って存在する切り欠き
 
Interior_cutout(4.2.l09) ;Structural_partのマンホールやアクセスホール、ライトニングホール等のホール
 
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(7)structural_parts UoF(構造部材)
 このUoFは船の部材に専門化して詳細を述べる。構造部材は、板や条材(スティフナやビーム)のような鋼構造の部品により構成される。構造部材はたいていの場合、アッセンブリや境界形状の関係や結合や機能別部分といった、いろいろな製品構造の一部をなしている。特性の追加により構造部材は質量と材料特性の定義を持つようになる。板は特殊化した構造部材であり、船殻を構成する部材である。条材は断面に対して垂直な方向に定義された表面によって表される構造部材である。
Corrugated_part_design_definition(4.2.46) ;設計の観点からのコルゲート部材の定義
border:境界。コルゲート部材が断面形状を局所x軸に沿って引き伸ばされたものと仮定した場合の両端の境界。
defined_for;対象となるコルゲート部品
mirrored;鏡像であるかどうか
offset;コルゲート部品位置を示すオフセット情報を規定
repetition;コルゲート部材を形成するコルゲートの数
shape_aspect;コルゲート部品断面形状
thickness;板厚
 
Corrugation(4.2.53) ;コルゲート断面形状
depth;コルゲート形状上下平板間距離
flat_width_1;コルゲート形状下側平板幅
flat_width_2;コルゲート形状上側平板幅
radius_1:コルゲート形状下側平板と斜板との角度
radius_2;コルゲート形状上側平板と斜板との角度
slope_width;斜板幅
 
Angle_bar_cross_section(4.2.3) :ウェブとフランジからなるアングル形状
depth;フランジの厚さを含むウェブ深さ
radius;ウェブとフランジの間のR半径
thk;ウェブおよびフランジの厚さ
width;ウェブの厚さを含むフランジ幅
 
Corrugation
 
Angle_bar_cross_section
 
(8)Structural_Systems UoF(構造システム)
 このUoFはパネルに特化したシステムを持つ構造システムに限定されている。パネルは船殻要素を表したもので、バルクヘッドやタンク、デッキ、ボトム等である。これは防撓板領域として表面上に定義され、閉じた境界曲線で拘束される。境界曲線は切り欠きなどの特性により変更されることがあり、構造の内部はホールによって影響を受ける。このUoFは通常利用される抽象概念を分析するための定義だけでなく、より造船所特有の抽象概念のための可能性を提供する。それはタイトネスのような特性を取り扱う。また、これによりシステムを上部構造や区画やデッキハウスに属する特性とすることが可能である。
Structural_system(4.2.237) ;構造システム
class;構造クラス、他のレベルの構造システムヘの分割を可能とする
user_def_class;ユーザー定義による構造クラス
 
Panel_system_design_definition(4.2.146) ;ライフサイクルにおける初期設計のためのパネルシステムの定義
border;外周
defined_for;対象となるパネルシステム
material_offset;モールド面に対する板材料のオフセット量
moulded_surface;モールド面
stiffener_spacing;スティフナの間隔
thickness;板厚
 
 
(9)Welds UoF(溶接)
 溶接UoFは構造部材の溶接結合の指示のために必要な情報の要求が含まれている。2つ以上の部材を結合する場合には、この要求は強度的な信頼性により定められる。溶接設計に関するこのUoFの定義は、溶接継手の定義でもある。その設計定義は溶接と溶接継手に関する製作上の要求を確実に満足する設計要求を示している。
Welded_joint_design_definition(4.2.274) ;溶接接手の設計定義
configuration;実際に接合される構造部品の配置を規定。次のいずれか。突き合わせ、コーナー、十字、エッジ、フレアー開先、ラップ、スタッド溶接、表面溶接、T字、他のユーザー定義の方法
defined_for;定義の対象となる溶接接ぎ手
penetration(4.2.271.3);溶接溶け込み量を規定。full or partial
representation;溶接接ぎ手の形状表現
 
Beveled_groove_weld(4.2.14) ;板厚の大きく異なる板同士の開先溶接であり、端部処理が必要
endcut_shape;斜切りの形状を規定。次のいずれか。両面(K)型、両面J型、両面U型、両面V(X)型、両面フレア型、両面フレアV型、片面フレア型、片面フレアV型、片面型、片面J型、片面V型、片面U型、ユーザー定義型
taper;斜切りのテーパー形状を規定。次のいずれか。両面テーパー、片面テーパー、テーパー無し。
taper_angle;斜切りのテーパー角度
 
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