(20)Compartment_stiffened_surface_area_property(4.2.59)
Compartment_stiffened_surface_area_propertyは、Compartment_area_property(4.2.42)のタイプであり、隔壁、甲板、外板等の内側に取り付けられた防撓材の表面積も含めた区画内の総表面積の計測値を示す。
注)Stiffened_surface_areaは、下塗り塗料またはペンキのような区画の表面及び添え付けられた防撓材に適用される塗装の原料の総量を見積もるのに用いられる。
次の属性を持つ。
−stiffened_surface_area.
stiffened_suface_areaは、隔壁の面積も含めた防撓された面の面積を示す。
(21)Compartment_tightness(4.2.60)
Compartment_tightnessは、General_compartment_property(4.2.104)のタイプであり、Compartmentの境界を構成する全ての隔壁に要求される密閉度(例えば、空気及び(または)液体の通りを防ぐ性能)に関する指標である。
次の属性を持つ。
−required_bulkhead_tightness
−user_defined_value
required_bulkhead_tightnessは、区画を構成する全ての隔壁における気密性および水密性の分類である。required_bulkhead_tightnessの値は、次の何れかである。
・air_tight:これは、空気、ガス、もしくは蒸気の通過を防ぐものである。気密試験は、水密性を調べる水密試験、接触性チェックの為の扉及び他の閉鎖部のチョークテスト、または気圧試験と同様のもので代用できる。
注)一般に、空気、ガス、水蒸気に対して密閉された境界は、少なくとも片側を溶接されているべきである。
・non_tight:気密性及び水密性を要求されない区画境界
・oil_tight:これは、変形及び損傷を被らなければ、水頭に耐え得るものである。その境界は、漏れのないことを証明できる試験を受けたものである。
注)Oiltightは、船級の規則において共通に扱われ、構造的強度及び密閉性試験の要件の双方を含んでいる。
・user_defined:user_defined_value属性で定義される。
・water_tight:これは、ホーステストを行った際に水の漏れが無いものである。一般に、溶接は片側について行われている。扉、隔壁、甲板、床及びハッチは、一般にwater tightの構造を持つ。
注)water tightは、船級の規則において要求される構造強度及び密閉性の両方を持つ。
・weather_tight:この境界における試験の要件は、Water tightと同様のものであるが、若干の漏れは考えられる。一般に、水密性は要求されない風雨にさらされる甲板上の開口に適用される。扉やハッチカバーなどにも散られる場合もある。
user_defined_valueはオプション記述で、user_definedのrequired_bulkhead_tightnessの値が特定された場合に密閉度に対する記述を示す。
(22)Compartment_unstiffened_surface_area_property(4.2.61)
Compartment_unstiffened_surface_area_propertyは、Compartment_area_property(4.2.42)のタイプであり、隔壁、甲板、外板などにおいて内側に取り付けられた防撓材の表面積を除いたCompartmentの総表面積である。
注)unstiffened_surface_areaは、防音壁のような防撓材の備え付けられていない区画の面に適用される塗装の原料の総量を見積もるのに用いられる。
次の属性を持つ。
−unstiffened_surface_area.
unstiffened_surface_areaは、防撓されていない面の面積である。
(23)Compartment_vertical_longitndinal_cross_sectional_area_properly(4.2.62)
Compartment_vertical_longitudinal_cross_sectional_area_propertyは、Compartment_area_property(4.2.42)のタイプであり、Compartmentにおける二次元の横断面積である。次の属性を持つ。
注)一般に、この面積は、初期設計段階において大きな備品等の配置に必要となるスペースを確保するのに用いられる。
−vertical_longitudinal_cross_sectional_area.
vertical_longitudinal_cross_sectional_areaは、縦軸及び水平軸により定義される面に相当する面積である。
(24)Compartment_veltical_transverse_cross_sectional_area_property(4.2.63)
Compartment_vertical_transverse_cross_sectional_area_propertyは、Compartment_area_property(4.2.42)のタイプであり、Compartmentにおける二次元の横断面積である。次の属性を持つ。
注)一般に、この面積は、初期設計段階において大きな備品の配置に必要とされるスペースを確保するのに用いられる。
−vertical_transverse_cross_sectional_area.
vertical_transverse_cross_sectional_areaは、縦軸及び横軸により定義される面に相当する面積である。
(25)Compartment_volume_permeability_property(4.2.64)
Compartment_volume_permeability_propertyは、General_compartment_property(4.2.104)のタイプであり、水密なスペースが損傷を受けた時に浸水するオープンな場所(備品、構造物、機器などのスペースを除いた)である区画の体積をパーセンテージで示す。これは、船舶のダメージ・スタビリティ計算において重要なパラメータである。次の属性を持つ。
−permeability.
permeabilityは、船体構造物、システム、または永久に備え付けられるもののスペースを除いた区画の全体積のパーセンテージを示す。
(26)Compartment_volume_preperty(4.2.65)
Compartment_volume_propertyは、General_compartment_property(4.2.104)のタイプであり、Compartmentの容積のプロパティを示す。次の属性を持つ。
−centre_of_volume
−volume
centre_of_volumeは、船舶の全体座標系に対する区画の容積中心を示す。volumeは、区画の囲まれた容積を示す。
(27)Compartment_ziplist_number(4.2.66)
Compartment_ziplist_numberは、Compartment_naval_administrative_property(4.2.52)のタイプであり、分解検査または修繕が適用されている間、Compartment全体に渡る各部もしくは区分的な管理の為の各組織により特有の指標を示す。次の属性を持つ。
−department_ziplist_number
−division_ziplist_number
depatment_ziplist_numberは、分解検査または修繕が適用されている間、区画全体に渡る各部の管理のための各組織特有の指標である。
division_ziplist_numberは、分解検査または修繕が適用されている間、区画全体に渡る区分的な管理のための各組織特有の指標である。
(28)Corrosion_protection(4.2.69)
Corrosion_protectionは、Compartmentの内部もしくは境界部分を腐食より保護するための特性について記述する。次の属性を持つ。
−cathodic_protection;
−coating_height;
−coating_material.
cathodic_protectionは、陰極防食装置を適応しているか否かを示している。
coating_heightは、Compartmentにおける塗装の垂直方向の範囲を示す。
例:タンクは80%〜90%の間で塗装される。
coating_materialは、Compartmentの領域を形成する金属に対して用いられる塗料材質を特定する。
(31)General_compartment_property(4.2.104)
General_compartment_propertyはCompartment_property(4.2.56)のタイプであり、全てのCompartmentの全タイプに適用される一般的なプロパティを定義する。次の何れかである。
・Compartment_volume_propety(4.2.65)
・Compartment_area_property(4.2.42)
・Compartment_volume_permeabiliy_property(4.2.64)
・Compartment_coating(4.2.44)
・Compartment_tightness(4.2.60)
・Compartment_occupancy(4.2.55)
・Compartment_air_circulation_rate(4.2.41)
・Compartment_illumination(4.2.50)
・Compartment_abbreviated_name(4.2.38)
・Compartment_acceleration(4.2.39)
・Compartment_noise_category(4.2.53)
・Compartment_insulation(4.2.51)
・Compartment_access_authorization(4.2.40)
(32)Moments_of_inertia(4.2.126)
Moments_of_inertiaは、CargoとNon−Cargoとの境界面を表わす平面部分とCompartmentとの交線で形成される境界面の面積モーメントの値を示し、次の属性を持つ。
−long_moment_of_inertia;
−trans_moment of_inertia.
long_moment_of_inertiaは、Compartmentと液体貨物の静水面との交線で形成される境界面の二次モーメントの値を示す。モーメントのレバーは、船体座標系の長手方向に平行である。
trans_moment_of_inertiaは、Compartmentと液体貨物の静水面との交線で形成される境界面の横方向二次モーメントの値を示す。モーメントのレバーは、船体座標系の横方向に平行である。
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