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“宗谷(そうや)”を知っていますか?
 “宗谷”という船を知っていますか?
 今から50年程前の、昭和31年(1956)わが国初の南極観測船として、当時「未知の大陸」と呼ばれた南極へ行き、苦難のすえ南極観測を成功に導いた船です。
 この“宗谷”、実は建造されたのはさらに昔の昭和13年(1938)のこと、ソ連向けの耐氷型貨物船として進水しました。しかし、“地領丸”(ちりょうまる)の名で竣工(しゅんこう)、“宗谷”となるのは海軍に所属し特務艦(とくむかん)となってからです。
 その後、奇跡的に太平洋戦争を生き抜き、引揚げ(ひきあげ)船、灯台補給船の仕事を経て(へて)、大改造の後に栄光の南極観測船に変身して南極大陸へと向かったのです。
 「不可能を可能にした奇跡の船!」
 数奇(すうき)な運命をたどった“宗谷”の歴史は、まさに日本の昭和史そのものです。 さあ、それでは“宗谷”の歴史と魅力を一緒に探ってみることにしましょう!
 
 
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お台場の近代的なビル群に囲まれて、鮮やかなオレンジ色の船体が美しい“宗谷”
 
青空にそびえる前部門型マスト
 
陽光に輝く白い航海船橋(ブリッジ)
 
南極観測当時の塗色にした救命浮環
 
古めかしい中にも威厳を感じる“宗谷”の操舵室







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