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8. AP215基本構造の調査
 AP215 Ship Arrangementsの規格原案は、DIS文書にてDraft International Standardの投票が行われ、国際規格に向けてデータ構造は、ほぼ大枠は固まりつつあると言える。そこで本章では、AP215のデータ構造を大まかに捉え、その特徴を調査してみた。また、アプリケーションオブジェクトがどのUoFに含まれるかについても調査し、以前のCDN1014との配置の変更を調査した。
 
8.1 UoF基本構造ダイアグラム
AP215の大まかなデータ構造を捉えることを目的に、UoF間のデータ構造を調査した。全船用APに共通となるShip Common Modelを基礎として、各UoF間のデータの連携を洗い出していった。データの連携を洗い出す方法として、各UoF毎のキーとなるアプリケーションオブジェクトに着目して主要となる関係のみに絞っていった。この調査の結果を図8−1に示す。図8−1はUoF間のデータの連携を示しており、AP215データプランニングモデル(本書図2−2)とARM Express−Gダイアグラム(規格原案Annex−G)との中間的な位置付けである。
 
8.2 UoF−AO相関テーブル
AP215 DIS文書の188個のAOについて、各AOがどのUoFに含まれるのか調べ、表にまとめた。規格原案ではUoFに含まれるAOは一覧で記述されている(4.1)が、その逆は一覧化されていない。つまり「機能→物」は容易に把握できても、「物→機能」が容易に導くことができないのである。AOとUoFの関係の変化を調査すると共に、逆引き辞書の意味合いで表8−2を作成した。
 
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図8−1 AP215 Uof基本構造図







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