ヤンマーアクティブ形排気消音装置−3
4. 設置例
4.1 陸上発電設備への設置
平成7年6月に工場の常用発電設備(M220AL−EN×650kW)に実験的に設置。主に耐久性の検証をおこなっており、現在約30,000時間(A重油仕様)の運転実績である。
図5に設置状況写真を示す。
図−5 陸用常用発電設備への設置
4.2 水産庁「照洋丸」への搭載
平成10年5月竣工の「照洋丸」停泊用2号補機関の排気消音器として搭載された。ANC ONでは排気音70dBA/1mを達成。従来消音器に比べ約20dBA低騒音化が図れ、船外では排気音をほとんど認識できないレベルでブリッジでも静かになったと好評をいただいた。
図6に排気音測定結果を示すがANCをONとすることにより低周波側の消音効果が発揮されているのが確認できる。
図−6 排気音測定結果
5. おわりに
アクティブ形排気消音装置は、商品化の緒に就いたところで、今後より一層の普及により港湾周辺や船舶の環境向上に貢献していきたいと考えています。
最後になりましたが、アクティブ形排気消音装置の船舶への搭載に関しまして、神戸海運局殿、水産庁殿、日本鋼管株式会社殿に多大なご指導をいただきました。お礼申しあげます。
|