【参考:道を利用した広域的活用】
○狙い・期待される効果
・周辺市町村連携による共同イベント(スポーツ、レクレーション)等の実施
・周辺文化施設との観光集客への期待
・地域間交流の促進と来訪者の増進
○類似事例 瀬戸内しまなみ海道周辺地域振興協議会
1995年5月に本州四国連絡道路尾道・今治ルート(西瀬戸自動車道)が完成したことにより、周辺地域の振興・活性化を図るため、広島県(尾道広域市町村圏事務組合)と愛媛県(今治地区広域市町村圏事務組合)の21市町村が連携して、協議会が設立された。
1 構成市町村(平成6年2月24日設立、平成13年5月7日御調町が加入し現在に至る)
【尾道・今治広域市町村】
広島県 |
尾道市、因島市、向島町、瀬戸田町、御調町(2市3町) |
愛媛県 |
今治市、朝倉村、玉川町、波方町、大西町、菊間町、吉海町、宮窪町、伯方町、魚島村、弓削町、生名村、岩城村、上浦町、大三島町、関前村(1市10町5村) |
2 設置目的
・周辺市町村の広域的課題に対する連絡調整および事業の推進
・瀬戸内しまなみ海道周辺地域の活性化のための調査、研究および施策の推進
・広域共同プロジェクトの推進
3 これまでの活動状況
図表4−7 主な活動内容
平成6年度 |
ガイドブックの作成 |
平成7年度 |
地域情報誌の発行、西瀬戸自動車道の愛称公募 |
平成8年度 |
しまなみシンポジウムの開催、レンタサイクルシステム調査 |
平成9年度 |
瀬戸内しまなみ海道住民交流促進支援事業、しまなみ百景の選定 |
平成10年度 |
瀬戸内しまなみ大学開学 |
平成11年度 |
広域観光宣伝隊派遣事業、大学シンポジウム「海道の祭り」開催 |
平成12年度 |
瀬戸内しまなみ大学(「しまなみ芸能祭」開催)、レンタサイクルシステム統一・レンタサイクル部会設置、ビューポイント整備事業(しまなみ海道五十三次モニュメント設置) |
平成13年度 |
しまなみ体験メニューの発刊、レンタサイクルシステム乗り捨て箇所の追加 |
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主な活動として、「瀬戸内しまなみ大学」と「しまなみ海道レンタサイクル」について紹介する。
(1)瀬戸内しまなみ大学
「瀬戸内しまなみ海道」による交流と連携を促進し、しまなみ海道周辺の活性化と新しい地域文化の創造を図るため、瀬戸田町出身の東京芸術大学学長・平山郁夫画伯を学長に迎え、平成11年3月21日に開学した。
「しまなみ大学」では、しまなみ海道周辺地域の広島・愛媛両県の21市町村が、瀬戸内海に育まれた多様な歴史や文化、豊かな自然をテーマに、それぞれの地域の特色を活かした「体験から学ぶ」講座やイベントを展開している。
(2)しまなみ海道レンタサイクル(途中下車システム)の推進
尾道市から今治市の間にある「しまなみ海道」沿線の10市町でレンタサイクルを運営している。域内にある14ヶ所のターミナルであれば乗捨てが可能なシステムを導入している。
図表4−8 瀬戸内海しまなみ海道マップ
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4 今後の展望
・瀬戸内しまなみ大学の実施と継続(地域間交流の促進と来訪者の増進)
・途中下車システムへの対応(観光ネットワークづくり)
・観光ルート開発への対応(観光会社、雑誌社、地元観光企業との連携)
・他の活動協議会等の調整(各種交流会等との連携)
○対象地域の関連文化資源
「つくばりんりんロード」の愛称で呼ばれる岩瀬土浦自転車道は、岩瀬町と土浦市を結ぶ全長40.1kmのサイクリングロードで、1987年に廃止された筑波鉄道の跡地を利用してできた路線である。
岩瀬町、大和村、真壁町、つくば市、新治村、土浦市の6市町村を通っており、筑波山から加波山に至る山並みや、山麓に広がるのどかな風景が目を楽しませてくれる。
図表4−9 つくばりんりんロードマップ
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また、「つくばりんりんロード」の他にも、以下のようなサイクリングロードや遊歩道が分布している。
図表4−10 調査対象地域における関連文化資源
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資料: |
対象市町村資料(総合計画および指定文化財)より作成 |
【広域的な連携による観光地サインシステム整備の事例】
図表4−11 能登半島の地域色あふれるサイン
モニュメントサイン&ゲートサイン/デザインパース
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資料:日本観光協会「月刊観光」
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