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5.2.10 external_references UoF
external_references UoFはそれを使うことによって参照がセットされ、他のプロダクトモデルデータの情報に供されることができるとともに、情報内容を共有して所定のデータを外の情報と交換する、あるいはそのデータを知らせる機能とメカニズムを提供する。それはISO10303の範囲外で定義された標準や文書の認知と参照のための概念を定義するものである。
次のアプリケーションオブジェクトがexternal_references UoFによって使われる:
−Document;
−Document_portion;
−Document_reference;
−Document_reference_with_address;
−External_instance_reference;
−External_refercnce;
−External_storage;
−Universal_resource_locator.
 
5.2.10.1 external_references UoFの解説
(1)Document(4.2.85)
DocumentはVersionable_object(see 4.2.179)の下位型である。ISO 10303の外で定義された人が読むことのできるデータ項目の曖昧でない識別表示を参照する。書類は著者を持っており、改版を繰り返す。
Documentと結び付けられたデータは次のものである:
−author;
−description;
−source_type;
−title.
 
(2)Document_portion(4.2.86)
Document_portionはDocumentの特定の部分を示す総称である。
例1)本の細別がそのセクション番号によって識別される場合。
Document_portion.element_type=‘subsection’and Document_portion.element_value=‘3.3.2’.
例2)本の細別がそのセクションタイトルによって識別される場合。
Document_portion.element_type=‘subsection’and Document_portion.element_value=‘Introduction’.
例3)報告書でその細別がその数によって識別される広範囲のぺージにわたる場合。
Document_portion.element_type‘page’and Document_portion.element_value‘1−10,15’.
Document_portionにと結び付けられたデータは次のものである:
−element_type;
−element_value;
−source.
 
(3)Document_reference(4.2.87)
Document_referenceは書類もしくはその区分に関する出所あるいは場所を示すものである。それぞれのDocument_referenceはDocument_reference_with_address(see 4.2.88)となる場合がある。
例)もしDocument_referenceの出所が本であるなら、指すものはセクションラベルあるいは1ぺージ番号が考えられる。
Document_referenccと結び付けられたデータは次のものである:
−assigned_document.
 
(4)Document_reference_with_address(4.2.88)
Document_reference with addressはDocument_reference(see 4.2.87)とExternal_reference(see 4.2.93)の下位型である。External_referenceは参照先の位置を指すものである。
 
(5)External_instance_reference(4.2.92)
External_instance_referenceは同一範囲内に存在しないエンティティーのインスタンスを表す。
注)参照されるエンティティーは、全体唯一の識別子によって参照可能となるのでDefinable_objectもしくはDefinitionのいずれかの下位型としなければならない。
External_instance_referenceと結び付けられたデータは次のものである:
−entity_type;
−schema_name;
−target_GUID.
 
(6)External_reference(4.2.93)
External_referenceはこのエンティティーのインスタンスが存在する外部のデータセットに参照を掛けるデータ元の概念定義である。それぞれのExternal_referenceはDocument_reference with address(see 4.2.88)かもしれない。
例)Universal resource_locatorがこのようなデータ源を示す。
External_referenceと結び付けられたデータは次のものである:
−description;
−location.
 
(7)External_storage(4.2.94)
External_storageは物理的な書類あるいは現在の交換に外部項目の場所を表現する。このエンティティーは、CD−ROM、フロッピーディスク、ビデオテープ、あるいは本の場所を識別する時などに用いられる。
例)公共のライブラリあるいは会社アーカイブなどがExternal_storageとなる。
External_storageと結び付けられたデータは次のものである:
−location.
 
(8)Universal_resource_locator(4.2.172)
Universal_resource_locatorはインターネットアドレスのような電子データ源のアドレスである。これはISO 10303−41で提供される、一般のメールアドレスに替わるものである。このフィールド上は永久利用されるため、すべての利用可能なプロトコルタイプを記述することは不可能である。そのためuniversal_resource_locatorの構造は、W3C Network Working Group(http://www.w3.org)のRFC 1738で記述されたように、正確に均質なリソース・ロケータ(Uniform Resource Locator)の仕様書に従う。
Universal_resource_locatorと結び付けられたデータは次のものである:
−location.
 
5.2.11 hull_class_applicability UoF
クラス設計においては、すべての設計要素はその船クラスと関係をもっている。デフォルト値によって、ある設計要素がそのクラスのすべての船体に反映される。船体特有の変更がその設計要素に反映される。これらの変更はitemレベルもしくはdefinitionレベルに適用されることもある。
例1:itemレベルにおいてはこの機能によって新しいシステム、区画、あるいは装置を追加する場合がある。
例2:definitionレベルにおいては異なった特性あるいは幾何に変更する場合がある。
次のアプリケーションオブジェクトがhull_class_applicability UoFによって使われる:
−Hull_applicability.
 
5.2.11.1 hull_class_applicability UoFの解説
(1)Hull_applicability 4.2.108
Hull_applicabilityは船のクラスの中で船体、あるいは船体広範囲の識別表示である。これによって特定製品のデータが適用可能となる。
Hull_applicabilityと結び付けられたデータは次のものである:
−definitions_for_hulls;
−end_hull;
−items_for_hulls;
−start_hull.
 
5.2.12 items UoF
このUoFは、船用に、基本オブジェクト、そのオブジェクト間の関係およびそのグループ化を含み、一般的な製品構造を含む抽象的な概念を定義する。
このUoFはまた船オブジェクトとある特定のオブジェクトのために必要とされる全体で唯一の識別子を定義する。
次のアプリケーションオブジェクトがitems UoFによって使われる:
−Definable_object;
−Global_id;
−Item;
−Item_relationship;
−Item_structure;
−Ship;
−Versionable_object.
 
5.2.12.1 items UoFの解説
(1)Definable_object(4.2.79)
Definable_obiectはDefinitionから参照されることができる製品のあらゆる下位型である。
それぞれのDefinable_objectはItem(see 4.2.109)、Item_relationship(see 4.2.110)またはItem_structure(sec 4.2.111)のいずれかである。
Definable_objectと結び付けられたデータは次のものである:
−id.
 
(2)Global_id(4.2.106)
Global_idは一意に製品データを識別する絶対唯一な識別子である。
Global_idと結び付けられたデータは次のものである:
−id.
 
(3)Item(4.2.109)
ItemはDefinabl_object(see 4.2.79)の下位型である。それは1つ以上の多くの設計、生産、あるいは運航上の業務で使われる離散的で、特定可能なオブジェクトである。Itemは身体作業、あるいは知的作業によって作られるか、あるいは自動的に1つあるいはそれ以上の他のItemから得られるものである。Itemは物質的に実現可能な対象を表す必要はない。それはまた抽象的な概念を表すことがある。Itemは他のItemへの関係を持たせる機能や、Item_structureのメンバーとなる機能を持っている。それぞれのItemはChange(see 4.2.20)、 Ship(see 4.2.141)、 Space(see 4.2.145)、 あるいはSpace_product_structure(see 4.2.151)である。
注)Itemは若干の抽象的な活動のような概念あるいは仕事を表すことがある。
Itemと結び付けられたデータは次のものである:
−description;
−documentation;
−name;
−ship_context.
 
(4)Item_relationship(4.2.110)
Item_relationshipはDefinable_object(see 4.2.79)とVersionable_object(see 4.2.179)の下位型であり、2つのItemsのつながりを定義する。関連したItemsは普通の機能あるいは活動を共有するかもしれないか、あるいはお互いに依存してる。それぞれのItem_relationshipはSpace_arrangement_relationship(see 4.2.147)となる。
Item_rclationshipと結び付けられたデータは次のものである:
−external_item_l;
−external_item_2;
−item_l;
−item_2.
 
(5)Item_structure(4.2.111)
Item_structureはDefinable_object(see 4.2.79)とVersion able_object(see 4.2.179)の下位型であり、それはItem_relationshipsによっておそらくは関係づけられるItemsの集まりである。それぞれのItem_structureはSpace_product_structure(see 4.2.151)となる。
注)Item_structureは項目の数、接続性、連鎖性に関して制限無しで関係を形成する。
Item_structureと結び付けられたデータは次のものである:
−external_items;
−external_relationships;
−items;
−relationships.
 
(6)Ship(4.2.141)
ShipはItem(see 4.2.109)の下位型である。それはISO 10303造船応用規約一式によって支援される主要な製品である。すべての製品を定義しているデータは船と関係するものでなければならない。船オブジェクトと関係があるプロダクトモデル定義データが、船のライフサイクルの多くの段階で支援される。それは新規プロジェクト、初期設計、詳細設計、生産エンジニアリング、製造、操船、そして廃棄を含んでいる。
注)船名はShip_designationで指定され、改変が行われる。
Shipと結び付けられたデータは次のものである:
−single_hull_or_class;
−ship_items;
−units.
 
(7)Versionable_object(4.2.179)
Vesionable_objectは改変を受けるすべてのオブジェクトである。それぞれのVesionable_objectはDefinition(see 4.2.80)、 Document(see 4.2.85)、 Item_relationship(see 4.2.110)、 Item_structure(see 4.2.111)、 もしくはRevision(see 4.2.139)のいずれかである。
Versionable_objectと結び付けられたデータは次のものである:
−description;
−version_id.







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