日本財団 図書館


目標の変遷一覧:小学校理科
昭和33年 昭和43年 昭和52年 平成元年
第1 目標
1 自然に親しみ、その事物・現象について興味をもち、事実を尊重し、自然から直接学ぼうとする態度を養う。

2 自然の環境から問題を見いだし、事実に基き、筋道を立てて考えたりくふう・処理したりする態度と技能を養う。

3 生活に関係の深い自然科学的な事実や基礎的原理を理解し、これをもとにして生活を合理化しようとする態度を養う。

4 自然と人間の生活との関係について理解を深め、自然を愛護しようとする態度を養う。

 上に掲げた理科の目標は、各項目相互に密接な関連をもつものであり、次に示す各学年の目標は、教科の目標の各項目それぞれについて、学年的発展を明らかにして具体的に示したものである。なお、各学年の目標の作成にあたっては、次の諸点を考慮した。
 教科の目標1については、低学年では、ごく身近な自然の事物・現象を見たり、扱ったりさせることによって、自然に親しむ態度を養うとともに、事実に即したものの見方・考え方を育て、主客未分化的な見方からはやく脱皮させるようにし、学年が進むにつれて自然環境をしだいに広げ、事物・現象の観察や処理を通して客観的なものの見方・考え方ができるようにする。目標2については、低学年では自然の環境から疑問を見いだし、これを解こうとしてそのしかたを考えたり、これを実際に行って確かめたりすることができるようにし、学年が進むにつれてはっきりした問題をとらえ、これを分析したり総合したりして考察することに慣れさせ、筋道の通った考え方でくふう・処理することができるようにする。目標3については、低学年では、自然の事物・現象についての観察を広め、その中から自然科学的な事実を意識するようにし、新しいことがらに出あったときに、これを前の経験と結びつけていけるようにする。学年が進むにつれて、多くの経験の中から自然科学的な事実や基礎的な原理を理解させ、生活に応用してこれを合理化しようとするようにする。目標4については、低学年では、飼育栽培から始め、生物を愛護するようにし、学年が進むにつれて、その気持ちを自然物一般に広げ、自然と人間の生活との関係を考慮し、自然の保護や利用のしかたについての関心を深め、自然科学の進歩が生活を豊かにするのに役だつことを認識させるようにする。
第1 目標 
自然に親しみ、自然の事物、現象を観察、実験などによって、論理的、客観的にとらえ、自然の認識を深めるとともに、科学的な能力と態度を育てる。
 

このため、
1 生物と生命現象の理解を深め、生命を尊重する態度を養う。

2 自然の事物・現象を互いに関連づけて考察し、物質の性質とその変化に伴う現象やはたらきを理解させる。

3 自然の事物・現象についての原因・結果の関係的な見方、考え方や定性的、定量的な処理の能力を育てるとともに、自然を一体として考察する能力を養う。 
第1 目標 
観察、実験などを通して、自然を調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を図り、自然を愛する豊かな心情を培う。
 
第1 目標 
自然に親しみ、観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を図り、科学的な見方や考え方を養う。
 
目標の変遷一覧:小学校理科
昭和33年 昭和43年 昭和52年 平成元年
〔第1学年〕
(1)学校・家庭・ごく近くの野外の自然の事物や現象の中で、児童の興味をひくものを見たり、それらで遊んだりして自然に親しみ、自然をありのままに見るように導く。

(2)ごく身近な自然の環境について疑問をもち、これを納得のいくように解こうとする気持ちを強めるとともに、自然の著しい事物・現象を全体的・直覚的にとらえるように導く。

(3)主として遊びの形を通して、ごく簡単な自然科学的事実に気づき、これに関連のある事物・現象を正しく見たり考えたり扱ったりしようとする気持ちを育てる。

(4)学校や家庭などで育てている草花や動物の世話を手伝い、それらをかわいがることに喜びをもつようにする。
〔第1学年〕
(1)植物や動物の特徴を、色・形・大きさ・動きなどで理解させる。

(2)磁石につく物とつかない物があることや、熱によって物が変化することなどによって、物には似た性質のあることを理解させる。また、車の回る様子や磁石につくくぎのつき方、日光による影のでき方などによって、車を回すものや磁石、太陽のはたらきを理解させる。
〔第1学年〕
(1)身近に見られる生物を探したり世話をしたりさせて、生物の著しい特徴に気づかせるようにするとともに、生物に親しむ楽しさを味わわせる。

(2)身近な自然の事物・現象に親しませ、それらを見たり試したりさせて、事物・現象の著しい特徴に気づかせるようにするとともに、自然に接する楽しさを味わわせる。
 
 
目標の変遷一覧:小学校理科
昭和33年 昭和43年 昭和52年 平成元年
〔第2学年〕
(1)学校や家庭、近くの野外の自然の事物や現象に直接触れさせて興味を広げ、観察・飼育・栽培・制作などの活動を通して自然に親しませるとともに、自然をありのままに見て、物と物との間の著しい違いに留意しようとする態度を養う。


(2)身近な自然の環境から疑問を見いだし、これを解決しようとしていろいろくふうし、見たり、ためしたりすることにより、自然の事物・現象の目だった特徴のとらえ方ができるようにする。

(3)遊びや作業などの活動を通して簡単な自然科学的事実に気づき、これに関連した新しい事実の正しい見方・考え方・扱い方ができるようにする。(4)育てやすい草花や身近で興味のある動物の世話をさせ、それらをかわいがり、よく育てようと努めさせる。
〔第2学年〕
(1)植物や動物の成長と活動の様子を、育つ場所や時期と関係づけて理解させる。


(2)物が水に溶ける様子や電気の通し方、音の出方などから物の性質を理解させる。また、やじろべえの立ち方、豆電球の点灯、聞こえる音などから、おもりや乾電池、回路や震えなどのはたらきを理解させる。
  
〔第2学年〕
(1)身近に見られる生物を探したり育てたりさせて、生物の生活の仕方及び育ち方に気づかせるようにするとともに、生物に親しむ楽しさを味わわせる。


(2)身近な自然の事物・現象に親しませ、それらを見たり確かめたりさせて、事物の特徴及び変化の様子に気づかせるようにするとともに、自然に接していく楽しさを味わわせる。
  
    
 
目標の変遷一覧:小学校理科
昭和33年 昭和43年 昭和52年 平成元年
〔第3学年〕
(1)学校や家庭、近くの野外の自然の事物や現象に対する興味を広げ、観察・飼育・栽培・製作などを通して自然に親しませるとともに、自然の変化や事物・現象の間の関係に留意しようとする態度を養う。


(2)身近な自然の環境から疑問をとらえ、これを解決しようとして、いろいろくふうして見たり、ためしたりして考え、いろいろな事物・現象の共通点や相違点に気づくようにする。

(3)作業や考察などを通して簡単な自然科学的事実に気づき、これをもとにして、新しく経験する事実がうまく扱えるようにする。

(4)生物の飼育・栽培・野外観察などにより、いろいろな生物の生活の様子を知り、広く生物をかわいがるようにする。
〔第3学年〕
(1)植物や動物の成長は、暖かさや寒さと関係があり、その育ち方の順序にはきまりがあることを理解させる。

(2)物が温度の違う水に溶ける様子や、物に力を加えたときの様子などから物の性質を理解させる。また、物と物の関係やそれらの変化の様子などから、力・光・電気・磁気のはたらきを理解させる。

(3)月の動きや太陽による地面の暖まり方、土の性質などを理解させる。
〔第3学年〕
(1)身近に見られる生物を探したり育てたりしながら、生物の成長及び活動の様子を調べ、それらが季節に関係があることを理解させるとともに、生物を愛護する態度を育てる。

(2)空気、日光、磁石などによる現象を調べ、それらの性質及びはたらきを理解させるとともに、変化のきまりを見いだすことに興味をもたせる。

(3)土、水及び空気の温度の変化の様子並びに天気の様子を調べ、それらの特徴及び変化を理解させるとともに、それらの身近な自然現象についての関心を深める。
〔第3学年〕
(1)身近に見られる植物、動物及び人の体を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の体のつくりや成長のきまりについての見方や考え方を養う。

(2)物に力、光、電気などを働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、物の性質についての見方や考え方を養う。


(3)地面の石や土及び日なたと日陰の地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、地面を構成する物及び太陽と地面の様子とのかかわりについての見方や考え方を養う。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION