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小山 道夫(こやま みちお)(昭22.11.23生)
東京都板橋区/ベトナム
 
 小学校教諭だった小山さんは職をなげうって平成5(1993)年4月、ベトナム・フエ市にわたり、ストリートチルドレン支援活動のため「子どもの家」を設置し、日本では支援組織「ベトナムの『子どもの家』を支える会」を結成。自立支援を目指した施設づくり、ボランティア養成講座の講師など、積極的な活動を展開している。
(推薦者 寒河江幸子)
 
Mr.Michio Koyama
(Born on November 23, 1947)
Itabashi-ku, Tokyo / Vietnam
 
After quitting his job as a teacher at primary school, Mr. Koyama came to Hue City of Vietnam in April 1993 and established the "House for Children" to support street children. He has since been developing positive programs, creating facilities intended for self-support, and lecturing and training new volunteers.
Recommended by Ms.Sachiko Sagae.
 
 小学校教諭だった小山さんは、平成4(1992)年、ベトナム・ホーチミン市を旅行し、ストリートチルドレンと出逢った。彼らの支援を行うことを決意した小山さんは翌年に教諭を退職、ベトナム中部のフエ市に渡り、ひとりで活動を開始した。
 フエ市では、ストリートチルドレンのために「子どもの家」をつくり、その運営と管理を行った。一方、自立支援をめざした職業訓練センター(技術、語学、伝統工芸)や、フエ医科大学と協力しての障害児医療センター、ベトナム初の児童文化センターを開設した。
現在、100人の元ストリートチルドレンが、衣食住や通学の保証がされた「子どもの家」で生活し、最終的には自分の力で生きていける人間への成長をめざしている。
 また、この4年間に約26,000件の家庭訪問を行い、2,300名の障害児を見つけ、900人の手術、700人のリハビリテーション、1,000台の車椅子贈呈を行い、障害児の日常生活向上に取り組んでいる。
 活動を始めた当初は、日本人がなぜ、という先入観や、外部に対する警戒感、ベトナム内部の対立への巻き込まれなど、さまざまな困難と直面したが、小山さんの熱意は周囲の理解をかちえ、今年ベトナム政府(PACCOM)から、小山氏の活動はボランティアライセンスの第三段階の認証を受けた。日本のボランティア団体では初めてのものである。
 平成6年には、日本で支援組織「ベトナムの『子どもの家』を支える会」を結成した。年々、小山氏の決意と地道な活動に賛同した仲間の輪が広がっており、「支える会」の会員は1,400名を超えた。
 活動開始から9年が経った現在、小山さんは「現地の自立」という課題に挑戦している。また、年に数回は日本に帰国し、日本の支援者・関連団体、そして教育機関等を通して、子どもの幸せという万国共通のテーマで日越両国の友好と理解を広めている。
 
 
 
 
受賞の言葉
 この度、社会貢献賞を頂きました。 ベトナムでのストリートチルドレン支援という私たちのささやかな取り組みを評価して頂き、心から感謝する次第です。
 これからも一人でも多くのストリートチルドレンや障害児の支援を進めて行く決意です。







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