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8.3 電源パネルの振動試験
8.3.1 誤作動状況: 左右方向加振時に振動数49Hzでメーターリレーの上限及び下限の置針が顕著に共振し、これらの接点出力がON-OFF動作を繰り返した。
 また加振5分後にメーター針の指示が0になった(メータ回路の破損)。
 
8.3.2 誤作動原因
 メーターリレーの取付け金具が共振したため、メーターリレーに過大な振動が加わったものと考えられる。
 
写真13 メーターリレー取り付け金具
 
8.3.3 誤作動対策内容
 誤作動対策は以下の2つの方法により行った。
(1) 取付け金具を強固なものにして取付け金具の振動を押さえる。 
次に示すように取付け金具を改良した。
(a) 板金の板厚を1.6mmから2.3mmに変更
(b) 側面に補強板を追加
(c) 天板と底板の奥行を50mmから100mmに変更
(d) 取付け金具全体の奥行を150mmから130mmに短く変更
 
 写真14は従来の取付け金具、写真15は改良型の取付け金具を示す。
 
(2) メーターリレーに制振材を取付けてメーターリレー自体の振動を押さえ、メーター針の共振を振動試験の周波数範囲からはずす。
 改良型の取り付け金具に制振材が使用できるようにし、それに制振材を取り付けて試験を行った。
 制振材は制振材1(インシュレータθ−A)及び制振材2(ゲルブッシュA−1)の2種類を使用した。取付け金具へはいずれかの制振材を単独で取付けて試験を行なった。
 
 写真16〜写真19及び図20は制振材を使用した取付け金具と制振材である。
 
写真14 従来の取付け金具
 
写真15 改良型取付け金具
 
写真16 制振材使用取付け金具
 
図21 制振材使用取付け金具の構造
 
写真17 制振材
 
ゲルブッシュの取り付け方法
 
写真18 制振材1を取付けた状態
 
写真19 制振材2を取付けた状態







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