燃料ホース仕様書
ヤンマーディーゼル株式会社
製品仕様書
1. 品名:日本小型船舶検査機構受検用燃料油ゴムホース
(略称:JCI規格ゴムホース)
2. 適用範囲
この仕様書は、ヤンマーティーゼル(株)殿へ納入する日本小型船舶検査機構の検定を必要とする、燃料油用(軽油、A重油)燃料油管、燃料油管(導通管)の製品について規定する。
3. 一般条件
ホースは、所定の寸法構造及び性能に適合するように丁寧に加工し製造されたものであって、下記の条件に適合しなければならない
イ)所定の圧力に耐え、屈とう性に富むこと。
ロ)内、外径、肉厚共に均整であること。
ハ)キズ、気泡その他使用上有害な欠点のないこと。
4. 使用条件
イ)使用温度範囲:−20〜+90℃
ロ)使用流体:軽油、ガソリン、重油
ハ)最高使用圧力:5kgf/cm2
5. 外観及び色調
ホースの外観及び色調は、表1による。
表1
6. 寸法
内、外径、許容差は表2による。
表2
名称 |
呼称サイズ |
内径、許容差(mm) |
外径、許容差(mm) |
燃料油管 |
5×1B |
5.0±0.4 |
11.0±0.4 |
6×1B |
6.0±0.5 |
12.0±0.5 |
7×1B |
7.0±0.5 |
13.0±0.5 |
8×1B |
8.0±0.5 |
14.5±0.7 |
9×1B |
9.0±0.5 |
16.0±0.7 |
12×2B |
12.0±0.6 |
21.0±0.7 |
燃料油管
(導通管) |
15×2B |
15.9±0.8 |
26.5±0.9 |
19×2B |
19.0±0.8 |
29.5±0.9 |
25×2B |
25.4±0.8 |
37.0±0.9 |
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7. 構造及び材質
ホースの構造及び材質は、表3及び図1.2による。
図1 1ブレード品 |
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図2 2ブレード品 |
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表3
No. |
名称 |
材質 |
1 |
内面ゴム |
耐油性NBR配合ゴム |
2 |
補強層 |
ビニロン糸 |
3 |
外面ゴム |
耐候性CR配合ゴム |
4 |
中間テープ |
接着性配合ゴム |
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8. 耐圧
ホースの耐圧は、表4による。
表4
最高使用圧力(kgf/cm2) |
5 |
試験圧力(kgf/cm2) |
10kgf/cm2の水圧を5分間掛け、局部的なふくれ、破裂等の異常のないこと。 |
破裂圧力(kgf/cm2) |
20以上 |
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9. 性能
ホースの性能は、表5による。
表5
試験項目 |
内面ゴム |
外面ゴム |
試験条件 |
常態値 |
引張強さ
(kgf/cm2) |
65以上 |
65以上 |
JIS K 6330による |
伸び(%) |
250以上 |
250以上 |
硬さ(Hs) |
70±5 |
70±5 |
老化試験 |
引張強さの変化率
(%) |
−25以内 |
−25以内 |
70°C×96時間ギヤーオープン老化 |
耐油試験 |
引張強さの変化率
(%) |
−40以内 |
−60以内 |
試験油:燃料油A+10 20 0°C×70時間 |
体積変化率
(%) |
−3〜+10 |
0〜+100 |
オゾン劣化試験 |
− |
き裂発生等のないこと |
オゾン濃度:50pphm
温度:40±2°C
時間:70時間
伸び:ホース外径の8倍の直径を有する円筒に巻き付け放置する。 |
耐炎試験 |
漏れ、破裂等のないこと |
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長炎 125mm
内炎 40mm
内炎の先から約10mm離れた位置で30秒経過後6.3kgf/cm2の圧力で試験する。 |
はく離試験 |
各層間のはく離長さ
(mm) |
25以下 |
荷重:3kgf
時間:1分間 |
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10. ロットの構成
各サイズ共、1回の生産量をもって1ロットとする。
ヤマハ発動機(株) 燃料ホース仕様書
供試品−2及び供試品−3ガソリン用固定式燃料タンクの燃料ホース仕様
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エアベント |
フューエルフィラー |
材質 |
内層 |
NBR+PVC |
NBR |
中間層 |
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補強層、混紡2P |
外層 |
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CR |
寸法 |
内径 |
16 |
50.8 |
外径 |
24 |
61.5 |
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NBR:アクリロニトリルブタジエンゴム
PVC:ポリビニルクロライド
CR:クロロプレンゴム
混紡2P:綿とレーヨンの混紡が2層(ply)
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