3.“宗谷”の展示・保存に関する基本方針
昭和53年11月8日の、第3回「“宗谷”委員会」で決定した“宗谷”展示・保存に関する基本方針は、以下のとおりである。
第1次から第6次(昭和31年〜昭和37年)までの南極観測船として国民に親しまれ、またその後第一管区海上保安本部の巡視船として活躍した“宗谷”の解役に伴い、当財団は各方面の要望を受け同船を取得し展示・保存することとなった。
日本国民に大きな感動と勇気を与えた同船の偉大な功績をたたえるため、当財団は船の科学館の付帯施設として同館前面の水域に適切な方法で展示し、青少年に夢と希望を与える教育文化財として一般に公開するものとする。
また、“宗谷”に関する資料展示ならびにわが国の南極観測の歴史及び資料の展示は船の科学館にて行うものとし、関連展示物は同館の内外に展示するものとする。
イ) |
外観は、第3次南極観測当時に復旧する。 |
ロ) |
船内は現姿を保存するものとし、大幅な改造工事は行わない。ただし、現姿をそこなわない範囲において船内の破損・汚損部分の補修工事を行い、永久保存が可能なように整備する。 |
ハ) |
船内では一切の喫煙、飲食を禁止するものとする。このため、船内に売店、喫茶、食堂、休憩施設、生活上及び営業上の宿泊施設等は設けないものとする。 |
ニ) |
現姿を損なわない範囲で見学者用安全施設を設置する。 |
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