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付録7 エンジンパラメータチェック法に関するチェックリスト
(NOxテクニカルコード6.2.3.5参照)
 
1 下記に掲げるパラメータのいくつかに対して、一つ以上の検査方法があり得る。このような場合、ガイドラインとして下記の方法のうちどれか一つ又はそれらの組み合わせで適合性を示すのに十分である。船舶運航者は、主管庁の承認を受け、エンジン製造者の支援を得て、適用できる方法を選択することができる。
.1 パラメータ「噴射時期」
.1 燃料カムの位置(個々のカム又はカムが調節できないときはカム軸)
−設計に依存したオプション:カムとポンプ駆動機の間のリンクの位置
−スリーブ式調量ポンプの場合のオプション:VIT指標及びカム位置又はバレルの位置、又は
−その他のスリーブ式調量装置
.2 いくつかの燃料ラック位置に対する噴射の開始(動圧計測)
.3 例えば、ホールセンサ又は加速度ピックアップの使用によるいくつかの負荷点に対する噴射弁の開度
.4 NOxと関連させて示したグラフに対する給気圧力、燃焼最高圧力、給気温度、排ガス温度の負荷に対応した運転値。さらに、圧縮比が最初の承認値に対応していることを確認しなければならない(1.7参照)。
備考:実際の噴射時期を評価するためには、試験台におけるNOxの計測結果に基づき、排出制限値に適合するための許容限度又は噴射時期がNOxに及ぼす影響を示すグラフを知る必要がある。
.2 パラメータ「噴射ノズル」
.1 仕様及び部品識別番号
.3 パラメータ「燃料ポンプ」
.1 部品識別番号(プランジャ及びバレル設計の明記)
.4 パラメータ「燃料カム」
.1 部品識別番号(形状明記)
.2 ある燃料ラック位置に対する噴射の開始と終了(動圧計測)
.5 パラメータ「噴射圧」
.1 コモンレイル方式の場合のみ:負荷に対応する経路中の圧力、NOxと関連させて示したグラフ
.6 パラメータ「燃焼室」
.1 シリンダヘッド及びピストンヘッドの部品識別番号
.7 パラメータ「圧縮比」
.1 実際の間隙のチェック
.2 ピストン棒及び連接棒のシムのチェック
.8 パラメータ「過給機の形式及び構造」
.1 型式及び仕様(識別番号)
.2 負荷に依存する給気圧、NOxと関連させて示したグラフ
.9 パラメータ「空気冷却器、空気予熱器」
.1 型式及び仕様
.2 負荷に依存する基準状態に修正した給気温度、NOxと関連させて示したグラフ
.10 パラメータ「バルブタイミング」(下死点到達前に閉じる吸気弁を持つ4サイクルエンジンのみ)
.1 カム位置
.2 実際のタイミングのチェック
.11 パラメータ「水噴射」(評価のため:NOxに及ぼす影響を示すグラフ)
.1 負荷に対応する水消費量(監視)
.12 パラメータ「乳化燃料」(評価のため:NOxに及ぼす影響を示すグラフ)
.1 負荷に対応する燃料ラックの位置(監視)
.2 負荷に対応する水消費量(監視)
.13 パラメータ「排ガス再循環」(評価のため:NOxに及ぼす影響を示すグラフ)
.1 再循環される排ガスの負荷に対応する質量流量(監視)
.2 新鮮空気と再循環排ガスの混合気体すなわち「掃気」中のCO2濃度(監視)
.3 「掃気空気」中の02の濃度(監視)
.14 パラメータ「選択接触還元」(SCR)
.1 負荷に対応する還元剤の質量流量(監視)及びSCR後のNOx濃度の追加の定期的スポットチェック(評価のため:NOxに及ぼす影響を示すグラフ)
 
2 フィードバック制御のない選択触媒還元(SCR)式のエンジンの場合には、オプションのNOx計測(定期的なスポットチェック又は監視)は、周囲条件又は燃料の品質によって生の排出ガスが変わるか否かに関係なく、SCRの効果が、承認時の状態に維持されていることを示すのに役立つものである。







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